スタンス

2008/05/06

民主党が政権取ったらショック療法がきつすぎる

きょうは真面目に書いてみよう。いや、いつも真面目だけど^_^;
時には投げやりに、時には皮肉を真面目に装って、時には怒りに任せて、その日の気分によってデンパ度が左右に振れるので、読んでくださる皆様にはお疲れ様です。

政治に興味をもってブログを書いている人達は、各人の理想を語りながら、思うようにならない現実に憤っている様子が見て取れる。スタンスは違えど思いは一つ、日本をもっと良くしたい、誇りある日本人像を取り戻したい、これに尽きると思う。

私の理想は、自民党を強くしたい。

過去のしがらみを断ちきって、自民党議員達が政策立案能力を高め、政官業癒着を自ら糾弾できるような体質に変わってほしい。土下座外交を繰り返してきた外務省に対して政治家がリーダーシップを取り、麻生氏のような「自由と繁栄の弧」を明確に内外に打ち出せるような外交に転換してほしいということ。

理想は理想であって、現実には無理があることも承知しているので、理想と現実の折り合いをつけながら日々政治をウォッチしている。

精神的支柱は天皇

保守の理念から言えば、侵すべからざる権威として存在してきた天皇が、戦後、日本人のモラルの統合としてより親しみやすく開かれてきたことを受け入れながら、日本人の祈りの源泉を失うことなく、日本人が日本人として千代に八千代に栄えてほしい。もしも反日思想に侵食され、伝統も祈りも内部から変質されるようでは、もはやそれは皇室とは言えない。ただのセレブに堕ちるようなら皇室は要らない。

東宮問題がどれほど大きな危機的問題をはらんでいるのか、小泉から引き続いて福田マンセーな人々にはわからないだろう。
逆説的ではあるが、「ご内意を受けている」と騙された小泉首相が、そのリーダーシップで「男女にかかわらず皇太子の長子が後継者」と皇室典範改悪を目論んだことは、重大な危機に直面している現実を浮き上がらせる効果があった。問題提起に成功した功労者とも言えるのではないか。紀子様ご懐妊発表の時、小泉氏が即座に改正案を引き下げたからこそ言えることだが。

小泉氏が石を投げ込まなければ、国民的議論にはなり得なかっただろう。そして「ご内意」がある勢力によって仕組まれた嘘っぱちであることを天皇は示された。皇室典範が政治問題化した時、秋篠宮殿下はある所に何度か参拝している。国民の目に見えないところで「皇室の本質は祭祀」であることを体現なさっているのである。その結実が悠仁様御誕生であり、日本国民は奇跡を目の当たりにした。

誇りを取り戻すこと

対外的には、いやでも世界の距離は近くなり、市場の国境は取り払われているので、強い外交・強い経済を目指す。私の理想は夢物語だろうか。今の施策を見ると逆行していると思わざるを得ない。軍事・経済・金融・農業も、あらゆる施策が国内で完結できる時代ではなくなった。内的には自存自衛の矜持を保ちながら、米国中国との付き合い方を総点検する。安倍氏が掲げた「戦後レジームからの転換」である。

失われた10年から日本人は自信を失っていた。高度成長期から前だけを見て、馬車馬のように働き続けてきた日本人は、ふと後ろを振り向いた時、見た目は豊かになったが、ブルドーザーで踏みつぶしたような精神の荒廃を見たのではないか。草木一本生えぬほどに、古き良きものをアスファルトの下に埋め続けてきたような虚無感が漂っていた。気がつけば、米国・中国の下僕になっていた。賠償と謝罪要求に頭を上げることも出来ず、占領国に押しつけられた価値観に自ら跪いていた。

その影で、政官業の構造的な問題は隠されてきた。

成熟した国に向かいつつある時、日本の統治機構を根本から見直す機運が訪れた。責任の所在を曖昧にしたまま諸問題を放置してきたツケが、いよいよ隠しおおせなくなってきたのだ。海底にたまったヘドロからブクブクと腐臭に満ちた泡が浮き上がり、日本人の鼻先ではじけ始めたようだった。

「自民党をぶっ壊す」

得体の知れない腐臭の元が何だったのか、小泉政権下で国民は初めてその正体を知り、驚異的な支持率を与えた。劇場型やらパフォーマンスやら弱肉強食といった反対勢力のレッテル貼りは効果的だったかもしれない。しかし、小泉政権がやったことは、本当のところは「守り」の改革でしかなかったのだ。不良債権処理が典型的。地方分権にしても農政にしても、方向付けはしたが、「攻め」の改革は始まってもいない。

それまでの有識者会議は御用学者連中の巣のようで、ほとんど無意味。小泉政権で方向付けたことは「官から民へ」であって、省庁が独占していた権限を民間や地方に渡すこと。それには民間を教育し、ひいては地方自治を育てるシステム作りが必須だったが、いまだ果たし得ていない。国民にしても「お上が何とかしてくれる」という思考のまま、首長一人選ぶのも自分の責任がどれほど重いか痛感していない。

いままでの「戦後レジーム」こそが弱肉強食だったのだ。

中央集権の政策プロセスを「官」が独占し、民が介入する余地はなかった。人材を育てる官民往来のシステムがないので、どうしても独占している側の既得権益になる。政官業の利権体質を変える改革とは、「官から民へ」というテーマの真ん中に位置していることを有権者は理解しているだろうか。

改革が中断している今でも、政治家は地元・支持者の仲介業者のようなものである。地元にカネを持ってくるのが良い政治家なので、省庁に頭を下げることが政治家の仕事ではなかったか。地元の利益のために頭を下げる政治家が悪いとは言わない。あくまで私の理想である。しかし、もっと大きな国益を考え続ける政治家は、地元に何を還元しなくとも当選できるはず。支援団体の番頭になる必要のない政治の仕組みができないものか。

「官から民へ」

弱い民間も育てれば強くなる。皆誤解しているが、構造改革には弱肉強食から脱却しようという理念がある。そしてより質の高い行政を目指して「小さな政府」を打ち出したのである。

市場原理主義と悪く言われるが、これだけグローバル化が進んだ世界で、市場原則を無視して閉じこもっていられるか。なぜもっと強い経済・金融を目指さないのか。そのための「小さな政府」である。江戸時代の鎖国と現在は、まったく状況が違う。強い経済と伝統・文化を守ることは矛盾しない。

小泉氏がなぜ圧倒的な支持を誇ったのか。

さて、小泉時代には方針を明確にすればするほど、いやでも抵抗勢力があぶり出されていた。抵抗勢力はえてして弱肉強食の強者側であった。いわゆる官僚とつるんだ“族”や左傾マスコミである。「小泉改革は弱肉強食だ」と世論誘導する者ほど「強者」のうま味を知っている者達である。

小泉支持者は、マスコミと民主党を叩くことで政治参加していたように思う。それは的を射ていたし、非常に刺激的で溜飲が下がる行為だった。是々非々と言いながら、善悪二元論に陥っていたのではないかと、あの当時を振り返って思う。つまりそれだけ小泉政権が是々非々で見ても安心感があったのだ。

民主党には政権担当能力はない。

鳩山代表の時が一番まともだったと思う。行政改革で小泉政権と“是々非々で”連携しようとして、党内のバッシングに遭い、引きずり下ろされた。

現在の小沢民主党は、保守の皮をかぶった売国左翼集団である。
政策ごとには評価できる保守系民主党議員もいるが、「在日外国人地方参政権付与」に反対する議員はいない。いたとしても、根っこが売国左翼の民主党にしがみついている醜態を見る限り、まともな議員がいるとは思えない。日本のために二大政党を目指す?安全保障で対立する二大政党など御免こうむる。小沢の中共に対する卑屈な態度を見よ。在日韓国人への深~~い愛情を見よ。

民主党の存在意義は、自民党の自浄作用を促すことでしかない。
自分達の幼稚さをさらしながら、自民党の巨悪を追及することによって、自民党を鍛えているのである。

であるから、私は民主党を微笑ましく見ている。まぁがむばってね~とぬるく応援しているといったところか。民主党を批判する価値もないと思っているわけである。

マスコミに対してもそう。
左傾とは言い切れない。さまざまな情報源の中に強者側の情報操作が多々含まれている。それを一緒くたにしてサヨクとして叩くから、敵を見失っている。

マスコミと民主党をやり玉にあげていれば楽だけれど…

マスコミや民主党を叩く暇があったら、自民党マンセー派は、政策ごとに評価するスキルを身につけてほしいと私は思う。民主党が反対することは正しいというロジックに嵌ってはいないか。

お灸を据えることの好きな有権者が民主党に流れ、民主党が万が一政権を獲ったとしよう。その時は民主党の終わりの始まり。左派右派の寄せ集めなので、内閣は左色か右色かどちらかを選択しなければ、翌日にでも閣内不一致に陥る。

小沢は逃げるだろうし、岡田氏あたりが浮上するか。日教組の親分・輿石東が虎視眈々と三役当たりを狙っていそう。誰をもってきても党内はまとまらない。自民党支持者にもウケが良い保守系議員は、実力が伴っておらず期待できない。となると、閣内をまとめるためには左色の強い政権が出来上がる。とてもじゃないが、安定した支持率は望めない。

バラバラの民主党政権が生き残るためには、皮肉なことに自民党との強固な連立が必要なのだ。そこに自民党がつけいる隙ができる。

小泉氏が政界再編に向けて水面下で動くだろう。

たとえ民主党政権下で売国法案が通ったとしても、政権はたぶん1年はもたない。次に自民党が与党に復帰した時は、売国法案はひっくり返せば良い。官僚も民主党は見切っているので、法案にはなんとでも伏線を張っておける。結局、優秀な官僚を味方につけたほうが勝ちなのだ。民主党が政権を獲ったら天地がひっくり返ると心配する支持者の心配は、杞憂に終わると思っている。鍵は「官僚」てこと。

民主党は、自前のシンクタンクを育てられなかったツケがはっきり出るわけだ。政策研究のシンクタンクを作ろうと意欲はあったのだが、「政策は官僚にすべて任せる」小沢が邪魔をした。

敵は民主党ではない。

「弱肉強食」と弱者を保護するかに見せかけて、強者の権力を保持しようとするシステムこそがウジ虫である。公務員改革基本法案で、政治家と官僚の接触を禁止した真意がここにある。

民主党をへこませれば自民党が復活するわけではない。逆もまたしかり。自らの体質改善を苦しくとも続ける党が支持を受けるのである。

サヨク脳以外の国民が自民党の自浄を求めていけば、民主党が政権をとるような悪夢は避けられるだろう。

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民主党政権なんてショック療法は受けたくないな。でも、今の自民党には嘘が多すぎる。辛いわ。

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2007/11/08

保守思想の国家観とは

きょうも長文注意。我慢して最後まで読んでね(^^//

<国体としての天皇>

理論右翼の主張を聞くと、彼らは決してその言葉を口にしないが、私には全体主義者のように思える。「否、patriotismだ」と言うだろうけれど。しかし、国家を前面に出して「国民運動」につなげるのが好きなのも憂国の士達である。賛同しない者は非国民とでも言われそうな勢いである。

私は「天皇を中心とする神の国」を愛する自称保守だったが、郵政選挙後、平沼氏や櫻井氏をはじめ、保守論壇をリードする論客達が「真正保守」と区別化した段階で、距離を置くようになった。

神話の時代から続く皇統を守ってきた天皇を国体とすることには共通の理念をもっているのだが、政治制度あるいは経済システムにおいて、真正保守とは目指す方向が違うことがわかってきた。

現行制度  保守思想の理想型
 ↓        ↓ 
民主主義  君主主義(封建制度)
資本主義  社会主義(中央集権)

弱体化して破綻寸前と言われた日本経済を強くするには、資本主義をどう強化し、パイを大きくしていく中で、分配能力を高めていくことに知恵を結集すべきだと私は考えていたので、まさか保守思想が資本主義を否定しているとは想像もしていなかった。しかし、上記のように整理してみると、両者の議論は決して交わらないと理解した。

天皇を国体とすることにおいて、私が頭ではなく心情から感じるのは、権威の象徴というだけでなく、日本を守る神々に通ずる祭司長として、日々民のために祈り、厳しい祭祀の務めを果たしてくださっていることへの感謝の心である。これは理屈では説明できない。私が皇太子同妃両殿下に厳しい目を向けるのは、神々の守りを一身に受けながら、その自覚において乏しいことへのさびしさから来るものである。

政治的権限はなくとも、民草の和の頂点にいらして、恩恵を与えてくださる意味において、日本は内的な立憲君主制であると思う。

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<国家の介入による貧富の格差是正とは>

参照:
佐藤優の地球を斬る「日本国家の内側からの崩壊危惧」
村上正邦氏の証言
FujiSankei Business i. 2007/10/10

◆諸君!「村上正邦と私の吉野詣り」佐藤優

問題は「資本主義」なのだが、「諸君!」から引用する。
5・15事件に連座した右翼思想家大川周明氏の尋問調書を佐藤氏が紹介している。

戦前・戦中の右翼、保守思想家は、日本の伝統に則って資本主義の弊害を厳しく指摘し、その矯正を意図していた。

大川は、明治維新によって、君民一体を阻碍した幕府(武士階級)の権力を打倒したが、近代化の過程で、資本家が力をつけて「黄金大名」となってしまったために、再び大多数の国民が国家から疎外されてしまい、貧困に苦しんでいるという現状認識を示す。そして、国家の介入による貧富の格差の是正を主張するのである。このような資本主義に対する批判的視座は、戦前・戦中の右翼、保守陣営においては、ごく当然のことと見なされていた。

貧富の格差や自立することの困難な弱者は、あらゆる時代を通して存在していたことは見えていない。武士階級に変わって資本家が現れたせいで格差が生まれたという。福祉国家であってほしいと誰しも思うが、その財源は??「国が介入」と言った時に、国は打出の小槌と勘違いしていないか??ニュースジャパンに舛添厚労省が出演して、薬害肝炎訴訟の和解勧告を受けて「被害者救済のために税金を使うわけです。国民に一人当たり200円出していただければ・・」と説明していた。

国が救済するとは、国が民から預かったカネで賠償すること。つまり民が民を救済することであって、揺りかごから墓場までの福祉国家実現のためには重税国家とならざるを得ない。その納税を支えるのが国民の経済力ということを忘れてはいけない。民の経済活動によって国が支えられるということ。「生活第一」とは、国がなんでも面倒を見てくれると主語が逆転していないか?国が公共事業で雇用を供給し続けることの弊害が、どれほど地方の自立を阻んできたか。本来なら、高度成長期に依存体質の転換を図るべきであった。

左翼も右翼も「資本」「金持ち」に偏見があるようだが、戦後GHQによって財閥が解体されたとはいえ、高度経済成長を成し遂げたのは、資本の力があったからである。

「市場には見えざる神の手が働く」とは私も思わないが、神の手とはグローバル市場を統率するルールに他ならない。神=Law 法=Law ここで言う神とは、法そのものであるとも言える。
遵法意識の低い中国が金融市場で幅を利かせてきたので、中国政府の市場への関与政策を批判し、アメリカが一応中国政府に指導・教化を行っているようだが、ポールソン財務長官は典型的媚中派なので、中国を信用しすぎて足元をすくわれないように。

さて、問題は、保守思想家の最終的な理想型が国家統制の社会主義であるならば、理論右翼も左翼と同じではないか。資本主義の弊害が格差社会であるとするならば、社会主義がもたらす貧困と階級格差には目をつぶるのか。社会主義が必ず特権階級を生み、特権階級に財が集中していくことを歴史に学ばないのだろうか。

右翼は「万民が幸せな社会的平等が保障される社会体制を作る」と言うが、必ず国家は正しく博愛精神をもって民を導くと思っているのか。理想を語る保守政治家ほど、かつての社会主義的政策の遺物である政官業癒着の既得権から抜け出せない構造にはまっている。

資本主義をより鍛えて強化するのではなく、国家が介入して統制するというならば、社民党や日本共産党と経済政策は同じということだ。

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<右翼は純粋な資本主義を嫌う>(諸君!(佐藤優氏)より)

新自由主義、市場原理主義などその呼び名はさまざまであるが、純粋な資本主義が社会全体に浸透することによって、日本国民の間に「稼ぐが勝ち」、「カネで買えないモノはない」という認識が支配的になり、日本人としての統合意識が内側から崩れていくという危機である。

このように、経済面での理論右翼の主張は一貫している。

伝統を守り、日本人としての矜持を持ち、ひとたび国難に遭えば一致団結して国を守る、保守とはそのような精神性を持っている人達だと思う。彼らは理想のモデルケースとして、江戸時代を想定していることが多い。どれだけ階級格差があったと思っているんだろう。遠くにあるものは美しく、近くにあるものは汚く見えるものだ。

では、経済面ではどうだろう。
江戸時代の特権階級たる武士の精神性は、「忠孝礼節」など朱子学が根底にある。将軍は側近に儒学者を重用し、政治・経済すべてにおいての価値観は儒教に基づいていた。
経済に関して言えば、「商は詐なり」の価値観である。「金貸し」や「相場で儲ける」など軽蔑の対象だった。善政を敷いたと歴史的に評価の高い吉宗や定信であっても、経済政策を見れば、頭を抱えるほどの経済音痴であったことを井沢元彦氏は指摘している。

日本人の保守のDNAなのか?ライブドアの堀江氏への嫌悪感が良い例だろう。保守が嫌う小泉改革が、堀江氏のような拝金主義者を生んだというストーリーで語られてきた。
市場ルールの間隙をついて利潤を上げようとする輩の存在は、今に始まったわけではない。堀江氏は結果として逸脱してしまったわけだが、ルール違反はルール違反、それ以上でもそれ以下でもない。堀江氏の人としてのあり様が、改革によって突然生まれてきたのではない。

堀江氏を嫌悪する人達も例外なく経済活動をなしている。自分は高尚な仕事で彼は下劣な仕事と思っている節がある。それが堀江氏のカネカネカネの言動によって自己の正しさが証明されたように感じ、カネ儲け=品性下劣となっていく。「経済活動」と「人としての品性」は別物であるにもかかわらず。M&Aをする人、株で儲ける人、すべて人としておかしいのか?と考えればわかってもらえると思う。根底に「商は詐なり」があるので、わかりやすい金儲け主義の堀江氏がルール逸脱したのを見て、自分は高尚な経済活動をしているという優越感を得て満足していたのだろう。金儲け主義で品性もちょっと…というなら、私はミートホープの社長を思い出すが、あの社長もまた小泉改革の負の遺産なのだろうか?

私が観察してきたところによると、保守の色が強くなればなるほど情緒的な優越感を“正義”と置き換え、他者に強要し始める。全体主義的思考を持つのだから当然だろう。情緒的正義を「国家意思」に高めようとする。必定、自分の思想を理解しない相手への攻撃は容赦なくなる。なぜなら相手は自分よりも人品が劣っている哀れむべき人だから。

櫻井よしこ氏は、亀田父に向かって「卑怯者」「唾棄すべき人」という言葉を投げつけた。自分が高尚な精神性を持っていると信じていなければ、人に向かってそのような言葉は吐けない。しかし、本当に高尚な人なら裁いたりしない。自分の中にも卑怯があり、唾棄すべき性質がある。それを痛切に感じているなら、人を罵倒すれば、そのままその言葉が自分に返ってくることを知るのである。優越感と劣等感は実は表裏一体で、優越感が強い人ほど脆いので、自分を防御するために過剰に人格攻撃に走るということもある。

私自身は、強い者(自分を支配する者)に対するコンプレックスが強いので、高圧的かつ理不尽な態度で来る者に対し、一種の防衛本能で激しく反応してしまう。完璧に打ち負かしてやりたい衝動に駆られる。子供の頃の私を支配する母親との関係が悪かったためである。子供には、人格否定するような言葉は決して投げつけてはいけない。

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<村上正邦氏の「保守」とは何か>

佐藤優の地球を斬る「日本国家の内側からの崩壊危惧」
村上正邦氏の証言

 安倍晋三前政権は、憲法改正を掲げた本格保守政権であるとみられていた。この安倍政権がわずか1年で崩壊してしまったことをどう分析するかは、日本の今後の政治状況を予測する上でもきわめて重要だ。その前提として、安倍氏に体現された保守主義が何であったかを解明する作業が不可欠であるが、最近、このためにとても有益なノンフィクションが上梓された。魚住昭氏の著作『証言村上正邦 我、国に裏切られようとも』(講談社)である。実は、本書の成立には筆者もかかわっている。

村上正邦 (Wikiより引用)
・1932年、福岡県嘉穂郡に生まれる。1956年、拓殖大学政経学部卒業後、東洋紡を経て、生長の家本部に職員として入る。

・参議院渡辺派会長を経て、1999年3月に志帥会旗揚げで、同派最高顧問の中曽根康弘元首相の後押しもあり、初代会長を務める。同年、派閥会長の職を退いて自民党参議院議員会長に就任し、「参議院の法王」「参議院の尊師」「村上天皇」と異名を取るほど「参院のボス」として影響力を発揮する。

・2001年2月、KSD事件で賄賂を受け取ったと報道される。2月28日に証人喚問された際、訴追の恐れを理由にいくつかの質問に対して証言拒否をした。世間の混乱を招いたとして、参院議員会長辞任後、自民党を離党し、議員辞職した。3月1日に受託収賄の容疑で逮捕。2003年5月20日、東京地裁で懲役2年2ヶ月、追徴金約7280万円の実刑判決を受ける。2005年12月19日、東京高裁でも一審判決と同じく懲役2年2ヶ月、追徴金約7280万円の実刑判決を受ける。現在上告中。

「生長の家」だから、保守系議員が集う「日本会議」に関わり、平沼氏らと同じ保守思想を持つ。当然、小泉改革には批判的で、郵政民営化には反対であった。

村上 私が愛する国家とは、魚住さんがおっしゃるような、官僚に支配された偽物の国家とは違うんです。

魚住 幻想の国家ですか?

村上 そうではありません。偽物の国家とは、国という字を見ればわかるように、王、即ち権力者を、官僚や軍が周囲を取り囲んでいる。しかし、私が求めてやまぬ真実の日本国とは、万邦無比の邦(くに)、これを社稷(しゃしょく)と言ってもいい。つまり日本古来の共同体なんです〉(同)

 社とは土地の神で、稷とは五穀(米・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび)または稗(ひえ)の神を指す。社稷とは土地と地域共同体に根ざした体制を意味し、権力をもって法律によって統治される「国家」とは異質の、本来的な国家であると右翼思想においては考えられている。村上氏の社稷国家には筆者も賛成だ。筆者は、本書を村上氏の政治的遺言と受けとめている。

私も賛成、、というか、感覚としてよくわかる。

(諸君!にその続きが書いてある)
村上 古来、日本人は政治とは、天の心と、人の心を祀り合わせること。つまり政(まつりごと)と考えてきました。神の御心にかなう政治こそ、日本人にとっての政治だったんです。
相食むものなく、病むものなく、苦しむものなく、乏しきもののない、そのような邦を、この日本に実現するために、私は政治に命を懸けてきたんです。

どうだろう。これでは宗教そのものである。政治を神が導く性善説に立っては「市場には神の見えざる手が働く」とどう違うのか。権力をもって法律によって統治される「国家」とどう整合性を付けるのか。このような理想郷は、きっと五穀を分け合って、慎ましく仲良く贅沢をせず(徳川の将軍達は庶民に贅沢禁止令まで出した!)、金儲けする人などいない共同体なのだろう。競争のない共同体、ばんざ~~い。

このような思想では、たしかに経済成長率だの国際競争力だの関係ないわね。_| ̄|○
彼らは攘夷だから、外国の影響力を嫌う。だから外資は悪者なんだ・・・。やっとわかったよ。

村上氏の国家観を聞いた魚住氏の感想
私に言わせれば、村上さんは現実の国家と幻想の国家の間の底深い溝にはまってしまった政治家である

私もそう思う。理想論としては認めるが、平沼氏などが言う「健全な保守」は、左翼と同じお花畑としか思えない。

天皇の恩恵をいただく日本民族への愛情は深いつもりだが、「国家」や「共同体」への幻想を持たない現実的な私は、政治家への敬意などあるわけもなく、万民皆幸せ論を振りまく保守政治家には、ますます疑いの目を向けざるを得ない。

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説得すればなんとかわかってもらえると思っていた自分が甘かった。

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2007/04/19

日中蜜月時代は日本の国益ダダ漏れだった。中国扇動の「日中友好」に注意

【花岡信昭の政論探求】温家宝首相の名前 五家宝を連想してしまう… (一部抜粋)

 小泉純一郎前首相の靖国参拝で日本に悪罵を投げつけた中国はどこに消えたのか。小泉氏が国会演説をすっぽかしたのは、まさに卓見、英断といえた。

 温首相は歴史認識問題に触れ、「日本側が実際の行動で示されることを心から希望する」と述べた。靖国神社には行くな、官憲による「慰安婦狩り」を認めよ、という意味である。ここでも大きな拍手が起きたことを、いったいどう理解すればいいのか。

 日中友好の基本に異存はないし、戦略的互恵関係が必要だというのなら進めればいい。だが、すべては向こうさまの都合で打ち出されたものだ。北京五輪を前に日本の支援がほしい中国の本音が透けてみえる。つまりは靖国も慰安婦も、中国の「外交カード」に使われ、日本側はこれに付き合わされて、翻弄(ほんろう)されているだけだ。

 温首相の国会演説でだれも拍手せず、不気味な沈黙を保つぐらいの芸当が、日本の国会議員にはできないのか。

概ね同意。
中共が江沢民の反日路線から現実路線の“胡錦涛シフト”に切り替わったといっても、一党独裁に変わりなく、田中角栄以来安倍晋三まで一貫した覇権主義が柱になっていることに変わりありません。

日中関係が真の意味で「良かった」と言える時代など一度としてなかったことを押さえておいてほしいのです。「良かった」のは「良く見えた」だけであって、首脳が相互訪問していても、情報戦略では大人と子供の中共と日本では、日本はいいように“あしらわれて”きたにすぎません。お付き合いは政冷経熱くらいがちょうどよいのです。

首脳同士が大の仲良しの日中蜜月時代とは、中国にとってODAと利権ガッポガッポの蜜の味であっただけで、日本は膨大な国益を中共に譲り渡してきたことを忘れないでください。このことを「半端な保守」は自覚してほしい。半端な保守とは、温家宝訪日を警戒しながらも日中関係改善は良しとして、安倍GJ!と対中外交を評価する保守系の人達のこと。(保守と言えるのかどうかわかりませんけど)

小泉氏の功績は、ぼんやりした日本人に中共のいかがわしさを知らしめてくれたことかな。
もともと小泉氏は自身で「日中友好論者」「平和主義者」と言うように、第一回訪朝では中国-媚中外務省の御輿に乗っただけで、どこぞの反日施設まで言ってお詫びまでさせられています。経産相に中川昭一を起用して、帝国石油に試掘権まで与えながら、内閣改造で経産相を二階にすげ替えてしまいました。「自分の中国人脈を信じてください」という二階の売り込みに乗ってしまったのですね。

ところが、小泉氏にとって心情的に絶対譲れないのが、戦死者に心からの哀悼を捧げたいという発露からの靖国神社参拝。それは考え抜かれた対中戦術ではなかったのだけれど、至誠天に通ずというか、中共の高圧的な反発を浮き彫りにし、日本人の愛国心を惹起した意味に於いて、安倍氏につながる保守路線へ向かう大いなる副産物であったと思います。

私が小泉信者だから小泉のやることなすことマンセーで、小泉が後継者に指名した安倍を支持するのは当たり前と思っている人も多いようですが、時系列に是非を勘案して、私自身のスタンスである「反共」から意見を書き続けているだけです。

反共スタンスは元祖反共のアメリカと共通であって、日米は共闘関係という立場。隷属的な「アメリカさま、助けてください」の媚米派とは違います。対等な関係、協調関係であることが基本認識です。

保守親米は、国粋的な一国単独主義は採らないので、自存自衛の愛国主義的立場はいまひとつ馴染めない。ひっきょう政治的・軍事的にアメリカに連なる自由主義圏と連帯すべき立場であり、同時に日本の伝統・文化を愛してやまない保守でもあります。

思想的にも改革スタンスからも、私は安倍政権を支持しています。
小泉時代から私にとっては希望の星だったので、小泉前首相が思想的に物足りなかった分、安倍首相に過剰な期待があったことは否めません。これからは一歩退いて政治を見ていくことにします。

4年近くも日記を書いていれば、いちいち説明することがめんどくさいこともあるんだけど、今までの読者が「ついていけねー」と去っていく分、新しい読者が来てくださったり、たまたま通りがかって捨て台詞吐いていく人もいたり(笑)、見えないところで新陳代謝が起こっていることを認識せざるを得ないので、時々こういう確認作業をすることも意味のあることでしょう。

なんでまたスタンスを確認しなきゃいけないかというと、以下のコメントに対する返事を書かなくちゃいけないから。ちょっとウンザリなところもあるんだけど、どうせなら前向きに?一つのエントリーにしちゃえと思った次第。

(掲示板から)
[786] 中国に「心からのお詫びと反省」を伝えた小泉前総理 投稿者:けい 投稿日:2007/04/18(Wed) 13:58

演説に欠席したこをと持ち出して、まるで「中国に媚びない小泉さんは素晴らしい」と言わんばかりの書き方ですが、その小泉前総理が就任早々、「心からのお詫びと反省」を中国に伝えている件についてはどうお考えですか?
ガス田をどうしようもなくなるまで放置してきたのも小泉政権ですよ?
あの書き方は少々片手落ちのように感じられますね。

[787] アメリカは頼りにならない 投稿者:けい 投稿日:2007/04/18(Wed) 14:12

付け加えると、共和党が絶好調だった小泉政権時代と、今とはまるで状況が異なります。

選挙の大敗によってブッシュがレームダック化し、アメリカがまるで頼りにならない状況において、中国をある程度上手くあしらっておくことは必要なことだと思いますよ。

安倍総理は中国と関係改善を進めつつも、インドやオーストラリアと関係強化に努めて中国の覇権主義を牽制するなど、なかなか上手くやっておられるように思えます。

ぱっと読んだ感想は、「わかったふうなことを言う半端な保守」。(;・o・)ア・・・私自身もそうなんだからお互い様だなぁ。
この方は、スタンスとしてはアンチ小泉の安倍マンセー若干反米風味か?アンチだマンセーだという言い方もどうかと思うが、緻密な専門的な分析やデータに基づいているわけでもなく、しょせん素人の浅はかさ、この程度のやりとりしかできないわけです。

しょうがない、レス、いきます。

>演説に欠席したこをと持ち出して、まるで「中国に媚びない小泉さんは素晴らしい」と言わんばかりの書き方ですが、その小泉前総理が就任早々、「心からのお詫びと反省」を中国に伝えている件についてはどうお考えですか?

上に説明を書きました。政治は結果。一つ一つの選択肢をどう国益につなげていくかがすべてです。「中国に媚びない小泉さんは素晴らしい」とは書いたことがなかったんですが、そう言われたら媚びない小泉さんは素晴らしいですね。

>ガス田をどうしようもなくなるまで放置してきたのも小泉政権ですよ?

小泉政権の時、日記の中でさんざん批判してきましたけど。

>あの書き方は少々片手落ちのように感じられますね。

日記の中で、そんなに「小泉はいいけど安倍はダメ」と印象づけるように書きましたかね。小泉欠席をネタにして、フランスでの様子と日本の国会の様子を比較することに主眼があったんですけど。
中共様から「行動で示せ」と言われて、与野党すべての議員が大拍手している姿に薄ら寒さを感じてしまいました。感じない人にいくら批判されても困っちゃうね。「あなたと私は意見が違う」でおしまいです。

>選挙の大敗によってブッシュがレームダック化し、アメリカがまるで頼りにならない状況において、中国をある程度上手くあしらっておくことは必要なことだと思いますよ。

あぁダメだ、中共にどれだけ日本が国益を売り渡してきたのかご存じない。発売中のSAPIOでも読むことをお勧めします。あしらわれてきたのは日本ですよ。

共和党が圧倒的多数であったのが、共和党のスキャンダルで敵失に近い形で民主党が奪い返したことはご存じですね。共和党が圧倒していた議会が、民主党議員と拮抗しているのが現在の状況です。民主党が共和党を飲み込むような言い回しは間違いです。
それに社会保障政策で違いが大きく出るとしても、基本的に外交戦略は同じですから、アメリカの議会選挙が日本の外交に決定的に影響を与えることはほとんどないと思います。

ブッシュ政権がレームダック(へたれたアヒル)になったという根拠は何ですか。メディアは絶好調の政権ですら死に体扱いしますが、権限が日本の比ではない大統領制において、権力者は議会の決定に拒否権を発することもできるんですよ。

また、日本にとっては次の大統領も共和党から選出されることが望ましいのですが、民主党の大統領であっても、日米同盟堅持は安全保障上守らざるを得ないものです。「助けてください」の媚米さんなら共和・民主問わず大統領になる人に土下座するのかな。

大統領戦はまだ候補も絞れていない段階。民主党候補はヒラリー氏になる可能性が高いですが、共和党にはマケイン、ジュリアーニと実力者が揃っています。シミュレーションではオバマ氏なら拮抗するが、ヒラリー氏ならジュリアーニ(だったか?)候補に負けるといった予測が出ていました。ヒラリー氏には大統領になってほしくないですが、次は民主党の大統領になるとは限りません。私は共和党の大統領が続くと予想しています。

アメリカ人のアンケートで、アメリカのメディアは左傾であるという答えが多かったですね。つまりメディアの状況は左傾日本と同じです。そしてアメリカの左傾(リベラル)論調が日本メディアに乗って、「これがアメリカの意見」として誘導されているのが現状です。

以上の点から、民主党が躍進したからといって、いきなりレームダックと呼ぶのはどうでしょう。それは共和党の汚職などへの批判票として流れたのであって、大勢は“保守”ですよ。

いいですか。「アメリカはまるで頼りにならない」なる“報道マジック”(この言葉が気に入りました(^_^;)は、元ネオコン・フクヤマ氏について書いたエントリーで説明したかと思いますが、アメリカの凋落が多極化に向かうのは歴史の必然か、あるいはアメリカ一極主義が続くのか、学者によって見解は分かれます。

多くの民主党議員が中国から工作を受けていることは周知の事実で予断を許さぬところではありますが、自らアメリカがモンロー主義に陥らない限り、緩やかに圏域を囲んで、アメリカを中心とした安全保障を構築していくはずです。それが“価値外交”ですね。先日のNATOのエントリーで日米を柱とする安保戦略を書きました(仏に妨害されていますが)。「自由と繁栄の弧」に象徴される中国牽制の安保構想は、日米が緊密にすり合わせした内容を含んでいます。

>安倍総理は中国と関係改善を進めつつも、インドやオーストラリアと関係強化に努めて中国の覇権主義を牽制するなど、なかなか上手くやっておられるように思えます。

同意。何度も何度も日記で書いていることなんですけどね。そういうのは目に入らないのね。(T_T)

しかし、関係改善の向かう先に何があるのか、具体的なここでの言及は控えます。

「アメリカが頼りにならない」すなわち「もう助けてもらえない」から中国と喧嘩しないように友好ムードを醸成しましょうという人がいたら、引いてしまいます。
小沢代表や加藤紘一の「日米中は正三角形」と変わりありませんね。

異論も多々あるでしょうが、以上が私のスタンスなのだから仕方ありません。

中国歓迎ムードの日本の風潮に警鐘を鳴らす必要があると思って書きました。

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2007/03/12

二つの保守は、理想とする国家システムが違う

スタンスの違いはあれど、天木さんのエントリーを読んで、言い得ていると思いました。

天木直人のブログ保守同士の内輪喧嘩がはじまった

(略)このような保守派、体制派、右翼同士の争いは 米国の不当な対日外交がこれからもますます増えていくに従って、広がっていくであろう。歴史認識や北朝鮮外交にとどまらず、対中外交、米軍再編、に関する米国の法外な協力要請、米国産牛肉の輸入再開圧力など、日本が米国に裏切られ、搾取される問題が今後も続出していく。それらを前にして、それでも日本は米国に従属し続けなければならないのかという根本問題が保守、体制、右翼の中でますます表面化していく。左翼は黙って高みの見物を決め込めばいいのである。
"""""""""""""""""""""""""""""""""

分裂の鍵は「アメリカ」であると見ています。

政府が慰安婦決議案に対して「河野談話を継承する」立場を崩さず、騒ぎを大きくしないで幕引きを図る対応になることは、現実的に考えて仕方のないことではあると思います。しかし、忍耐に忍耐を重ねてきた日本人としては、妥協して欲しくないと強く思います。

天木氏

"""""""""""""""""""""""""""""""""
日米関係をこれ以上悪化させないためにこれ以上事を荒立てるべきではないと戦術変更もやむなしとする現実派と、誇りを失ってはならないとする国家主義者に保守、体制、右翼の者たちが分裂しつつあるのだ。
"""""""""""""""""""""""""""""""""

あまりブログを巡回していないこともあって、現実派の人達の意見を読む機会がありません。「今の段階では、安倍首相としてはギリギリの対応だな」と私は理解をしています。

私は、小泉政権下での拉致問題の対応を巡って、いわゆる現実派と強硬派の対立があった時、初めて保守層の多様性を思い知らされました。

左翼と違って、拠り所とする「教科書」がないですからね。若くて知識を吸収する年代の頃は、隙のない理論体系に惹かれがちで、理論を中心に組織が形成されます。ところが、曖昧とした保守は民族主義から国際協調派までさまざまです。間違いなく「思想」ではあるけれど、理論として構築されていないので、共通の歴史認識を頼りに各々理想とする視点は定まっていません。

分裂する、、というより、はじめから統一したものなどないので、「おまえは保守でありながら、その不甲斐ない態度はなんたることか!」と怒られることもないでしょう。(笑)

【保守層は二つに分けられる】

同じ保守色であっても、スタンスは百花繚乱なのでとても楽しい。共産主義国家ではこうはいきません。
そこで、私なりに分析するとわかったことが一つあります。折に触れて書いていることではありますが。

ずばり、これです。
1,国家主義思考の保守は、社会民主主義(社会主義政策)を理想とする。
2,現実的思考の保守は、普遍的価値の国際協調を前提とした資本主義の成熟を求める。

普遍的価値については、後日改めて書きます。

共にプライドを持って、天皇を戴く日本の繁栄を願いながら、目指す国家システムは似て非なるものを持っています。

たとえば、皆さんは“仕事”を考えるとき、経営者側から考えますか?仕事=労働者ととらえて考え始めますか?
能力や実績を度外視して偉そうに言いますが、私は間違いなく経営者側から、利益追求と同時に愛する日本にどう貢献できるかを考えます。サラリーマンで、理不尽な経営者に仕えてこき使われるよりは、リスクをとってでも独立を目指したい。大規模会社経営までの欲はなくとも、狭い範囲であっても、自分の能力を生かすために自ら営業し、自ら責任をとって、会社理念を自分自身の人生観とだぶらせて努力したい。そこで培うノウハウは私のものです。そういう視点で経済を考えます。主人が起業した時は、午前0時前に帰ってくることは稀でしたね。

小学生のアンケートによると、日米中韓を比較すると、日本の子供は勉強の意欲が最低でした。将来の夢は「公務員」「会社員」だそうで、がっくりです。

「国家は私の権利を保証しなければならない」という義務感欠如の意識の中で育つと、「経営者は労働者の権利を守れ」という階級意識が潜在化し、公的意識の乏しい、大きな企業に依存して年功序列で一生を暮らしたいという依存体質の国民しか生まれません。

ケネディ大統領の有名な演説「国が私に何をしてくれるかを考えるより、私が国に何ができるかを考えよう
この演説に感動したアメリカ人の愛国心に対して、私は感動します。今の日本では「国のために」と言っただけで「軍靴の音が聞こえる」と、打てば響くように左の方角からこだまが返ってきます。どれだけ狂った教育を私たちは受けてきたのでしょう。

ホリエモンやIT長者をある面評価するのは、彼らは食事の時間も取らずに労働時間の規制などとっくに自主的に撤廃して、自立しようとしているから。
しかし問題なのは、戦後教育の弊害なのか、個人主義に偏り、社会的貢献あっての会社であることを忘れて金儲けに走るので「何か勘違いしてないか?」と批判にあってしまうのです。自分だけよければいいという価値観ならば、罪悪感もなく市場のルールを逸脱してしまいます。

【労働者側に偏る視点を持つ人々】

再チャレンジ」政策は、単なる補助金ばらまきであっては、結局 甘えの構造を助長するだけで、国際舞台で活躍できる人材を育てることにはなりません。農業もしっかりした農業経営者を育成することが重要。野菜を作るだけが農家ではありません。そのために大規模経営を目指す意識の高い農家に直接投資をしようとする政府の方針には大賛成です。能力のある経営者にはどんどん投資すべきです。

あらゆる部門に必要なのは教育です。再チャレンジ政策は、社会人のための教育に絞ったらどうでしょう。ニートに農業体験なんてアホな政策はやめてね。アメリカは、年齢層に関係なく奨学金制度が充実しています。失敗してもまた勉強しなおして、何度でもチャレンジする、そして成功したら国に恩返しするというシステムは、国家百年の計にかなっています。もっと勉強の質を研究にまで深めてほしいです。変な平等教育で、磨けば光る能力が埋もれているのではないでしょうか。リーダー資質のある人を育てましょう。

労働者側の発想でしか考えられない、自分でリスクを取りたがらない人達はどうでしょう。「結果の平等」を得られなければ、権利を侵害されたように感じ、「救済しない国が悪い」という責任転嫁の発想になります。共産党や社民党をご覧なさい!

優秀な人材を育成するシステムを国が保証すれば、マネジメントできる人材がどんどん海外に進出し、経済の底上げとともに多くの国益を日本にもたらすでしょう。日本に縛られている理由はありません。

時間制の単純労働はコストの面からアジアに向かい、あるいはアジアから一定の条件の下に労働者を受け入れることは、貧しい国への貢献にもなります。否応なく国際化は進み、外国人労働者は増えていきます。外国人を排斥することは、経営者は望んでいません。研修という名で収容所まがいの労働を強いていたとんでもない経営者もいましたが。英国でもルーマニア人だったか?安価な労働力として募集し、劣悪な環境に閉じこめて、強制労働させていたという事件がありました。

【社会民主主義が理想的なシステムか】

私も20代の頃は、社会民主主義こそ理想だ!と信じていました。自民党は腐っていると。しかし、自身が働くようになれば、社民主義の偽善にすぐ気づきました。(資本主義と民主主義は受け入れているので社民主義)
資本主義の恩恵を受けながら左翼にかぶれている連中は、声高に権利を主張するけれど、自分のレゾンデートルを自分にしか置かないので、自分を保護してくれる家族→国→世界まで視野が広がらない。それどころか破壊するものとして定義する。公的な自分を放棄する。国が破産したら、どれだけ失業者が溢れるかも想像できない。

今後の課題として、子供の頃から公的な意識を涵養すれば、横の視点だけでなく、日本の伝統文化に支えられて繁栄してきた先人達への感謝という縦の視点が生まれてくるはずです。

コアな保守層が「社会主義的システム」を理想とするのはわからないでもないです。お上から禄を与えられ、忠義を尽くすことが美徳であって、お上の威光があってはじめて庶民にすみずみまで恩恵が行き渡る。こういう日本型家族主義的システムは麗しいものではあるけれど、お上のコントロール下で早晩閉塞するのは目に見えているのです。

なぜ閉塞するかというと、社会主義政策は、必ず癒着と一部利権のための規制が生まれ、汚職や賄賂で腐敗します。人為的に市場を狭めた結果、格差が固定し、既得権益者はますます特権階級化していきます。

たとえば市場の規制緩和政策と社会主義政策を比較した場合、前者は監視の目が強くなり、ルール強化が図られます。今まで隠されてきたズルが摘発されるようになります。後者は流動性が阻害され、政府が介入することによって財政支出が増え続け、重税国家にならざるを得ません。ヨーロッパなどそうですね。失業率はどうですか。本当に老後は安泰ですか。彼らはアメリカ型市場経済に向かいつつあります。(サルコジ大統領候補の公約)

【結論】

1,コアな保守層(どちらかというと民族主義)は、古き良き日本型社会主義を理想とするので、自由主義経済のアメリカはいまだに「黒船」であって、侵略者でしかありません。つまり根っこの所で敵対意識を持っているので、反米にならざるを得ません。といっても日米同盟など柔軟に見ていると思います。

日本の経済界がびびって反対していた三角合併について、「ハゲタカの敵対的買収」と同一視するような保守層がいることが私には信じられません。国内でも、企業の生き残りのために合併を選択し、資本提携することは当たり前のように行われています。不二家が良い例だと思いますが、世襲の老舗企業は、どうしても緩みが出てきてしまうのですね。

2,一般的な保守層(現実的な国際協調主義)は、普遍的な価値観を判断基準に置くので、欧米の良いところは抵抗なく採り入れ、学び、対等な国家関係を築くことを理想とします。核になるのは、日本人であるというアイデンティティであって、いわゆる親米保守です。かたやアメリカ依存から抜けきれない精神構造を持つ保守は、媚米と呼ばれるのでしょう。

発展的自由主義経済を選択する限り、リスクも引き受けなければいけません。インターネットの環境が全国あまねく整うにつれ、各人のセキュリティ対策が自己責任となったのと同じ事。えげつないスパムが溢れかえっても、かつてのパソコン通信に戻りたいとは思いません。進取の気性に満ちた??σ(^^;)なので、早い段階でパソ通に見切りをつけてネットに引っ越したところ、「色の付いたHPはいやだ、テキストだけの通信がよかった」と、改革に抵抗する年上の男性がいたっけなぁ。(^O^)イヤだと言ってもいずれ無くなるんだから、新しいネット環境に慣れておいたほうがいいのにね。

1と2は、はじめから相容れないスタンスなので、「分裂した」とは言えません。

日本は、強く気高く美しい国に向かって進化の緒につきました。
1の保守にとっては残念ですが、安倍政権は2の国家像を描いています。「郵政民営化を後退させない」「構造改革を進める」「日米同盟はかけがえのない関係」「経済活性化のために外資を積極的に導入する」という安倍首相のメッセージは、はっきり私の耳に届きました。小泉政権から日本はアメリカに「直言できる」関係を構築してきました。経済面でも、中国市場を啓蒙しながら、外資導入を進めていきます。中国を排除したくともこればかりは難しい。

文化もビジネスも、とっくの昔に国境を超えていることを保守層が自覚しなければ、また韓国人に「保守とは島国根性か」と笑われてしまいますね。

日本の未来に大きな希望を感じています。

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2006/12/18

保守層は構造改革を支持しないの

保守系ブロガーの皆さんは、日本の構造改革にはあまり関心を持っていないのかな?と少しさびしいです。

構造改革の転換点となった小泉政権が、右と左からブッシュのポチと批判され続けていた影響なのか、急を要する構造改革の柱だった経済政策が“市場原理主義”という表現で、“亡国思想”であるかのように日本人全般に拒否感を抱かせているようです。左翼がプロパガンダの一環として、日米離間策として叩くならわかるんですけど、なぜ保守層が?
それは反米保守層が増えてきているからでしょうか。あるいはかつての高度成長期における“成功した社会主義経済”の甘い経験が忘れられない中央集権的国家主義に傾く保守層か。

数年前から保守層同士の分裂を悲しい思いで見てきました。左翼批判が中心であった保守層が、同じ保守系を激しく罵るような光景も見られました。私も罵られた一人のわけでして。
どのような批判かというと「小泉にマインドコントロールされていることに気づかない愚民。小泉信者のクソババァ」f^^;)ナツカシー

このような批判(?)に次第に慣れていくとともに、保守思想の中でも「親米」と「反米」があることに気づきました。で、他国の干渉を排した自存自衛を理想に掲げるナショナリストを2chなどでは“国士様”と称していることを知りました。

親米保守=反共産主義 例:安倍首相、麻生外相、佐々淳行など
1,国際社会の対立をイデオロギーの対立と見る。(米中冷戦時代への危機感)
2,政治を現実的に見る。
3,視点は国際協調→国際社会の中で日本の地位を高める。
4,日米同盟は世界の枠組みの中で再構築し、日本の貢献力を高めるべき。

反米保守=一国単独主義(民族主義に近い)例:西尾幹二、小林よしのり、平沼赳夫など
1,小泉前首相をアメリカ従属、支持者を小泉信者と罵倒していた自称真正保守は、反中・反韓・打倒北朝鮮であって、国同士の対立ととらえる。
2,動機は民族の誇り→歴史認識問題が最重要。
3,アメリカの陰謀を強く信じている。
4,日米同盟は必要悪とし、自存自衛を目指すべき。

両者は似て非なるものでありますが、区別化は意味のないことであり、思考形態は重なり合う部分も大きいので、より~に近いということだろうと思います。匿名で一方を罵るタイプの人は、国士様に多いようですが。
自分が親米保守だから、良い側面だけ書いちゃったかな。しかし、親米保守層は必ずしも「アメリカ大好き♪」というわけではなく、国益に基づく対等な関係を築くことを前提にしているので、媚米ではありません。

<構造改革の必要性>

3,視点は国際協調→国際社会の中で日本の地位を高める。

中国がアフリカ等に経済援助をし、エネルギー戦略として、経済植民地化を進めています。中国に対抗していくには、日本がさらに国際競争力を高め、経済力を維持していく必要があります。安全保障上の友好国には貿易の自由化など、互恵的関係の強化も求められていく趨勢なので、日本の基盤を再構築しなければなりません。行財政改革、地方の活性化、社会主義的保護政策から自立成長への転換をはかる施策。産業全般にわたる支援策など。

構造改革は既存の利益分配構造にメスを入れる以上、必ず抵抗があります。郵政一つとっても、倒閣運動にまで発展するような壁を乗り越えなければいけませんでした。郵政民営化がどうしても必要だったのかといえば、NOでしょう。しかし、構造改革をする上で、もっともシビアなモデルケースを学んだように思います。

小泉政権が手を付けた構造改革を、生かすも殺すも安倍首相のリーダーシップにかかっています。トップダウンの指導力がなければ、一歩進むにも風圧が強すぎて、ぜーったい骨抜きにされます。安倍首相に指導力はあると思います。ただ安倍首相自身が構造改革の重要性をわかっているかどうかが少し心配。^_^;

「安倍クンに任せておけば大丈夫」だったら、このような議連は誕生しなかったかも。
安倍政権の新しい抵抗勢力誕生!?(笑)

自民の改革加速議連が発足・顧問に小泉前首相

自民党の中堅・若手議員が15日、党本部で「改革加速議員連盟」(棚橋泰文会長)の設立総会を開いた。「小泉チルドレン」といわれる新人議員ら86人が出席し、小泉純一郎前首相や中川秀直幹事長、武部勤前幹事長が顧問に就任。党内での発言力の向上が狙いとみられ、党改革などで政策提言していく。

 中川氏はあいさつで「一部に改革が後退するのではないかという人がいるが、後退することは絶対にない」と強調した。

 棚橋会長は会合後、記者団に「改革は常にやっていかなければならないが、疲れが出てくる。安倍(晋三)首相と一緒に汗を流していく」と述べた。  (19:26)

自民党:改革加速議連が設立 小泉氏、中川氏ら顧問に

 総会では、党改革、政策、国会改革の3委員会を設置し、党執行部に改革案を提言することを決めた。会合に出席した武部氏は「改革路線が逆戻りしないか心配だ。阻害要因があれば、私が立ちはだかり、打ちのめしたい」と声を張り上げた。【坂口裕彦】
毎日新聞 2006年12月15日 19時21分

牧原ひでき公式サイト「改革加速議連の立ち上げ」

今日「改革加速議員連盟」を立ち上げた。会長は棚橋元IT担当大臣であり、顧問は小泉前総理、中川幹事長、武部前幹事長、アドバイザーは竹中平蔵氏、奥田前経団連会長等、そして私は根回しをしてきた一人として代表幹事になった。参加者は名前を事前に入れている方、入れてなかったが参加した方合わせて130人以上であり、総裁選の流れを作った再チャレンジ議連よりも多かった。

安倍首相の改革を側面援助するというタテマエですけれど、復党騒ぎで新人議員達が“抵抗勢力化”してしまいました。利権分配の古い自民党に戻るのではないかという危惧の元、かつての改革勢力が結集した観があります。牧原氏が「総裁選の流れを作った再チャレンジ議連よりも多かった」と微妙に対抗意識を見せているところを見ると、安倍首相にとってはあなどれない“お目付役”ですね。
何といっても安倍首相を後継者として育てたのは小泉さんですから、距離をおきながらフォローしていかざるを得ないでしょ。復党が決まった時のフォローはさすがでした。それに比べて武部さんは・・・(苦笑)。基本的に安倍内閣も構造改革を目玉にしているので、上手にバックアップするグループになってほしいです。

(おまけ)
小沢・民主代表:「野党亀裂、修復に努力」

 民主党の小沢一郎代表は16日、長崎市で記者会見し、安倍晋三首相の問責決議案提出をめぐり国会での野党共闘が崩れたことを受け「亀裂があれば修復しなければならない。選挙で対立していては自民党を利するだけだという意識はみんなに深まってきている」と述べ、参院選の選挙協力に影響させないよう努力する考えを強調した。
毎日新聞 2006年12月17日 東京朝刊

共産党と共闘しちゃダメ。日本人の共産主義嫌いを甘く見ています。
自民党と共闘することが、いちばんの政権の近道。自民党を油断させることもできる。自民の敵失を誘えば、有権者は自民の批判票として、安心して受け皿たる民主党に投票するでしょう。民主党は、なんでも反対「第二社会党」ではなく、保守層が浮気できるような「第二自民党」を目指すべきなのです。浮気相手のほうが新鮮に見えたりするもんですよ。

目先のことしか考えていない小沢には、何を言っても無駄でしょうね。共産党と共闘するとは、民主党も堕ちるところまで堕ちたものです。

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2006/12/04

安倍政権の方向性と政策課題

今後の政治の方向性について、思いつくままポイントを箇条書きにしてみます。

1,小泉政権→安倍政権→麻生政権(なったらいいなー)をよく監視しながら、「新しい自民党」を守っていかなければいけない。
なぜなら民主党に政権を渡すと、日本は壊れる。

2,国民の目の届かないところで与野党がなれ合う55年体制に戻してはならない。
報道2001で島村宜伸・元農水相は酷かった。ふんぞり返って「古い自民党がよかった」って。郵政解散に反対した古株達は、早く以前の自民党に戻したくてたまらないのね。誰のおかげで与党が安泰だかわかっているんだろうか。補助金バラマキ・プロセス不透明・身内に優しい「古い自民党」で票が取れるのかどうか、今度は島村議員の選挙区に対抗馬立てて有権者に判断してもらったら?(笑)

3,左翼・右翼から出てくるスキャンダル工作に注意。工作の目的は、シンパが乗せられて反権力となること。

4,スキャンダルを作るのは簡単。右左とも簡単に騙されるのが「創価学会」「統一協会」に結びつけて、現政権の有力政治家を追い落とそうとする。火種として「アメリカの陰謀」説も有効。リベラルな在日米国人を煽動役として使う。
アメリカでの統一協会系保守運動は、徹底した反共・愛国であり、キリスト教理念に基づく保守理念啓蒙の運動としてそれなりの成果を出している。ワシントン・タイムズは正論が多い。ただし世直し運動と宗教としての統一協会はダブルスタンダードであり、信仰者は朝鮮信奉者として洗脳されている。創価学会は、朝鮮をルーツとする池田教。信者は本来の日蓮宗の信仰に戻ってほしい。
一つ言えるのは、日本基督教の中枢に共産党が入り込んでいるのと同様に、両者とも「工作している団体」ではなく、「内部に入り込んだ工作員によって工作されている団体」であるということ。

5,小泉-竹中路線(中川秀直)の経済政策は、将来の日本が生き残るために必要な政策。

6,高度成長期における補助金たっぷりの「効率的な社会主義的経済」で、日本人は「総中流意識」を持つことができた。自民党は常に“弱者”を保護してきた。親方日の丸依存型の社会構造という意味では、理想的な「社会主義経済」だった。

7,しかし、現実は国内経済成長がピークを過ぎ、バブル期の金融政策が失敗し、金融破綻寸前だった。少子化傾向強まる。今後は大きな成長率は見込めない。

8,反・自由主義の保守層は、高度成長期の甘い経験に基づいて、いまだに「社会主義的経済」志向が強い。未知な領域「自由主義経済」に抵抗感が強く、規制緩和政策はすべてアメリカに結びつけて、反対理由の根拠としている。たとえば「三角合併」などをアメリカによる敵対的買収と即断して反対する。本体がしっかりしていれば、発展的合併はビジネスチャンスを広げると考えるのはおかしいのかな。なんでそんなに外資系企業が恐いのかおせーて。ユダヤの陰謀?
ジャイアン・アメリカへの脅威は、中韓の「日本から軍靴の音が聞こえる」のと大して変わらないように思える。要するに大国への劣等感と羨望の入り混じった恐怖というか・・・。日本は米国債を20兆円分も買い支えている現実を、アメリカの日本買収資金(!?)と見るか、日本側のカードと見るか。確かなことは、アメリカは日本が経済発展してくれなきゃ困るのですね。

民族主義的に経済も防衛も小さくまとまろうとしないで、我が日本は、ヘナチンwアメリカを使ってやるくらいの自信を持ちましょう。アメリカが頼りにならないので「核武装も辞さず」と一発かますのもいいですね。

9,マーケットが世界に広がり、世界市場の中で日本は生き残っていかなければいけない。世界の趨勢は保護政策から自由化に向かっている。

10,それに伴って市場ルールを見直し、不透明な部分を法制化した。財政破綻寸前の大きな政府を「効率よい小さな政府」に作り直そうとしたのが小泉-竹中路線。構造改革批判者の言うとおりに財政出動していたら、格差社会はなかっただろう、みんな底辺層になっていたという意味で(((・・;)

11,安倍政権では、イノベーション、地に足のついた「日本のものづくり」を再生させ、国際競争力をさらに高めようとする経済政策をとる方向。

12,経済成長と社会保障費増大のバランス、社会的貢献度の高い大企業保護と給与所得の向上のバランスが重要課題。個人所得アップのために大企業にプレッシャーをかけることも必要。確実に個人所得に反映させると約束するなら、法人税を引き下げてもよい。すぐに目に見えた成果が出るに越したことはないが、2~3年の猶予は必要だろう。

13,在日外国人をはじめとする移民政策のビジョンを立てなければならない。特別永住権を持つ在日朝鮮人には、煩雑極まる手続きを簡素化して帰化しやすくする。しかし、無理な同化政策はとらない。

14,中韓の反日政策に対抗するため、国の責任に於いて予算を割き、補助金を投入して正規の留学生をもっと増やす。その際、国内の左翼イデオロギー工作員との接触には注意し、日本の真実の姿を見せて誤解を解く一助とする。

結論
○ばらまき政策で既得権益を得ていた「古い自民党」では、将来の日本は担うことはできない。

○党中枢の政治家のスキャンダルは時と場所を選んでいることに注意。香ばしい左翼・怪しい右翼からの揺さぶりに乗って、安倍政権の倒閣運動に発展させてはいけない。

○「効率的な社会主義的経済」は高度成長期には有効であったが、寿命が切れたと考えたほうがよい。国際社会で日本が相応の位置を占めるには、今後とも経済成長基盤が必要であることを自覚しなければいけない。

○経済を支える国力は「教育」から。現在の荒んだ義務教育の現場を早急に建て直し、道徳教育を復活させる。そして個人主義が蔓延する風潮から、日本の地域社会に根ざした“家族”の絆を取り戻す。少子化対策には、個人主義からの脱却が一番効果的。

幸いなことに安倍首相は保守思想に基づく政治家ですから、期待値は大きいです。もしこけても麻生太郎が控えていますので、すごく安心。ヴイ

箇条書きで抜き出してみましたが、今まで書いてきたことのまとめですね。
今後もこのスタンスで、ニュースを切り取っていきたいと思います。

 
↑ぽちっとしてくださいm(__)mまた一週間がんばろーと思います。(別窓開)

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2006/11/04

中国のエネルギー戦略。したたかな政治とは

中国・アフリカサミット開幕

中国とアフリカの大部分の国の首脳や閣僚が一堂に会する初めての「中国・アフリカサミット」が、3日から北京で始まり、中国は、投資と人材派遣を通じてアフリカとの関係をさらに強固にしていく方針を示しました。

中国とスーダン 関係強化へ

中国の胡錦涛国家主席は、2日夜、アフリカ・スーダンのバシル大統領と会談し、「両国関係を新しいレベルに引き上げたい」と述べて、スーダンの豊富な石油資源などをめぐって両国の関係を強化することで一致しました。

中国のアフリカ対策は、着々と進んでいます。
今回、アフリカの48か国を北京に招いて首脳会談とは、日本や欧米諸国に対する強烈なデモンストレーション効果がありますね。
日本も小泉前首相がアフリカを訪問したり、麻生外相がアフリカ各国に大使を送り込む構想を述べていましたが、中国のえげつないまでの援助攻撃にはかなわない。

石油消費量がアメリカに次いで世界第二位となっている中国。
アフリカに資源外交を展開するのは当然としても・・・。
スーダンが内戦で国際社会から非難を受けて孤立している時期に、中国はスーダンから石油利権を得て、採掘を成功させています。国連が非難している時に、中国は「スーダンの内政には干渉しない」として単独交渉を進めていました。こういう時だけ「内政干渉」を持ち出し、自国の人権問題に「内政干渉するな」と言いながら、日本には「内政干渉」し続けるという都合の良さ。頭の出来が違うとしか思えません。

人道上、日本を含め各国が手を出せないすきをついて、中国が援助を約束しては利権をかっさらっていくという構図は、どうも納得できませんが、表だって非難することもできません。アメリカなどから批判を受けても、中共は聞こえないフリしていればいいんですから。

中東・アフリカ・南米など、産油国は人権問題を抱えている国の多いこと。今後もエネルギー戦略は熾烈の度を極めていきそうです。イランのアザデガン油田、、、ロシアのサハリン2、、、海底油田の日中共同開発、、、どれもこれもお先真っ暗。

落合信彦氏曰く「資源争奪の仁義なき戦いに 日本人のメンタリティでは勝てない
日本はエネルギー戦争に勝ち抜いていくことができるのでしょうか。

お人好し外交は止めて、したたかに、ずる賢く、冷徹に、陰険に、いやらしく、強引に、図太く厚かましく、優しい顔して恫喝もし、、、んー政治って嫌なヤツしかできないね。(笑)

⊿⊿⊿

したたかな政治とはどういうものでしょう。
特亜に対する歴史認識問題とは防衛問題に他ならず、あちらは国家戦略としてやっているのだから、こちらが正しい史実を提示したところで、理屈の通じない駄々っ子に専門書を与えるようなもので、この問題はアプローチの仕方が難しいんですね。

ネット世論をながめると、日本人の大半はとっても素直でストレートで良心的なんだなぁと思うのです。まずは、きちんと証拠を挙げて説得しようとする。たとえば村山談話を破棄しろ、河野談話は間違っていると。そのとおりです。あんなものを踏襲するのは腹が立ってしかたない。実際、私自身も官邸に「許せない」とメールしているんですよ。無批判に“小泉信者”やってたわけではありません。ネットで声を挙げ続けて政府に届くようにするのも重要なことです。

私は、昔は自称反共産主義・右翼と思っていたものが、小泉以後、どうも右も左も距離をおきたくなってきました。小林よしのり氏を批判したり、時々手抜きで「怒りマークを付けた右側の人達のガス抜き♪」などとふざけたことを書くと、すぐ批判にさらされるようです。以前、たまたま「もじもじスケッチ」で検索したら、あちこちでえらく怒られていて、ショックというより開き直ったことがありました。それからですね、人を疑うようになって性格が悪くなったのは。。。って前からか。

なかなか説明するのが難しいのですが、国家戦略というのかなぁ、、、飴と鞭の使い分け、二枚どころか三枚舌で情報戦を勝ち抜く、律儀に真面目に「間違っていることは間違っている」と抗議するだけでなく、地道な民間レベルの抗議は続けながら、政治的には今何をクリアすべきであるかを見定めて、一つずつ選択しながら成果を積み上げていく作業というんですかね・・・。谷内外務次官が竹島海底調査であわや有事という時に、韓国に飛んで行って交渉しましたね。あの交渉を弱腰と批判するブログも多かったと思います。でも私は、交渉内容を見ると、かなり外務省も変わってきたなと感じました。

今、中国向けに「村山談話を踏襲する」と言ったところで、何の不都合もないどころか、胡錦涛政権の変化を見据えて、妥協したように見せかけて曖昧にすることが現在の有効カードと理解するので、安倍首相を評価しているのです。日中会談前に閣議決定したものをひっくり返したら、喫緊の北朝鮮問題にも支障が出てしまいます。
安倍首相に「国内向けに変節した理由を説明しろ」というのは、まったくもって素直でストレートで真面目な反応なんですけれど、残念ながら国会でしゃべったことは、即日中共には筒抜けです。呉儀氏が小泉首相との会談をキャンセルしたのは、前日に行われた国会での小泉首相の「靖国」発言がその理由でした。一挙手一投足を見張られているのがトップの立場であることを理解しましょう。いずれ中共と対決する時が来ることは、再三述べているとおりです。

このように政治を考えるのは少数派なんでしょうか?私が共感して読んでいる中立と思われるブログもたくさんあるので、そんなに偏ってはいないと思うのですが。まぁ考え方を変えられるわけでもないから、どっちでもいいか。右に倣え!をしたくないだけ。
小泉政権の支持率が高かったことや、現在平沼氏などの復党に反対する世論も高いことを思えば、決して少数派じゃないとは思いつつ、、ちょっと自信なくなってきた。そうか、衆愚だから、個人としては表に出て目立つことはないのか。そうすると私も「グ~ミン」か。(^O^)。「もじもじスケッチ」やめて「グ~ミンスケッチ」にしよっかな。

右も左もあるものか
僕らが見るのは常に上

(詠み人知らず)

キャッチフレーズにさせていただきます。ガンバ!

⊿⊿⊿

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ランキングに参加したのは自身の更新の励みになればいいなと思って、単なる感想文で恥ずかしかったんですが、登録してみました。ほんとのところデンパ扱いのブービー賞でもいいやと思っていました。アクセス数も多いわけじゃないし。でも、応援してるというコメントをいただいたり、あっという間に30番台に入って、驚きました。本当にありがとうございました。何かしら共感してくださる方が予想以上に多かったのかなぁと嬉しかったです。これからも頑張りますので、よろしかったらポチッとしてやってください。

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2006/10/28

これきりにしてね

あら?珍しいリンク元から10人ばかり訪れているわ・・・と確かめたら、またまたご指名でトラバいただいていたのね。スタンスが違う方とは、無駄な揚げ足取り議論はしませんと言いませんでした?
滅多に訪問しないDogma_and_prejudice「独断と偏見」さんですが、一応読んでおかなくちゃね。でも、読んだらレスしたくなっちゃうんだよね~。ということで、きょうは私信のようなものです。

「媚米」の反対は「嫌米」ですか、みずきさん

ナイスな揚げ足タイトル、おもしろ~い。そうじゃなくって、媚米だと批判するスタンスの方は、嫌米に近いという意味で言ったのですが。
「媚びる」の反語は「威圧する」あるいは「自立する」かな。アメリカに媚びずにアメリカから自立する、これが正しい気がする。

> 勝手に、変な脳内変換をしないでくださいませ。「媚びる」の逆は、「媚びない」でしょう?

_(.・)/ガク じゃぁ、「好き」の逆は「好きじゃない」か。(^◇^)

> 「媚中派も媚米派も同じ穴の狢」という文は、「媚米」批判ではありますが、「親米」批判ではありませんよ。親米批判をするのであれば、「親中派も親米派も・・・」と書きますよ。

ですから、あなたのアンチ小泉だったスタンスを知った上で、私なりに「媚米」の意味を考えてみようとしたのです。小泉外交は媚米ではなく、親米外交だったと私は思っています。私のブログをよく読まれているようだからわかっているでしょ。貴方は小泉外交を「ブッシュのポチ」と思っていたのでしょ?そういう意味で「媚米」を批判するスタンスがよく表れている紹介文だと思いました。ちっとも誤解していません。つまらん言葉遊びはやめましょう。

> 勝手に「珍解釈」をして笑っているあなたには、呆れてしまいます。と同時に、つまらない「珍解釈」を真に受ける人がいるかも知れないので、ここで反論しておきます。

どうぞどうぞ、いくらでも呆れてくださいね。結局平行線ですから、あなたが私のブログを読んで呆れ続けるのも疲れることと思いますけど。

歴史認識問題について、「もじもじスケッチ」さんに反論

> あのね、小林よしのり氏などの反米論者と西尾氏のような媚米批判論者とを、同列に論じないでくださいよ。

どこをどう読めばそうなるのかがよくわかりません。

> 歴史認識問題における安倍批判は、「反米」を主張することと直接の関係は有りませんよ。「アメリカに対しても正しい歴史認識を持つことは必要です。・・・」という前段の論点と、「しかし、自主防衛に傾くあまり、・・・」という後段の論点は、全然別のものでしょう?

大有りです。

小林氏の歴史認識は私もそのとおりと思っています。若い世代に正しい認識を広める意義も大きい。しかし、小林氏の結論はアメリカに依存しない「自主防衛」。歴史認識を語りながら、彼の主張したいポイントはそこだと思います。
私が危惧したのは、そこから間違った誘導に入っていく畏れがあるということです。覇権国家抜きの一国のみで防衛ができるような時代ではありません。もちろん今までがあまりに依存型だったので、自衛隊を国軍とし、抑止力を高めることには何の異議もありません。

しかし、小林氏には視点として欠落しているものがあるということです。基地縮小のみで語られる在日米軍基地の根本問題(裏で日米ですり合わされている内容は媚米とはほど遠い)、そして日米同盟の変質、国際社会の枠組み、「文明の衝突」に解説されるような観点です。朝鮮を戦友と見るような、ある一方からの狭い歴史認識のみにこだわれば見えてきません。すなわちあなたにも見えていない。

> 歴史認識問題を、途中から防衛論議にすり替えないでくださいよ。

歴史認識問題は、歴史認識だけで終わる問題ではないということをわからないのでしょうか。密接不可分にわが国の防衛論議とかかわっているのです。

> 日本は、日本なりの歴史認識を持ち、アメリカはアメリカなりの歴史認識を持ち、お互いが、相手の歴史認識に対して、目くじらを立てないというのが望ましい姿なのですよ。それの何処が「中韓の反日政策」と同じなのでしょうね。別に、日本がアメリカに対して「日本の歴史認識を受け入れろ」と強要しているわけじゃないんですよ。強要すれば、中韓と同じになるかもしれませんが。

「日本なり」「アメリカなり」の歴史認識が変わってきています。まるで過去の呪縛が解け始めたように。戦後61年たって新しい資料が出てきていますね。「日本なり」と言っても、サヨク史観では困ります。もともと私はあなたとは同じ歴史認識を持っていますので、本来こんなくだらない揚げ足とりはする必要ありません。
ただ「正論」がそのまま「政治の駆け引き」とはならないことを、もう少し勉強したほうがよいと思うのです。
アメリカの「草の根保守」運動を応援していきましょう。一緒に呪縛を解いていきたい、そう思いませんか。

> さて、ご自身の事を「中道右派」と称されていますけど、少なくとも、「歴史認識問題」における「中道」などというものは存在しないんじゃないですか。

アタマイター_| ̄|○ 政治的スタンスという意味なんですが。

> 反日史観を受け入れるか、拒否するかのどちらかでしょう?

 日頃ネットで、中韓や、左翼の反日史観に反論したり、それを揶揄してみたところで、反日史観を受け入れた政治家に対し、それを容認するのであれば、結果的には、ご自身も反日史観を受け入れたという事にしかならないと思うのですが・・・。

 ご自身の日頃のネット活動の全てが、無駄になるとはお考えにならないのでしょうか。

やっとこれで終わりか(^_^;
安倍首相が自虐談話を「政府として踏襲する」と言ったところで、「反日史観を受け入れた政治家」と即断するほど、私は単細胞じゃないってことです。
別に私は「ネット活動」しているわけじゃなくて、政治に興味があるから「感想」を書いて、頭の体操のつもりでやっているので、心配無用です。

無駄と思っていただいて、けっこうですので、あなたはあなたでこれからもがんばって“鋭い批判力”で更新を続けてください。あなたの「ネット活動」が実りあるものとなるように力を傾注してください。私ごときの「感想」ブログに取り合うことはありません。

では~ヾ(^^)Bye

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「独断と偏見」様にもポチッ

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2006/10/26

政党別支持者の思考パターン

<支持政党別に見る世論の傾向>

1,民主党は、サヨク自民との違いがよくわかっていない有権者の受け皿となっている。自民党=古狸 民主党=クリーンのイメージを引っ張っている。小沢代表になって、青年のイメージから大人の政党を目指すが、さて。

2,幻の真正保守派は、「小泉はサヨク」と認定した後、期待の安倍首相に対して、村山談話踏襲と言った時点で肩を落とす誇り高き“保守”。郵政民営化には反対。日米同盟は受け入れるが、自存自衛をモットーとし、反米傾向あり。

3,小泉-安倍政権支持層は、小泉政権を是々非々で支持した後、引き続き、理念と共に現実的な国際協調路線を堅持する安倍政権を支持する中道右派。←私はここに入っているつもり。皇室問題ではかなり右です。

4,中道からちょっと右行ったり左行ったりの有権者は、自身の思想フィルターにかけずにわりあい事柄を客観的かつ慎重に見極めようとするので、結果として“当たっている”場合が多い。親米傾向あり。

5,問題外の護憲左翼。そして確信犯左翼に引っ張られ、メディアの誘導をそのまま信じる「善意」の人々。お花畑とか左巻きと呼ばれる。(笑)

6,特定の層だけを狙い撃ちにして、揚げ足とることに邁進した挙げ句、デンパ観測所に送られる右左の人達。少数派。

※小泉以後、中道の軸が右に振れたので、中道左の場合も“保守”に入っていることが多い。

いままで数年間ネット世論を観察してきて、この3分類の思考パターンで自身のブックマークを整理しています。

<主張パターン>

1,民主党支持者(5 も時々顔を出す。TBS・テレ朝など)
○自民党支持者はアホ=大政翼賛メディアに乗せられて、権力に媚びる愚民達。
○自民支持の愚民は「野党は反対しているだけ」と思い込み、不信感を増大させている。
○愚民は、野党の政策を吟味することもなしに、批判精神を失って自民党に投票してしまう。

このように批判精神は豊かだが、批判だけで終わってしまうことがほとんど。じゃぁどうするのか?という時に、「だから自民党の政策はダメなんだ」と、話が前に進まない。対案を出しても、保守層にすぐ論破されてしまう。

2,保守論客の中でも右端(小林よしのり氏、西尾幹二氏、政治家では平沼赳夫氏など)
わかりやすい例として、SAPIO連載「ゴー宣◇暫」を参照。

--コバ氏は、闘う政治家・安倍晋三に期待していたのに、安倍首相は村山談話(侵略史観)を踏襲し、河野談話(慰安婦強制性)まで踏襲、かつまた「わが国はサンフランシスコ講和条約により裁判を受諾しており、国と国との関係において、この裁判に異議を述べる立場にはない」と答弁するにいたって、コバ氏は「なんじゃこりゃーーっ!闘う政治家と言ったくせに全然闘わん!」「クソサヨク政権やないかーーっ!」と叫ぶのだ。(笑)

つまり安倍首相の「変節」と断じ、「中韓との首脳会談、教育再生会議メンバーの無難化、非核三原則継続の明言、シーファー駐日大使の「日本の核武装を望まない」発言を見てくると、アメリカの意向を受けた「変節」と見るしかない」と大変お怒りです。

アメリカやサヨクからの圧力というより、霞ヶ関官僚との問題と思います。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」。

そして欄外では

親米ナショナリズムがどんな言い訳を考えるか楽しみだ。北朝鮮が恐いからイラク侵略を支持せよと彼らは言ってきた。今後は、北朝鮮が恐いから東京裁判史観受容も、歴史認識ベタ降り前提の中韓すり寄りも、戦略として支持せよか?アメリカ様のご意向に従って、国民の生命・財産を守れか?日本人の誇りはどこ行った?

北朝鮮が恐いからイラク侵略を支持せよ」とは初耳です。「アメリカには逆らえない」かというと、小泉前首相は、ブッシュ大統領に「アメリカの孤立化を防ぐために国連を重視しろ」とアドバイスしているんですよね。実質はアメリカ単独行動でしたが、日本も一応国連決議をアリバイにして、イラク戦争を支持しました。

コバ氏は、媚米派(『恐米真理教』の岡崎久彦氏と表現しているが、いわゆる媚米でしょう)が、新しい歴史教科書をアメリカに都合良く改竄するのが許せないと憤っていました。

アメリカに対しても正しい歴史認識を持つことは必要です。必要以上にGHQ政策で日本は貶められてきましたから。ルーズベルト政権には案の定コミンテルンが入り込み、ソ連の思惑どおりに動かされてしまいました。GHQ憲法は共産党の教科書になったと「正論」にも論評されていました。
しかし、自主防衛に傾くあまり、中国に対するのと同じように反米を強く出すのは、本当に国益にかなうのでしょうか。アメリカはなんだかんだ言っても自由と民主主義の国であり、現に日本と同じように“草の根保守”運動が盛んであり、ブッシュ大統領がかつての「ヤルタ会談は間違っていた」と表明した意味の重さをもっと考えるべきです。過去のアメリカの非道をなじり続けることが、現在の国際情勢で何か政治的な意味を持つのでしょうか。正しい歴史認識を勉強することは大切ですが、それを政治的メッセージとしてしまえば、中韓の反日政策とどこが違うのか。

日米同盟はアメリカ依存症であって、日本の独立を阻害するとコバ氏は考えるようですが、世界はもはや国対国のレベルではなく、安全保障は世界的規模の枠組みの中で再構築されるべきです。だからこそ日本の役割ももっと大きくなるはずです。そこから危機管理や憲法改正問題も出てきます。

またコバ氏は、朝鮮人差別と紙一重の“嫌韓”には嫌悪感を示しています。その理由が・・・

あの戦争には人種戦争の側面が強かった。
アングロサクソンによるアジア侵略の包囲網の中で、世界の黄色人種代表として、真正面からアングロサクソンと戦争したのが日本である。

言っておくが、朝鮮人も台湾人も、共にアングロサクソンと戦って、世界史の流れを変えた戦友である。だからわしは朝鮮人差別は嫌いなのだ。

日本の戦争に誇りを持つ!

朝鮮人は日韓併合で「日本からの独立を果たす」ことが当時の国益であって、間違っても黄色人種解放のために共に戦った戦友とは思っていないと思うのですけどね。コバ氏の歴史認識は正しいが、そこから導き出される思想は独りよがりの感じがします。

アンチ小泉だった右派は、既成事実のように「アメリカの外資に日本を売り渡す小泉」西村幹二先生や中西教授は「金正日と裏取引して、国交正常化で歴史に名を残すために拉致問題を利用した小泉」と言っていたんですが、今でもそう思っているのでしょうね?

では、小泉→安倍政権は本当に媚米だったのか。この続きはまた明日。

※3,4に含まれるオピニオンについては、今後も当ブログで参照させていただくつもりです。また、自分はどこに分類されているか考えた時に、カッチーン!ときた方は、そこはそれ、お互い様ってことで^_^;

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29位でしたm(__)m。この辺が天井かな

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2006/03/12

拉致問題解決のために。市場原理主義とは

善ポコのタコ部屋「蓮池透さんの発言について」

初めて訪問させていただきました。お気に入りブログ巡回を数カ所で切り上げているような私は、ネット世論に疎いんだな~とちょっと反省。
Blue jewelさんの情報は、いつも参考にさせていただいています。

拉致問題に関しては、考えない日は一日もありません。テレビに向かって「ギューギュー締め付けろ!いいかげん制裁しろよ!」と叫んでいます。また家族会のご苦労する姿を見るにつけ、横田夫妻や有本夫妻になぜ座り込みなどさせるのか、なぜ支援者達は講演会などに引っ張り回すのか、ご本人達がやむにやまれぬ心情で活動されている中で、なぜ「少しお休み下さい。私たちが代わりにやります」と言えないのか等々、思うことはたくさんあります。

私は熱心な支援者と違い、日々家族会の方々の動向や意見発信を追っているわけではないので、支援者とは呼べないかもしれません。だからといって、拉致問題を語る資格がないとは思っていません。日本人妻の問題に関心を持ってから、犯罪国家北朝鮮への国際的制裁を望み続けてきました。金正日体制は転覆させるべきです。
しかし、ここで救う会など支援者と意見が分かれるのでしょうが、拉致被害者の救出は、金正日が実権を握っているうちになされなければなりません。金正日が外圧によっていよいよダメになった時に救出するのは、多大のリスクを伴います。何度も言うように「カネをくれてやるから被害者返せ!ゴルァ!」と交渉の場に引きずり出すしかないんです。日本が誰も取り返さないうちに最大レベルの経済制裁をかけてしまっていたら、北は取引条件のうま味がなくなって、「じゃ、終わりだな」と断絶するだけでしょう。米が強力な制裁をかけたところでギヴアップするタマですか。核問題で折れることがありますか。「六カ国協議に出てやんない!」とごねるだけです。

このような北朝鮮の体質だからこそ、当初の段階においては経済制裁慎重にならざるを得なかったわけです。別に小泉支持者が「穏健派」ではないと思います。経済制裁したところで、北朝鮮が中国の一つの省になるのが早まるだけ~とね。経済政策くらいで簡単に倒れると思ったら大間違い。甘いんですよ。また日本国のトップとしては、可能性は非常に低くとも北の暴発も考えておかなければなりませんでした。現在は日米同盟で、かなり対北防衛対策が進んでおり、準備は整ったように見えます。いよいよ六カ国協議も行き詰まりました。

日本に対する主権侵害に対しては、まったくもって戦後インテリジェンスが骨抜きにされ、スパイ防止法すらいまだに成立できず、自衛隊は手足を縛られた状況で、いったい日本はこれでも“国家”なのか!?と憤慨し続けてきました。戦後を清算するためには、小泉政権が転換点となって、憲法改正論議も俎上に上り、次の政権でぜひ盤石な“国家”としての体制を整えてほしい。小泉が悪いのではなく、“国家”への途上にあると私は考えています。何事も一足飛びにできるものではありません。

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小泉-竹中の構造改革とは

ついでに言うと「改革といっても口ばっかりで何もやっていないじゃないか」とアンチは決まり文句のように言いますが、破綻寸前の日本経済のツケを払うために小泉構造改革がありました。あのままではとんでもない大出血をして金融破綻をしていましたね。力づくで満身創痍になりながら、経済は復調の緒につきました。「何も起こらなかった」ことが最大の功績だったかもしれないですよ。
小泉は日本をアメリカに売ろうとしている」と断定しようとする保守は、規制緩和政策を一言で「市場原理主義」と呼び、これこそが道徳までも失わせる元凶であると日々主張しています。あたかも「国家統制経済」「政府の過干渉」こそが国家の品格を取り戻す道であるかのような短絡ぶりではありませんか。

■フォーサイト「渡邉恒雄翁に国家を語られる哀しさ」き文康隆(き=七の下に七七)にすっきりと説明されていました。

帝人事件に端を発する斎藤内閣倒閣運動は、平沼騏一郎を担いだ右翼勢力が、自由主義に対する不信感を煽ることによって、世論を巧みに利用したと。この時期を境に日本は「統制経済」と軍国主義の時代に入っていったと解説しています。帝人事件そのものは、全員無罪となっています。
資本主義者にしてジャーナリストであるナベツネが市場原理主義を批判することの意味は何なのだろうか。自由主義者が、結局自由主義の首を絞め、全体主義に誘導されていくという皮肉な結果を招くおそれがなきにしもあらず。

■また日本経済新聞のコラム・滝田洋一編集委員が行った問題提起が紹介されています。

いわゆる市場原理主義には「市場『原理主義』」の側面と「『市場原理』主義」の側面がある。あらゆる原理主義は危ういが、市場原理を抜きにして資本主義は成り立たない。人口減少社会が本格化する中で経済成長を達成するには、「原理主義」を避けつつ「市場原理」を活用するしかない。

そのとおりだと私は思います。小泉改革がホリエモンという拝金主義者を生み出したのではなく、ホリエモンは市場原理のルールから逸脱したために逮捕されたというだけのことです。

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拉致問題に戻りまして、このようなスタンスで書き続けてきたわけですが、監視人出没以来、家族会支援者というのは怖い勢力だなあ、小泉支持というだけでケンカを売られる、、というイメージが先行してしまって、極力拉致問題には触れないでおこうという心理が働いています。何をどう言っても「家族会を罵倒するサイト」「家族会は小泉信者にとっては抵抗勢力だから嫌悪の対象」といった思い込みを解くことは不可能に思えます。

前提が違うからです。小泉政権は「国交正常化ありき」なのか「拉致被害者救出ありき」なのか、出発点によって、同じ事象でも天と地ほどの解釈の違いが生まれます。たしかに福田(当時)官房長官や杉浦(当時)官房副長官の対応は酷かった。家族会に対して、あんな対応があるでしょうか。福田赳夫氏には、二度と出てきてほしくないです。

さて、善ポコさんの記事を読んで、ビックリしました。何かというと、以下引用

今までネットやリアルの世界を眺めていて、家族会の方々による政治的発言を受け、家族会への嫌悪感を露骨に表す発言があったのを何度か見てきた。「拉致被害者なんてもうどうでもいい」「プロ市民」「自分達さえ良ければ国益が損なわれても良いのか」等。「横田めぐみさんの弟さんの発言などは聞くに堪えない」というのもあった。しかも、「拉致問題の一刻も早い解決を願っている」と表明している者にも、この様な発言をしているケースが多い様に見受けられる。

本当に家族会の方々を罵倒する人達がいたんですね。それは小泉支持者ということなのでしょうか。その延長線上で、私もやり玉に挙がったわけですね。いやはやネットで尊敬を集める家族会支援ブロガー様からのレッテル貼りですから強烈なパンチでしたわね。私自身は、これもいつも書いてきたように「当事者が怒らないでどうする」に尽きます。それをプロ市民活動のようにしたのは救う会などであり、小泉倒閣運動に利用したのは一部の「陰謀論者」と想像しますが、怖いのでこれ以上は言いません。ただ平沼赳夫氏に対しては言いたい。あなたは横田早紀江さんを小泉首相の選挙区に出馬させ、打倒小泉に利用しようとする心の動きがあった。拉致問題を倒閣運動に結びつける政治家には要注意です。どんなに正論を吐こうとも理念が立派でも、純粋に家族会に同情を寄せる日本国民に対して、かえって運動を遠ざけてしまう結果になっているのですよ。

シン・ガンスの国際手配に至る状況もそうですが、政府の動きに合わせて、都合良くニュースがリークされ?配信されます。何か動きがあるたびに、埋もれていた事実が報道されるのは、やはり官邸サイドからのリークなんでしょうね。かといって、なぜそれが「小泉は、任期中に国交正常化を成し遂げて、歴史に名を残すために落としどころを探している」となるのかがわからない。理解不能です。前提が違うので、やはり一部の支援者にとっては、小泉支持者はすべて敵に見えるのでしょう。

さらに「蓮池透さんの発言について」から引用させていただきます。

先日 10 日、拉致被害者家族会の蓮池透さんが、家族会や支援組織の現在の外交政策に対して異議を唱えた様だ(ミラー)。その内容は至極真っ当なもので、周りを見る限り、その発言を支持する声も多い。俺も、同じく今回の発言を概ね支持するものである。その一方で、何故、講演の中で、家族会・救う会に対して苦言を呈する事になったのか、実際の意図は知る由も無いところではあるが、個人的には、(北朝鮮の)日本への興味は経済援助。それを逆手に取り、『ちゃんと(拉致問題を)やらない限り経済援助できない』と言うのは十分な圧力になるという発言を読む限り、「家族会や救う会等の支援団体に対する提言」の意味合いも含まれていると考えて良いのではないかと思う。

「拉致被害者を返さなければ経済援助しない」ことが日本のカードであり続けることを私も書いてきました。当初より透さんの意見には賛同するところが大でした。
ところが、一部支援者達が透さんへのバッシングを開始するのを見て、「自分の意見は正論」と思う人達はやっぱり怖い・・怖いとしか言い様のない違和感を覚えました。戦術というのは一つではなく、あらゆる方向から分析し、リスクもじゅうぶん検討した上で練り合わせなければなりません。拉致被害者救出という一つの目的が定まっている以上、理念を大声で主張する輩は邪魔なだけじゃないですか。方法論として異論を語る者を抵抗勢力と攻撃し、口を塞ごうとするのは、北朝鮮と同じやり口じゃないですか。敵を研究するうちに敵に似てくるということです。だから「自分の正論」から外れた透さんまで攻撃する。蓮池薫さんまで工作員に見えてくる。そんなふうに感じます。

もう一つ紹介させていただきます。ご迷惑のようでしたらごめんなさい。
園丁日記「拉致被害者救出運動に限りませんが、あえて。」

…何が目的であれ、その趣旨に
「特定の政治家への支援・もしくはアンチテーゼ」
が含まれてしまう運動が幅広い国民の支持を
得られるのでありましょうか?

拉致問題について、全国民に周知徹底はすでになされていると思います。なすべきことは、政府と敵対するのではなく、安倍官房長官や麻生外相など心情的理解者がいるのですから、家族会を中心に大いに政府に要望を突きつけながら、被害者救出に向け北に圧力を強めていくよう念願します。小泉一人を引きずり下ろしてどうなる問題ではないのです。

一部の支援者の方々にとっては、このエントリーは小泉信者の“悪デンパ”になろうかと推測します。このような異論もあるという程度にとどめておいていただければ幸いです。

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