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2009/04/30

調子に乗ったり落ち込んだりしながらバランス感覚を磨いていこう

だめだ、お気に入りを巡回していても目が滑って頭に入らない。
涙が出そう。久しぶりに悲しさの感情がこみ上げてきた。クサイpoemの一個も書ける気分。書いていい?

得体の知れない生き物が胸の中でうごめいている
早く出てこい
涙のダムを放流させて追い出してやる
それとも深く深く沈めてしまおうか

ランキングから撤退したことだし、愚痴を書いて頭を切り換えよう。

たしかその昔、学校で「独軍がポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まった」と教科書に基づいて教わったと記憶していた私。

えらそうに間違ったことをブログに書いておきながら、日教組の教科書を言い訳にして“逆ギレ”はみっともない、と言われるほどの最低のことを私はしたのだろうか。どこかのスレで「バカ」認定で瞬殺されることはかまわない。匿名の2chとはそういう場所だ。

私が間違っていたのだから「麻生さん、ごめんなさい」と「追記」しなければならない。

勉強のために続けているブログなので、こうして思い込みの間違いに気づかせていただくことに感謝する。間違ったら謝ることが大事と思う。

たしかに今まで腹が立ってうさ晴らしで書くことが多かったので、えらそうに上から目線で書いていたことは認める。うろ覚えのことで断定してきたこともあるので、きっと「間違い」はたくさんある。後から冷や汗が出ることもままある・・・。でも、躊躇していたらブログなんてできない。間違ったら訂正すればいい。いまのところ中谷巌氏のように「宗旨替え」(比喩です)までには至っていないけれど。

「皇太子ご夫妻」批判をして、今まで親しく共感していた人に注意され、絶縁したことがあるが、私は考え方を変えなかった。皇室への思い入れが違うのだからお互いに内心にまでは踏み込めない。私も踏み込まないし、誰からも踏み込まれたくない。

その人の注意を素直に受け止めなかったところ「あなたは勝ち気だ」と言われたけれど、「デンパで結構」と心の中で吐き捨て、取り合わなかった。譲れないものは譲れない。皇室が反日勢力の思惑に利用されたらたまらない。次の世が妃殿下を守るために「雅子様制」に変質することには耐えられないと思った。

しかし、過日野村太夫が「皇室に適応できないとする(擁護派の)報道には妃殿下も傷ついている」と発言した。なんとか適応できるように努力され、雅子さまは祭祀や公務を大事に考えているという趣旨だった。そのことを公に発表したことは、少なくとも「変質することはない」と宣言したと同じである。「雅子さまは犠牲になっている」「祭祀はなくしてもよい」と公言する左翼の思惑は打ち砕かれた。こちらとしては東宮から言質を取ったのである。

きっと皇太子ご夫妻は、今は見えない壁があったとしても、天皇皇后両陛下のお心を継いでいかれるだろう。うまくいかなくても、なんとかつないでくれさえすれば、その後の悠仁様を守る態勢が世論の後押しで作られていくはずである。

野村太夫の会見をきっかけに、肩の荷が下りたような気がして、私は皇太子ご夫妻についてあれこれ書く必要がなくなった。今でも「雅子さま」のキーワードで検索して来られる方がいらっしゃるけれど、ごめんね、何か事件が起こらない限り「皇太子ご夫妻」についての新しいエントリーは上げない。

「バカ」は週刊誌より本を読めと言われた。おっしゃるとおり、ごもっとも!でも、週刊誌は政治家のインタビューや最新の寄稿も多いので、チェックはし続ける。第一次ソースとして貴重なものなのである。サンデー●日は気になる記事があったので一回だけ買ったことがあるけれど、女性週刊誌並みだったので、一度きりでやめた。

ネットをやめれば本もたくさん読めるんだけどねぇ・・・。
本を買ってもすぐ読まないので、この前買った井沢元彦の「逆説の日本史」をまだ買っていないと勘違いして、本屋でまた買ってしまった。

実際、目が逝かれてきている・・・orz という問題も大きい。ここ数日、携帯画面までかすんできて、落ち込んでいる。泣いていいですか。涙が・・・

。・°°・(;>_<;)・°°・。びえ~~~

パソコンはディスプレイが明るいのでよく見えるのよ。

それにしても、2chは私にとっては麻薬みたい。
騙されることもしょっちゅうだ。釣られっぱなしのバカな管理人。

いや、ほんと「バカ」は認めているので、あんまりいじめないでね(笑) えらそうに書くのは気をつけようと思うけれど、だいたい腹が立つと書く気が起こるので、勢いに任せて「えっらそー」になるのは勘弁してください。

では、きょうはこのへんで。

◆日々是語草◆
政治家の質を上げるための世襲制改革

こっちに書くネタだったな・・・まいっか。

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2009/04/29

ランキングを卒業しました。ブログ名も変えました。

「いいのか?ほんとにいいのか?」・・・エエイッ

登録サイトの削除 - 完了

本日を以て人気ブログランキングは卒業いたしました。

長い間、ワンクリックしていただきまして、本当にありがとうございました。

書き続けるモチベーションはますます増しております。が、びみょう~に精神的な負担になってきました。3年も読者の動向を見ていると、ウケるエントリーと下手するとバッシングされそうなエントリーがわかるので、書き出す前に「クリックを稼ぎたい」などという不埒な思いがかすめるのですね。

といって、書きたいネタをためらうという器用なこともできないので、麻生政権発足以降、ランキングは落ちる一方。それは全然かまわないのだけれど、変わらずポチッとしてくださる方達がいらっしゃるので、日々順位とポイントを確認することは最低限の礼儀だと思うわけです。「ウケない」とわかっている時は見に行かなかったですが。

昨日は+90ポイントいただきました。最初の頃は+300くらいありました。

反中嫌韓、ネトウヨが(定義はよくわかりません)が大勢を占めるランキングで、私はどうも場違いな気がしていました。

クリックのポイントは少なくても、ランキング表からのアクセスはけっこう多くて、それを捨てるのはちょっともったいない・・・気もしましたが、飛んできたら期待と反する内容で気分を悪くする方も多かったろうと忖度いたしまして、撤退を決めました。意外と気を遣う管理人。

一定数の支持を得ることができたというのは、最大の収穫であり、喜びでした。勇気を出してランキングに参加してよかったです!

これからは、誰の目も気にすることなく(気にしろよ)、独り言のように綴っていこうと思います。まあ、いままでどおりですね。ランキングを確認に行かなくなる、というだけ。

アクセス数は少し減るかもしれませんが、増えればいいというもんじゃないことは、よっくわかりました。

ランキングで学んだことはたくさんあります。私としては、文字通り「卒業」ということです。

これからも遊びに来てくださいね。
気が楽になって、ますます筆が滑る、いえ筆が進む・・・?かもしれません。

(;・o・)ア・・・大事なことを言い忘れました。

ブログ名を変えました。
「もじもじスケッチ」は、HPで日記を書いていた時に「文字で日々の情景をスケッチするように」との思いで付けました。そのままいつの間にか政治ジャンルのブログになっていました。個人の日記もけっこううけていたんですよ。

時々他の所で自分のブログ名を見つけることもあり、余所の文章の中で「もしも」なんて字面を見ただけで、ギョッ!としたり・・・(;^_^A

たまに遭遇するとほとんどが悪口でありまして、ネットサーフィン中に「もじ」という字面にはあまりお目に掛かりたくないです。全部が全部悪口じゃないですよ、一応念のため。

未練も何もありません。

以前にふっと浮かんだ名前を付けました。

リリアン、昔 はまったことがありました。編んで編んで気が付くとなが~い組紐になっている、あのリリアン。少しずつ書きためながら、何か形になっている、そんな願いを込めて。そして山梨の果物の里に住んでいるので、故郷への思いも込めて。

スペルを調べると「lilyyarn」(リリヤン)でしたので、こちらも一緒にして 梨里庵★lilyyarn☆ にしました。

梨里庵だけでOKです。
リンクしてくださっているサイトの方は、お時間のある時に変更をお願いします。

これからもよろしくお付き合いの程を。

◆日々是語草◆ 
第二ブログもランキング撤退したので、もっと気軽にメモかわりに書いていきます。

国と国民のチキンレースにも思えてくる「財政出動」と「増税」

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2009/04/28

「市場原理主義」批判者の権威を利用する恣意的歪曲テクニックを見た(3)

(本日分3/3)

Wikipedia「竹中平蔵」に書かれていた「その中で竹中の経済政策も槍玉に挙げられた。」の「その中」とは何かが意味不明で、スティグリッツ氏の著作を指すのか他の発言を指すのか探したが、とうとう見つからなかった。

そこで、竹中批判をしている常連さんが何と書いているのか、彼らが根拠とするスティグリッツ氏への論評を探してきた。きっとどこでスティグリッツ氏が竹中氏を「格差社会を作った張本人」と言っているに違いない?

かなり長いが、全文転載させていただく。
リチャード・クー氏の解説である。

その前にスティグリッツ氏も「政府紙幣発行」を提案しているとは知らなかった。日本ではキワモノ扱いだが、デフレ脱却に有効として改革派が政策提言している。不況には金融政策が効果的というのは共通している。危機の認識の程度にもよるだろうが。

「政府も紙幣発行」スティグリッツ教授が財務省で講演
「銀行を潰して構造改革」と言うのは官僚が無能な証拠

2003年4月17日 木曜日

◆スティグリッツ教授は、日本経済についてはほとんど言及していないが、実は、「早く不良債権を処理して、腐った企業を淘汰し、解雇すべきものは解雇しろ」という市場原理主義によるショック療法の弊害は、残念ながらいまの日本にもぴったりあてはまる。日本の「小泉改革」はこれとそっくり同じ政策なのである。本書を読み進めていくと、世界各地でスティグリッツ教授が発展途上国で見てきたことと同じことがこの国でもいま起きているのではないかと、恐ろしい感じにとらわれるのである。

腐った企業を淘汰して労働力を新しい分野に移動させよということがいま日本でよく言われている。 完全雇用のときに新しいものをつくるために生産性の低い古い分野を淘汰するのは当然である。そうでないと人も資源も新しい分野へ移らないからである。ところが、いまの日本は完全雇用とはほど遠い。『日本経済生か死かの選択』(徳間書店)でも指摘したように、三七〇万人が失業していて、ホームレスの数がこれだけ多くなっているときに、「とにかく不良債権処理だ。企業をどんどん潰せ」というのは本当に恐ろしいことなのである。

スティグリッツ教授も言うように、低生産は失業よりましなのである。失業はゼロ生産だから、低生産とゼロ生産を比べたらまだ低生産のほうがいいのである。竹中経済財政担当大臣は解雇されてもITなどより生産性の高い仕事が生まれるという理由で五〇〇万人の雇用が創出されるなどと言っているが、スティグリッツ教授は「それほど瞬時に雇用が創出されると信じているエコノミストはほとんどいない」と、ばさっとそれを斬っている。

雇用創出の必要条件が整う前に雇用破壊につながる政策を強要したら経済はもたない。新しい産業がまだ出てきていないのにどんどん古い産業を潰していけば、回復どころか傷口をどんどん拡大してしまうだけである。マクロ経済の現状を無視して不良債権処理をどんどんやるというのはそういうことなのである。やはり先に経済を再生して、それから潰すべきものは潰すという順番が大事なのではないだろうか。

雇用破壊の問題でもう一つ考えなければならないのは、社会全体の安定を維持しないと投資も入ってこないということである。とくに海外からの投資はますます入ってこなくなる。たとえばどんどんホームレスが増えてしまって杜会的不安が高まり、犯罪率も上がるというところに、国内のお金や海 外のお金が入ってくるはずがない。社会は安定して人々は一生懸命働いていると思うからこそ、お金も入ってくるからである。

日本でも九七年の橋本総理の時代にこのことが一回起こった。橋本総理はワシントン.コンセンサス、とくにウォール街のアセット・ストリッパーたちの声を聞いてしまった。「とにかく腐った銀行を潰してその資産を市場で売っていけば、その資産を買った人たちは前向きな発想ができる人たちだから、それらが活用され景気がよくなる。だから、早く腐ったものを売って、それを活用できる人たちの手に渡して、それで景気をよくすべきだ」と。その話に乗って「改革」を叫んだ結果、経済全体がおかしくなってしまった。

北海道拓殖銀行や山一証券を潰すというあの一連の決断はワシントン.コンセンサスと一致していたが、やってみたら日本経済全体がおかしくなってしまったのである。経済全体がおかしくなると日本の資産を買いに来た外資の人たちはみんな帰ってしまった。なぜ帰ってしまったのか。彼らが日本で資産を買うには、この資産が将来どのような利益を生むかという予測を明記して母国の最終投資家に示さなければいけない。これを「デューニァリジェンス」と言うが、経済全体がおかしくなったらデューニァリジェンスの作業はできなくなる。

経済全体がデフレスパイラルに陥ったら、次の年の収益がどのくらいになるかわからなくなるからである。そうなると、商売は上がったりになってしまうのでみんな帰ってしまったのである。スティグリッツ教授も強調しているように、本当に経済、社会の安定が失われて、たとえば暴動が起こるような事態になってしまったら外資が入ってくるはずはないのである。

橋本総理も最後には気づいて財政を出動させたが、橋本内閣で一六兆円、小渕内閣でさらに二四兆 円、それに六〇兆円の金融対策をやって、結局は一〇〇兆円かけてようやく日本経済は安定を取り戻した。この経済対策によって日本経済が安定したらまた海外から投資家が戻ってきた。長銀や、いくっかの保険会社を外資が買うという話も出てきた。しかし、本当にどん底に向かっているときはだれも来なかったのである。日本でも本書で取り上げられていることと同じようなことが起きていたのである。そして九七年と同じ失敗が近年の構造改革至上主義のなかで犯されようとしているのである。

また、スティグリッツ教授はIMFのいわゆる無謬性、秘密主義についてもずいぶん言及されているが、無謬性、秘密主義は日本の財務省にもそのままあてはまる話である。これだけ財政再建で失敗したのに、なぜ相変わらず財政再建と言うのか。答えが一つしかないのはIMFとまったく同じである。間違いが何回もおかされてバランスシート不況から脱却するチャンスを何回も潰してきたにもかかわらず、それを財務省は認めようとしない。

認めないどころか、財務省の官僚はこそこそと政治家を回って、われわれ納税者が納めたお金で彼らの間違ったプログラムを推進しようとしている。官僚がそのような行動をとることについて、国民はなんの相談も受けていないのにである。もっとオープンな議論をして、IMF同様、こういう秘密主義を是正する必要があるのではないだろうか。

こうして見てみると、本書で書かれていることは単に発展途上国の話ではなくて日本のことでもあることがよくわかってくる。世界経済の危機の構造を理解できるだけでなく、日本経済を考える上でも貴重な示唆に富んだ本だということが言えるのである。

J・E・スティグリッツ著「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」の解説 リチャード・クー

まいった・・・。この人は本当に経済学者なのだろうか。
もうばからしくて反論しない。曲解・歪曲・こじつけオンパレード。

【結論】
この人達は、スティグリッツ氏の著作を自分に都合の良いように読み替えているだけなのだ。

政府紙幣発行について

◆「政府が紙幣を発行することを提案したい」-一昨年ノーベル経済学賞を受けたスティグリッツ米コロンビア大教授は16日、東京・霞が関の財務省で講演し、日銀が発行する現在の紙幣に加えて、政府も紙幣を発行するべきだという考えを示した。デフレ対策や財源確保をその狙いとしている。政府の景気対策も手詰まり感が漂っているだけに、著名学者の提案は今後の景気回復の論争に一石を投じるかもしれない。

スティグリッツ教授は、紙幣を発行して国の負債の一部を賄うほか、銀行への資本注入にも利用できると説明。発行量に歯止めがかからず、インフレを招く恐れについては「日本政府は抑制力があり、(紙幣発行が)適正量なら、望ましいインフレになる」と持論を展開した。会場では、日銀の岩田一政副総裁が「紙幣発行で財源を賄うのは反対」と発言。前財務官の黒田東彦・内閣官房参与も「日銀が大量に国債を購入するほうが現実的だ」と反論した。
 教授はこのほか「円安はデフレを終結させ、景気回復の手段となる」と、為替相場の円安誘導を主張。消費税の減税を一時的に実施し、消費の拡大を目指すべきだとも指摘した。

ZAKZAK 2003/04/16

これを読んで、スティグリッツ氏のどこが「反グローバリズム」で「反市場原理主義」なのか。竹中氏や改革派が政策提言していることと同じではないか。そもそも市場原理主義なる言葉は米国の左翼が作った言葉である。

批判の多い政府紙幣発行だが、本当に今を危機と認識するなら、一時的でも流通量を大きくしたほうが良いのではないか。日銀は国債購入には消極的、かといって金融緩和も中途半端、最後の手段の政府紙幣発行も「インフレになる」と針小棒大に反対する。デフレが深刻化するという見通しもあるのに。手持ちの札は財政出動と3年後の増税とは・・・。

金融緩和政策もダメ、財政出動もばらまきだからダメと言う人は、一体どうしろと言うのだろう。時代のニーズに応える産業育成は、クー氏の言うように一朝一夕にはできない。きっとバラマキも金融緩和も意味がないとする人は、今は経済危機とは思っていないのだろうね。

そういう私も日本の民間の力を信じている。ただし米国が持ちこたえれば・・・の話し。第二弾、第三弾の嵐が襲わないことを祈る。底を打ったと安心している時が危ない。

◆日々是語草◆
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「市場原理主義」批判者の権威を利用する恣意的歪曲テクニックを見た(2)

(本日分2/3)

Wikipediaで「竹中平蔵」の項目を書いた人によると

郵政民営化など、竹中が進めた経済政策について、「アメリカのいいなりの経済政策を行っている」という批判に対し、竹中は「民間でできることは民間でやることが国民や国全体のためになるという思いでやっている」、「アメリカのためにやるなどと考えたこともない」などと答弁した[12]。また、「規制緩和で既得権を失う人たちが、私のことを憎いと思って、そういう感情的なレッテルを無理矢理貼っている。これは抵抗勢力の常套手段です」とも発言している[13]。ノーベル賞経済学者ジョセフ・E・スティグリッツ(Joseph E. Stiglitz)から寄せられた批判では、ワシントン・コンセンサスの実現によって「格差社会」が世界中に広がっているとされ、その中で竹中の経済政策も槍玉に挙げられた。このことから「既得権を失う人たちが感情的なレッテルを無理矢理貼っている」という竹中の主張には全く根拠が無いことが明らかとなっている。

ノーベル賞経済学者ジョセフ・E・スティグリッツ(Joseph E. Stiglitz)から寄せられた批判では、ワシントン・コンセンサスの実現によって「格差社会」が世界中に広がっているとされ、その中で竹中の経済政策も槍玉に挙げられた。

これは嘘だな。

では、関連文献として紹介されている著作の中でスティグリッツ博士はどう言っているか。
スティグリッツ『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』(徳間書店, 2006年」)

原題は「Making Globalization Work The Next Steps to Social Justice」
「グローバリゼーションの次なる段階は社会正義(公正な社会)を希求する」みたいな感じ?改革派が「改革の進化(深化)」と言う時に「社会」の役割が大きいと言っているのと符合する。この邦題では、私は買わない。見た瞬間、ノーベル経済学賞といっても森永卓郎並みの人?と勘違いしてしまう。

読んでみた人に聞いてみるのが早い。

amazonのレビューより いずれの人も★5つ。

現実的で前向きな政策提言に注目, 2006/12/18
By  nikurou (千葉県松戸市) - レビューをすべて見る

「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す 」という書名からすると、なにやら過激で感情的な反グローバリズム本かと思ってしまいますが、さにあらず。現代は"Making Globalization Work"という穏やかなものです。
著者のスティグリッツは机上の経済学者ではなく、クリントン政権と世界銀行で実際の政策に携わり、さらに世界中を飛び回って見てきた経験を持っており、その豊富さには圧倒されます。この本で示される多くのエピソードが大きな説得力を持って迫ってきます。
この本はワシントンコンセンサスやIMFの政策など、国際金融政策の批判に多くのページが割かれていますが、それにとどまらず、地球環境問題や知的所有権の問題、それに基軸通貨としてのドルの将来に疑問を投げかけるとともに、前向きな政策提言も数多くなされています。
改革という言葉が他人を貶めるための空虚なスローガンに堕してしまい、「グローバル化=アメリカ化」といった安易な議論がなされている現在の日本においても、この本は多くの人に読まれるべきでしょう。この本が、もっと冷静で公平な議論ができるきっかけになればと思います。

グローバリズムがもたらした弊害への警鐘と、これからの処方箋, 2007/6/2
By  takokakuta "緑の森と図書館" - レビューをすべて見る

 スティグリッツ教授の主張は、反グローバリズムで一貫しているが、世界銀行副総裁も務めており、その論理は現場をみてきたからこそ言える具体性を持ったもので、説得力を感じさせる。
 グローバリズムがもたらしたもの、それは勝者がますます豊かになり、敗者は貧しさから抜け出せない国際間の貧富の固定化や、失業の増大による格差社会の出現である。
 それを、著者は知的財産権保護問題のためにエイズ治療薬が使用できない貧困国の問題、天然資源を多く持つ国における不平等、地球温暖化に最も影響があるアメリカが京都議定書に批准しない問題、多国籍企業が途上国においてとってきた行動などなど、主に先進国からみた収奪をいくつも例に挙げている。

 さらに、貿易赤字をたれ流し続けるアメリカと膨大なドルを抱え込む日本や中国の構図は持続不可能であるとし、「世界紙幣」の創設を提唱しているのは新鮮であった。

 本書は弱者の視点から問い直した国際経済論であり、これからの国際経済のあり方を新たな視点から問い直してくれる好著である。

両人ともとてもわかりやすく説明してくれている。

私がおおざっぱに理解したところによると、スティグリッツ氏はワシントン・コンセンサス後のIMFを批判している。そして発展途上国をグローバリゼーションがどう守っていくかを「グローバル」な視点で問題提起しているのである。「自由化」自体は悪くないが、「自由化」が途上国を苦しめる。他国に自由化を押し付けながら自国では保護主義をとることは米国のダブルスタンダードである。そういえば、スティグリッツ氏はクリントン政権で政策立案していたので、もしかしてダブルスタンダードで日本やアジアを苦しめたことを懺悔している?冗談だけど。

世界紙幣は最近も議論され始めている。

スティグリッツ氏は、アンチグローバリズムとはレーガノミクス当時のワシントン・コンセンサスへの反発であるのだから、時代と共に弊害が顕著になっている部分はルール改正し、今後、弱小国も共に発展できるようなグローバリズムの在り方を見つめようとしているのだと思う。

続く

◆日々是語草◆
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「市場原理主義」批判者の権威を利用する恣意的歪曲テクニックを見た(1)

(本日分1/3)

竹中批判は「市場原理主義」批判というステレオタイプのものだが、その根拠としているのがスティグリッツ氏の著作「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」。またワシントン・コンセンサスも根拠にしているのだが、どうもおかしい。

Wikipediaで「ワシントン・コンセンサス」と「竹中平蔵」を見てみた。項目を書いた人は「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」を読んだ上で批判を加味した説明を書いているのだろうか。

そういう私も読んでいないし、原文も読めない(^_^;

ワシントン・コンセンサスについて簡単に言うと、ベルリン崩壊後、発展途上国や社会主義から転換した国々を含めた国際社会の経済的底上げのために米国主導の国際経済秩序を構築する提言。

(1)財政赤字の是正、(2)補助金カットなど財政支出の変更、(3)税制改革、(4)金利の自由化、(5)競争力ある為替レート、(6)貿易の自由化、(7)直接投資の受け入れ促進、(8)国営企業の民営化、(9)規制緩和、(10)所有権法の確立。

ところが、経済的体力のない発展途上国においては副作用が大きく、余計なお世話であった。そこで「アメリカンスタンダードの押し付け」という批判が起きた。なるほど「財政赤字の是正」はもっともだが、あんたが先に手本を見せてみろと言いたくもなる(笑)

Wikipediaを書いた人は、次に丹羽宇一郎の「財界だって格差社会はノー」という論文を紹介している。

このなかでワシントン・コンセンサスを、1989年のベルリンの壁崩壊後、社会主義の敗北が明らかになって以降、IMF、世銀および米国財務省の間で広く合意された米国流の新古典派対外経済戦略で、「小さな政府」「規制緩和」「市場原理」「民営化」を世界中に広く輸出し、米国主導の資本主義を押し広げようとする動きであると説明し、これに批判を加えている。

丹羽氏は「中国の市場も日本の市場として拡大すればいい。内需の落ち込みを悲観することはない」と希望をもってしゃべっていた。中国が米国主導の資本主義を堅持し続けるなら日本も安心ね、と皮肉の一つも言っておこう。

ワシントン・コンセンサスはレーガン大統領の任期満了と同年に提言が出されたので、レーガノミクスを引き継ぐ提言として、丹羽氏は「小さな政府」「規制緩和」「市場原理」「民営化」と批判的に論評したのだろう。しかし、レーガン時代は米国の経済はイケイケドンドンだったのである。その直後に出されたワシントン・コンセンサスは、必ずしも発展途上国に対して悪意のあるものではなかったはずである。傲慢なのはいつものことで、社会主義は終焉したのだから、これからは米国が正しい資本主義のありかたを教えてやろうというところだろう。

丹羽氏の批判は、その後の時代的変化を加味していないし、経済用語でもない「市場原理主義」なる言葉をワシントン・コンセンサスとして定義していることは、提言の趣旨を大きく逸脱している。

「格差社会」については、日本は所得格差は先進国に比べてかなり小さい。桁外れの金持ちがいないことを表している。しかし、IMFの資料によると貧困率はアメリカに次いで2位となっている。竹中氏の言うとおり、日本が取り組むべきなのは「貧困問題」なのである。政府委員でもある丹羽氏がこの程度とは・・・。

長くなるので分けます。

◆人気blogランキングへ◆ 

田母神氏に批判的に書いたら、やっぱりクリックが少なかった。どうしても順位が気になってしまうが、あそこでウケるために書くのも辛い。1年くらい前から「場違い」を強く感じていた。麻生首相になってからは「居場所がない」(^_^;  私自身があそこで「読みたい」と思うブログもなくなってしまった・・・。

2年間ランキングに参加してみて、構造改革の意義を考えてくれる読者の方達が一定数いらっしゃることがわかっただけでもランキングに参加してきてよかったと思う。

そろそろ潮時かな?と思います。今まで応援してくださった皆様、心より御礼申し上げます。・・明日になったら気が変わったりして。。→登録削除済み4/29

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2009/04/27

田母神氏の歴史認識が見落としていること。日本が真に自立するために

田母神氏の評論は賛同することが多いが、違和感をぬぐえないのはなぜだろうと考えていた。朝まで生テレビで田母神さんの「日米開戦はなぜ回避できなかったのか」を聞いてはっきりした。

あまりに一面的かつ思い込みに近い。田母神氏は左翼を笑えない。反日史観に反論するものとしても弱い。負の側面を検証しなければ、反論資料にはならないのである。

佐藤優氏は「田母神論文は“反米”なのである」として、右でもなく左でもない視点を示していたが、田母神氏はそこまでの意識はないと思う。安全保障は「同盟国であっても信用できない」のが前提条件だからである。

ただ保守論客の性向には、日本の素晴らしさを語りたいあまり、欧米との比較をすることが多い。文明比較論にもなっていないので、田母神氏の台詞ではないが、「日本は良い国だ」ということを手を変え品を変え書き続けたいだけなのだとわかる。彼らは一様に「小泉改革が日本をダメにした」と信じている。

彼らは言う。米国には伝統がない、原住民を皆殺しにした、バッファローを殺しまくった、それに比べて日本はなんと素晴らしいというパターン。私も日本人であることに誇りを持っているが、他国の悪いところをあげつらってまで日本の価値を引き上げたいとは思わない。田母神氏の論文を読むと、「正論」あるいは「諸君!」の反米的な保守論客達に影響されていると感じる。田母神氏は、あまりに素直に「光の部分」のみを歴史認識として作り上げてしまっている。

田原氏の「負ける戦争をやったことが日本の間違いだったんだよ」に私は同意する。「緒戦は勝つ自信があると言って始めちゃった。でも、緒戦だけで最後には勝てるわけがないとわかっていたのになぜ・・・」というのも私が考えてきたことと同じ。

田母神氏は「やらなければいけない戦争だった」と感じている。なぜならアジアは欧米の植民地政策の餌食になっていたのだから、日本も必ず植民地化されたはず。自衛のため、アジア解放のため欧米の植民地化政策に対抗することが日本の取るべき道だった・・・と。

右派の「自衛戦争であった」の背景にある歴史認識そのものである。

欧米は日本を植民地化できないことを知っていた。江戸時代に宣教師が日本人の知的レベルを見て、植民地化を諦めたという逸話はダテではない。開戦当時は、アジアの覇権国家として立っていたのである。

田母神氏はそれも承知の上だろう。しかし、敵を欧米の「植民地政策」とすることが一面的なのである。

一言で言えば、アメリカが反共産主義としての砦である日本を見誤ったのである。アメリカ政府の傲慢さが日本を戦争に追い込んだのは事実である。しかし、判断を誤らせた原因は日本の「交渉力」のなさであった。

チャーチルがこんな内容のことを言った。「日本はこちらが要求すると微笑んで『わかりました』と言う。それではもうちょっと要求すると、今度も『わかりました』。ではもうちょっといいかな?と思って、さらに要求すると『いいかげんにしろ!』と怒って殴りかかってくる。それなら最初から『ここまでは呑めない』と本音を言ってくれたら交渉の余地があったものを・・・」

日本には、戦略的外交など最初からなかったのである。

国際連盟を脱退した経緯もそう。当時のマスコミに煽られて、国民は「日本の気概を見せた」と拍手喝采した。

朝生で「防衛大学校では戦略の勉強をするの?」と質問があった。田母神氏は曖昧に肯定していたが、田母神氏と対談したことのあるパネラーが、タブーが多すぎて戦略を勉強する土台がないと答えていた。日本には過去から現在に至るまで、外交戦略・軍事戦略という政官一体の戦略などないのである。あるのは“戦術”のみ。

田母神氏の「核武装論」が端的に表している。現実に核武装するわけではなくとも、日本も核武装するぞ!という選択肢を放棄していないことを他国に示すことが抑止力になるという。それは駆け引きとしての戦術論であって、瀬戸際外交というものである。

当時、開戦間際まで親英米派の政治家は、水面下で米国と戦争回避のために交渉を続けていた。しかし、軍官僚の台頭あるいは陸軍・海軍の覇権争いによって国内での情報操作が行われ、政治主導がかなわなくなった。元首たる天皇陛下の御心さえ踏みにじったのが戦略なき軍部官僚の意地とプライドではなかったか。田母神氏が、天皇陛下が日本を守るために積極的に開戦を認めたような誤解をしていたのには、びっくりした。

日中戦争で関東軍を政治がコントロールできなくなっていたのも遠因となっている。もはや満州からは手を引けなくなっていたので、ハルノートは日本に決定的に開戦の扉を開かせるために仕組まれた最後通牒であった。

ソ連の脅威の前に“反共産主義”としての日本は、本来米国・英国と手を組まなければならなかった。米国政府がコミンテルンに操られていたというのは真偽不明の陰謀論の範疇らしいが、私は間違いなく米国政府に工作員が入っていたと思う。もう一つの覇権主義によって日米は追い込まれたのが歴史の真実であるというのが、私なりの結論である。

右派の「自虐史観からの脱却」は、田母神氏の歴史認識そのままであって、日本を植民地化しようとした米国が悪い、日本は自衛戦争したまでだ!と勇ましい。中国朝鮮の反日史観から洗脳が解かれることは大歓迎である。しかし、裏で糸を引く極左・共産主義の正体を見ずして「日本は悪くない」と正当性を主張し続けたところで挑発という工作が止まることはないのである。「反日史観」をいくら論破したところで虚しい。

一つの象徴である武士道賛美こそが、あの当時から現在までひきずる「戦略なき幼稚さ」に思えて仕方ない。「離間工作」「分断作戦」にまんまと乗せられたまま、今もなお検証もなく見過ごされているのである。

占領を指揮したマッカーサーは、少なくとも「日本にとっては自衛戦争であった」と認め、朝鮮戦争勃発によって「共産主義と戦っていた日本と戦争したのは間違いだった」と認めている。日本の愛国者は、そのことに溜飲を下げて「やっぱり日本は正しい。米国が悪い」と反米のモチベーションを維持しているようである。

不思議なことに「真正保守」を好む右派は、反米的であり、欧米より日本が道徳的に優れていると強調し、民より官を信頼する。あの戦争を「戦わねばならなかった自衛戦争」「日本人はみごとに戦った」と美化しているので、官の統制を自然に受け入れる素地がある。

違うのである。日米をはめたのは巧妙な離間工作であり、今も昔も政治が官をコントロールできなかったことが原因なのである。あの戦争の検証が済んでいないので、今もなお同じ課題が残っている。

村山談話や河野談話が歴史の狭間に落とされてしまったのは、政治の貧困、政治の弱体化に起因する。村山談話が閣議決定された経緯を見ると、まるで抜け駆けである。安倍さんは村山談話のかわりに安倍談話を出そうとしたが、外務官僚の手によって縛りをかけられていた。江沢民が訪日した時の日中共同宣言で「(日本側は)1995年8月15日の内閣総理大臣談話(村山談話)を遵守し、過去の一時期の中国への侵略によって中国国民に多大な災難と損害を与えた責任を痛感し」と村山談話遵守を約束させられていたのである。外務省のチャイナスクールは中共支部ではないか。阿南大使の頃は特に酷かった。

中国・朝鮮利権にどっぷり漬かってきた政治は官とつるみ、政官癒着の族構造を作り上げてきた。官は族議員の養成にいそしみながら、今なおその構造は堅固なままである。改革の道は険しい。

渡辺喜美氏は戦時体制からの脱却を謳う。官の統制こそ元凶である。たとえば軍官僚だった田母神氏が、政治の意思とは別に国民の見えないところで発言権を持っていたとしたらどうなるか。あんな幼稚な歴史認識で瀬戸際外交されてはたまらない。選良が国民に対して責任を負うのであり、官僚機構は有能な補佐役に徹しなければならない。

政治主導の確立、中央集権体制からの脱却の必要性に至るのが、あの戦争の総括なのである。

平沼氏や城内氏のように郵政民営化まで米国の陰謀に結びつけるような反米的思考、肥大化した官に依存する統制経済を良しとする社会主義的政策は、「真正保守」に共通している。しかし、これらは戦時体制を引きずったまま高度成長期を迎えたために、誤って「日本人として正しいこと」と評価されてしまったものなのである。一気に江戸時代にまで遡って「鎖国」を唱える保守論客までいる。

日本が真に自立するためには、政治主導による現実的国際協調を実のあるものにしなければならない。

①政治改革によって政治家の質を上げること、②霞ヶ関改革によって官僚が政治家をコントロールする構造を改革すること、③1940年体制からの脱却を目指さなければならない。私が断固として「真正保守」ではなく改革派を支持するゆえんである。

「ぶら下がり会見は立ち話なんだから記者会見じゃないだろ。上から目線?記者に気安く話すようにしているんだ」などと、麻生首相は朝日新聞の新人記者をおちょくっている暇はないはずだ。記者の背後でその姿を注視している国民に向かって、真剣な主張を時を惜しむように訴え続けてほしい。でも、第二次世界大戦が「日本の真珠湾奇襲攻撃から始まった」なんて歴史認識をお持ちの首相では、安全保障も官僚任せなんだろうな・・・。

【追記】
第二次欧州大戦と第二次世界大戦を区別するのが正しいとのことで、麻生首相の発言は間違っていないと教えていただきました。教科書で習ったことは間違っていたのねorz
麻生さん、ごめんなさい。

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2009/04/26

集団的自衛権見直しは右派・左派共通の課題

安倍元首相「集団的自衛権、解釈変更をマニフェストに」
2009年4月25日21時9分

 安倍元首相は25日、愛知県瀬戸市での講演で「集団的自衛権の行使を含めた(憲法)解釈の変更を、私たちのマニフェストに入れて選挙に臨むべきだ」と述べ、行使を禁じた政府の憲法解釈の見直しを自民党の選挙公約に掲げ、総選挙の争点にする必要があるとの考えを示した。

 安倍氏は、北朝鮮が米国に向けて撃った弾道ミサイルに対し、日本が現在の憲法解釈に従って迎撃しなかった場合には「その瞬間に日米同盟は終わりだ」と強調。「解釈を変えていくことによって日本はより安全になる」とし、集団的自衛権をめぐる解釈変更が必要だと主張した。

安倍元首相が立ち上げた懇談会が「集団的自衛権の行使容認を求める提言」を出したタイミングで、麻生首相が大きく旗を掲げてくれることを保守層は待っていると思う。

安倍さんはなぜ麻生首相にくっついているのか。自分のやり残したことを麻生政権で果たしたいと思っているからだと思う。果たすことが無理でも、麻生政権に自分の理想をだぶらせているように感じる。

安倍さんは麻生首相の側近とも言えず、ブレーンとしての能力もない。今の安倍さんは、麻生さんに個人的に恩義を感じ、麻生首相に可愛がってもらっているという立ち位置である。安倍さん自身は影響力のある政権アドバイザーのつもりなのだろうが、それはひとえに志半ばで断念せざるを得なかった「憲法改正」「集団的自衛権の解釈問題」「歴史認識問題」の代行者として麻生首相を評価していることに基づいているに違いない。

しかし何度か書いてきたように、「戦後レジームからの脱却」の定義は、安倍氏の理想と麻生氏では“吉田ドクトリン”を軸に置いて、特に内政面で方向性が違う。麻生氏の発言を総合すると、安倍氏は麻生氏をかいかぶりすぎている。

安倍さんは人を見る目がない。「真正保守」としてやり残したことは、「真正保守」を標榜する議員達がやり遂げるとは限らない。
中川昭一氏にしても「口だけは勇ましい」というところはなかったか。詰めがいつも甘くはなかったか。私は徐々に失望していった。

真正保守議員を信奉する櫻井よしこさんが「左翼」と認定して嫌っている中川秀直氏はどう言っているか。

中川秀直氏ブログより

麻生総理が決断すれば、「集団的自衛権行使の解釈変更」は、間違いなく、次期衆院選の最大の争点の一つとなるだろう。麻生総理が覚悟をもって、「集団的自衛権行使の解釈変更」の是非を国民に問うならば、私はこれを支持する。(4月25日記)

安倍氏の理想は、可能性として自民党の改革派によって実現する。なぜなら強い政治のリーダーシップと政策立案能力がなければ突破できない。官僚主導の守旧派の政治手法では、保守は保守でも現状のメンテナンスしかできない。

右でも左でも、日本の行く末を案ずる者であれば、現実的な課題は一致しているのである。

保守・改革派の秀直氏を「左翼」と決めつける櫻井よしこ氏らのほうが硬直していると常々感じている。安倍政権時代に秀直氏が「これからは左のウィングにも支持層を広げる」と発言したことに強烈に反発していたことを思い出す。秀直氏は尊敬する岸信介の言葉を引用したのである。民主主義政治は最大公約数を求めるものであって、政治家がリベラルや中間層にも納得できる政策を提示せずして、「国の誇り」も「日本人の品格」もあったものではない。理念に陶酔しているだけの政治家は要らない。

首相ら4人が会談、安倍氏「補正成立後ただちに信問え」

 麻生首相が23日夜、首相公邸で、自民党の安倍元首相、菅義偉選挙対策副委員長、甘利行政改革相と会談していたことが24日、明らかになった。

 首相らは、2009年度補正予算の成立が衆院解散・総選挙の前提になるとの認識で一致した。

 関係者によると、会談では安倍氏が「補正予算が仕上がったら、ただちに信を問うべきだ」と進言した。

 また、集団的自衛権の行使に関する政府の憲法解釈変更を衆院選での自民党の政権公約に掲げることも求めたが、首相は慎重に検討する考えを示したという。

 会談は23日午後9時過ぎから、約2時間行われた。首相側は、首相と甘利氏が会談しているとしていた。

(2009年4月24日15時14分  読売新聞)

集団的自衛権の行使に関する政府の憲法解釈変更を衆院選での自民党の政権公約に掲げることも求めたが、首相は慎重に検討する考えを示したという

読売記者に会談の様子を話したのは安倍さんだろう。期待していた麻生首相は「やろう!」という雰囲気ではなかったので、念押しの意味もあって、翌日の講演会で集団的自衛権の見直しを選挙の争点に!と持論展開したのだと思う。

朝まで生テレビを見た限り、保守も革新も「集団的自衛権は見直すべき」で一致していた。麻生政権が安全保障問題の具体的課題として“集団的自衛権”を前面に出せば、追い風になりこそすれマイナス要因にはならないはずである。すでに現実的な対応を迫られているのであり、タブーではなくなった。

朝生に出演した田母神さんが「日本は左傾化している」と言ったところ、「左翼も右翼も日本にはいないんだよ」と田原氏の意見にパネラー達が肯いていた。「9条があるから日本は守られてきた」と電波に乗せて公言する自称リベラル人は、自分達を左翼と認めたくないのか、あるいは「現実的に安全保障を考えている」と言いたかったのかよくわからないのだが。

まずは、麻生さんに資料を読み込んで勉強してもらわないと前に進まない。

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2009/04/24

国会議員の世襲制限とは政治改革。これができなくて官の改革などできない。

集団的自衛権で説明受ける=麻生首相、柳井氏と会談、検討に意欲

 麻生太郎首相は23日夕、安倍政権下で設置されていた「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」で座長を務めた柳井俊二元駐米大使と首相官邸で会談、同懇談会が昨年まとめた集団的自衛権の行使容認を求める提言について説明を受けた。首相はこれまでも行使容認に前向きな姿勢を示しており、会談は、次期衆院選もにらんで、中期的課題として集団的自衛権の問題を取り上げるための布石との見方が政府内には出ている。
 首相は柳井氏との会談後、記者団に「(懇談会は)結構きちんとした話(提言)を作られた。よく読んでいないから、よく勉強させていただく」と語った。 
 懇談会は安倍晋三首相(当時)が主導し、一昨年4月に設置された。福田政権下では一度も開かれなかったが、昨年6月、米国へ向かう可能性があるミサイルの迎撃などを可能とするため、政府の憲法解釈で禁じられている集団的自衛権の行使を容認するよう求める提言を取りまとめ、福田康夫首相(同)に提出した。
 麻生首相は就任後の昨年9月、集団的自衛権について「基本的に変えるべきものだとずっと言っている」と述べ、行使を認めるべきだとの考えを表明。1月の年頭記者会見でも、検討課題になるとの認識を示している。首相周辺は23日夜、「首相は衆院選のマニフェスト(政権公約)にこの問題を掲げることを意識している。民主党と明確な対立軸を設けたいと思っている」と指摘した。(了)
(2009/04/23-21:48)

やっとやる気になってくれたか。「ずっと言っている」というわりには、今から勉強するというのも頼りないけど。
安倍さんのように最初に「コレとコレをやる!」とバーーンとぶち上げていたら、もっと民主党と差別化できたと思う。「景気対策をやる」のは麻生じゃなくても当たり前。ニュースを趣味のように読んでいる一般庶民なんてそんなにいないのだから、やっぱり政治は印象が大事。「好感度」と「わかりやすさ」をイメージアップ戦略としてコーディネートするのも政治の仕事である。

麻生首相は周り(官僚・党)が準備したことにお墨付きを与えるタイプの軽い首相なので、ボトムアップで自民党がきちんとアジェンダ設定をしないといけない。このところ話題になっている議員世襲制限についても、党内議論を麻生さんはちっとも把握していないからズレている。

<国会議員の世襲制限>

世襲の問題は、まず「カネ」の問題。親の政治資金を丸々息子(娘)の政治資金団体が受け継ぐ優遇制度が、一般感覚から言えば税の抜け道に見える。政治家個人が受けた献金という浄財を無条件に別個人の息子(娘)が引き継いでよいのかという問題。

また自由主義社会は「機会の平等」を保証しなければならない。格差問題は、階級や地位による格差の固定を排除することに踏み込まなければならないので、ともすれば既得権者の抵抗に遭う。議員の世襲が機会の平等を奪っていることを是正するという観点から、政治家の血と涙の結晶である後援会組織もいったん解散して再組織するなど、まず世襲制限の趣旨を明確にすることである。その上で、選挙区替えをなぜするのか有権者に説明する。

世襲と公募による候補の扱いは、正規・非正規雇用の格差是正と同じである。非正規を正規の待遇に改善することは経営の負担が大きすぎて無理。正規(世襲)と非正規(公募)の条件をどう均等化させるのか、という観点から議論を始めなくてはならないのである。

世襲優遇制度を改革されたくないから、世襲議員は反発しているのだと思う。そのポイントをつかれたくないから「世襲否定は憲法違反」と極論でシャットアウトしてしまう。世襲の多い自民党の守旧派はわざと「世襲善悪論」に論点を逸らしているのではないか。アンチ小泉改革の「市場原理主義善悪論」のように。世襲だから「悪い」とは誰も言っていない。

霞ヶ関が国家公務員制度改革に抵抗するように、守旧派政治家は政治改革に徹底抗戦するのである。政官一体改革を打ち出しているのは、自民党の改革派と江田・渡辺グループだけである。

テレビは世襲議員は○か×か、と、また話を二者択一に単純化していた。「世襲議員は世間の感覚とずれてるからはんたい~」(若い女)って、もういやになる。

麻生さんも麻生さんだ。あらかじめ政策として勉強していることが何もないので、ピントの外れたコメントが多い。マスコミだけが悪いんじゃないよ、麻生さんがズレてるの。ぶら下がり詳細を読むたびにゲンナリする。記者をからかうなとあれほど言ったのに・・・麻生さんに聞こえるわけないか(^_^;

小泉さんはあらかじめ“自分の腑に落ちた”内容を新人記者にも真摯に説明していたので、わかりやすく、小気味よかった。マスコミは反論できないのが悔しくて「ワンフレーズポリティクス」と評していたが、それはつまりトップとして「隙がなかった」のである。麻生さんの言葉はわざとポイントを隠すように冗長で、新人をおちょくっている。感じ悪!

麻生首相がきちんと説明する時は、官僚の書いた作文を読む時だけ。

麻生支持者には悪口に聞こえて不快とは思うが、テレビで麻生首相の「しゃべり」を聞く有権者の感じ方も知っておいてほしい。たとえば「これはずーっと言ってる」と、ぶれない一貫した姿勢をアピールする時に麻生さんがよく使うフレーズだが、言い訳がましく聞こえる。「これはこうすべきだというのが私の持論です」と断定的に答えるほうが知性と品性を感じさせ、説明としてもわかりやすい。政治家は言葉が命なのだから・・・。また一時期の悪い癖が出ているようなので、心配している。

官僚がお膳立てしてくれた案に署名することがトップの仕事ではない。次は、少しは政策に通じた首相になってほしい。小沢一郎は論外。国会からの退場を希望する。

今は、麻生内閣でしのぐしかない。

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「政官一体改革」に理解のある改革派は、麻生内閣では菅選対副委員長のみなので、潰されないように頑張ってほしい。半分潰されかかっているけれど。石原幹事長代理は最後の詰めでいつもへたれる。見損なった。

◆日々是語草◆
ツヨポンの裸踊りはファンも見たくなかったろう

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2009/04/23

朝日の「kotobank」は資源の無駄。

信頼性でWikipedia対抗 朝日新聞、講談社、小学館など無料辞書サイト

朝日新聞社、講談社、小学館などが辞書コンテンツを持ち寄り、無料の辞書サイト「kotobank」をオープンする。信頼性の高い無料辞書サイトとしてWikipediaに対抗する。
2009年04月22日 13時27分 更新

 朝日新聞社と講談社、小学館、朝日新聞出版、ECナビの5社は、人名や時事用語など約43万語を無料で横断検索できる辞書サイト「kotobank」(コトバンク)を4月23日に正式オープンする。「信頼性の高いNo.1用語解説サイト」としてWikipediaに対抗する。

kotobank
http://kotobank.jp/

ふ~ん。

ためしに「従軍慰安婦」で検索

百科事典マイペディアの解説

第2次大戦中に日本軍の監督下におかれ,軍人・軍属に性的奉仕をした女性。その数は8万とも20万ともいわれる。当時は〈軍慰安所従業婦〉などと呼ばれており,〈従軍慰安婦〉という呼び名は戦後に普及した。
※本文は出典元の用語解説の一部を掲載しています。

20万て・・・嘘であることがはっきりしていることを「‥ともいわれる」と誤魔化している時点でアウト。

慰安婦」で検索

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

戦時中、朝鮮半島や中国、フィリピンなどの女性が日本軍の占領地などにつくられた慰安所に連れて行かれ、兵士らに性的暴力を受けた。日本は93年の官房長官談話で軍の関与を認め「おわびと反省」を表明。民間からの募金を元にアジア女性基金が「償い金」を元慰安婦に支給したが、韓国などでは「日本政府が補償すべきだ」と批判が出た。
( 2006-02-26 朝日新聞 朝刊 1総合 )

これは酷いpout

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従軍慰安婦 (岩波新書) (-)
吉見 義明 (著)

出版社/著者からの内容紹介
「日本や韓国の若者たちに,日本が過去にやったことを知ってほしい」――日本政府の謝罪と補償を求めて提訴した韓国人元従軍慰安婦の一人はこう語った.軍慰安所はいつ,どこにつくられたのか.設置目的は何か.また,慰安婦たちの状況はどうだったのか.関係文書を丹念に収集・分析し,ヒアリングをあわせて全体像を描き出す.

さくっと筆頭に出てくるのが特亜史観。朝日さん、この検索サイトは技ありですなあぁ。

(関連)ニュース検索
「自主自律の観点でNHKに問題」 BPO検証委が意見 (2009-04-11)

はあぁ!?安倍・中川両氏は圧力なんかかけてないことははっきりしているだろーが。「公平にお願いします」と言うことのどこが自主性を侵したの?NHKが市民プロと組んでデタラメ番組を作ったいきさつの言及はなしか。NHKが政治家に屈したことが問題だったような言い方である。一方的だな。

なんでこんなニュースが関連情報として出てくるんだ?

認定。「日本列島の真ん中に特亜人」推薦人・鳩山由紀夫

↓ねら~はこう申しておりまが、朝日におかれましてはアクセスアップにいかがですか。

10 :名刺は切らしておりまして:2009/04/22(水) 15:33:23 ID:scUSwx19
アサヒると検索して捏造と出れば利用する

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ランキングを確認しようと100-150位をクリック。ない!ない!昨日一日さぼったらとうとう(;_;) グスン・・・と脱力したら、久しぶりに100位以内に上がってた。うぅぅうれしい。ありがとうございます。やっぱりみんな左翼が嫌いなのだ。
さあて、、、また構造改革に戻るか(^^ゞ

◆日々是語草◆ 
鳩山兄HPの不思議な誤字

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2009/04/21

古舘のコメントが気持ち悪い!中川智子は「地を這う視線」?宝塚市民の皆さん、こんな市長でいいんですか

言わずにおれない。

報ステで「youtubeで大反響」とスーザン・ボイルさんを取り上げていた。
スーザンさんのことが2chで話題になっているのかどうかは知らないけど、朝日からの2chアクセスは規制解除されたのかしらん。今度はTBSからのアクセスがフシアナに引っかかって大笑い。マスコミが2chでネタを拾うのはかまわない。が、荒らしはやめときなさい。

古舘君のしたり顔のおしゃべりは、気分が悪いから聞かないようにしている。古舘のコメントになると2~3%視聴率が下がるんだって。みんなそうなのね。

何か訳知りな一言を言わなければ気が済まない古舘君のこと、何を言うかと斜めに構えて見ていたら、「(観客や審査員の)反応が手の平を返したようで気持ち悪いですね。偽善だと思いますね。見た目がどうあれ歌が上手い人は上手いんであって・・ああいうのは気持ち悪い。私もテレビに関わる者として、(気持ち悪いことをしないように)気をつけようと強く思いました」(一字一句正確ではない)

モラルの高い正義の味方の古舘君は、観客と審査員を“差別主義者”とでも言いたいのだろうか。古舘のわざとらしい眉間の皺は、そういうニュアンスを含んでいた。

“偽善”と批判する左巻きの人には、自分の姿を鏡に映して「おまえは偽善者」と指弾しているようなところがある。そう、平和を語る左翼は、平和と表裏一体の防衛を踏みにじる。そして国を愛する人達の思いを蹂躙する。

平和で思い出した、宝塚市長に土井チルドレンの中川智子が当選した。「女性」「クリーン」「平和」「地を這う目線」だけで当選した。宝塚市民って・・・。「地を這う目線」ってイグアナかい。「上から目線」ではないという意味で、社民党の保坂氏が使った言葉である。社民党議員は全員拉致被害者のことを思いながら、日本海の海の底を這ってなさい。

あの激しくイタイ中川智子が復活したとは、私は宝塚市民ではなくて心底ホッとした。非武装中立宣言されてしまいそう。

古舘も「地を這う目線」を見習ったら?コメントするんだったら、最低限自分の目でスーザン・ボイル関連のyoutubeを確認し、人気番組のコンセプトの紹介くらいしろって。
「YES」3つはほとんど出ないらしいので、たぶんイタイ人を面白がるという悪趣味な一面もあると思うよ。だから、スーザンさんのことも“そんな目で見る”ことが番組のお約束。あくまでyoutubeを見た限りでの私の想像だけど。

見た目がどうあれ歌の上手い人はゴマンと居る。
スーザンさんも「見た目で判断しないでね」と、番組が期待するそのギャップを織り込み済みで、自信をもって応募したんだと思う。だから、自分で「もうすぐ48歳だけど、キスもされたことのない箱入り娘」と自虐的に笑いを取っていたのだ。たぶん本人が期待した以上の感動をすべての人に与えた。

日本にもプロを目指すオーディション番組が幾つもあったけど、「応募者は当然歌は上手い」という目で見ていたので、あの会場のような「イタイ人を見る」という雰囲気はなかった。五木ひろしもプロを目指す勝ち抜きオーディションに合格してから有名になり、今日の地位を築いた。少し落ち目だった井沢八郎は、過去の実績も実力も半端じゃなかったので、2~3回勝ち抜いた時に「あなたのように実力のある人が出る番組じゃない。勝ち抜くのは当然。(芽のでない人にチャンスを与えてほしい)」と言われ、辞退した。あの番組も見た目はダサイ人はいっぱいいたよ。緊張感を楽しむ番組だったのである。

あの英国の番組は、そういうシビアなものではない。

古舘はテレビで生きているんだったら、善人ぶった訳知りおやじの説教はやめろ!知ったかぶりがすぎる。あなたのほうがよっぽど気持ち悪い。

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「地を這う視線」というより「血迷う視線」て感じ。鳩山由紀夫によると、日本列島は日本人の血とは関係ないらしいから。度量を広く持って韓国人に日本列島の真ん中に座ってほしいらしいわ。そもそも地方参政権問題は血じゃなくて国籍だろうが。“外国人参政権”なのに小沢一郎は“日韓友好のために認めるべき”だとさ。語るに落ちたな。善人面して詭弁を弄する、あなた達こそ偽善者だ!!

2chで拾った。このとおりだ。

Mins2chhyogo_2

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麻生-谷内の北方領土分割案は世論を刺激したくないため否定に必死

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2009/04/20

スーザン・ボイルの憧れエレイン・ペイジの「Memory」岩崎宏美の「夢やぶれて」

一晩のうちに世界中で有名になったスーザン・ボイルの今後の活躍に期待しよう。日本で言えば、タケシやさんまに素人いじりされるようなキャラだよね。

美しい歌声に感動した夜は、構造改革だの税制改革だの考えたくないわ。

余韻をお楽しみください。
スーザンさんの憧れ、エレイン・ペイジの歌声。圧巻!

エレイン・ペイジ「Memory」1998年
http://www.youtube.com/watch?v=s96NZoeDs68

…オブジェクトの貼り付けがうまくいかなかった【ノ_;】

日本の歌姫
1,岩崎宏美の「夢やぶれて」レ・ミゼラブルより
http://www.youtube.com/watch?v=wnLRonN3xSs

2,1987年、紅白歌合戦より (こちらのほうが好き)
岩崎宏美「夢やぶれて」 原題 I Dreamed a Dream
upしてくれたtsurukundaさん、ありがとう。
http://www.youtube.com/watch?v=UciSlxsZ-6k&NR=1

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プロの歌唱力はやっぱり違う。でも、思いがけない感動はスーザンにかなわない。

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海賊対処法案は民主党と妥協するな

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2009/04/19

スーザン・ボイルの歌声

(本日2/2)

天使の歌声! 英女性に熱狂 世界が動画にアクセス

 【ロンドン18日共同】「天使の歌声」「世界が涙」―。英テレビの人気オーディション番組で47歳の英独身女性が驚異的な歌唱力を披露、この映像が動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿され、世界中で大反響を巻き起こしている。

 番組は11日に放映された「ブリテンズ・ゴット・タレント」。あまり目立たない雰囲気のスーザン・ボイルさんの登場に会場は当初、戸惑ったような空気に包まれたが、彼女がミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて」を歌い始めると空気が一変。

 澄んだ歌声と圧倒的な声量で力強いメッセージを伝える歌唱力に約3000人の聴衆が総立ちになり、熱狂的な拍手を送った。

 ボイルさんは16日、米CNNの人気トークショーに出演したほか、米人気女性司会者オプラ・ウィンフリーさんの番組にも出演予定だ。さらに「夢やぶれて」が英ヒットチャートを上昇中のほか、ボイルさん自身のCDデビューも検討されているという。(18日 17:01)

この歌声!百聞は一見にしかず。

まだご覧になっていない方は是非どうぞ。
47歳、キスもされたことのない独身の、、、天使!

http://www.youtube.com/watch?v=vMVHlPeqTEg
Britain's Got Talent より
...見かけで判断してはいけません。
【日本語字幕・訳詞つき】

鳥肌立ちっぱなし。

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「給付付き税額控除」など改革派主導で社会保障制度を構築せよ

コイズミが格差を作ったと言われるが、小泉-竹中が改革を中途半端にしたせいで壊すまでに至らなかった構造格差を直視すべきである。
官民格差、「失われた10年」以来続く貧困層の拡大、正規・非正規社員の格差、中央と地方自治の権限格差、課題がいっぱいありすぎてどこから手を付けて良いのやら。

これら全部をコイズミ改革のせいだと世論操作されているんだから、議論があさってのほうを向いたまま、具体的・論理的な解決策など出てこない。「あさってのほう」なら未来なのでまだいいか、「おととい来い」の議論である。

今は財政拡大で全方位にばらまかれているので気づかないが、逆方向に大きな政府路線に先祖返りし、格差固定社会に向かおうとしていることを危惧している。

一つだけ良いニュース。
竹中氏が政府・霞ヶ関に要望しても音沙汰のない「貧困層の調査」であるが、一応OECD基準に従って年収200万程度が貧困ラインとしよう。(1世帯あたり)
その救済策として識者達が提言していた英米カナダ型の「給付付き税額控除」が、2009年度税制抜本改革の中で検討課題として上るかもしれない。民主党も低所得者に有利な制度と評価しているという。必ず就労支援と一体のものとして詰めてほしい。

参照:フォーサイト5月号
検証「給付付き税額控除」のメリットと課題 古川清毅氏

この制度は、簡単に言えば、生活保護を受けるには至らない課税最低限以下の世帯には、たとえば政府が政府が10万円の減税をすると、所得税額がなくて恩恵を受けることの出来ない世帯には10万円分を給付の形で支給するというもの。

労働市場の流動性が高い米国では、すでに就労支援が手厚い。「負の所得税」という考え方で、勤労所得税額控除制度によって失職者が定職に就くことを控除の条件としている。

英国の例では、生活保護受給者が仕事に就くと生活保護の支給額が段階的に減っていき、代わりに給付付きの就労税額控除が受給できる。就労時間が30時間を超えると再び控除額が増加するという仕組みなので、設定された就労時間達成のインセンティブが受給者に与えられる。

日本では、貧困対策が決定的に遅れているので、雇用問題が置き去りにされてきたのである。竹中氏らはそのことをいくら訴えても「あんたが弱者を斬り捨てた」と逆の攻撃にあってしまっている。

カナダの制度では、消費税増税になれば低額所得者に負荷がかかって「逆進性」となるので、政府は家計調査から基礎的な生活費に占める消費税負担の平均値を計算、その分を所得税から減税し、引ききれない分を給付金として支給する。年間消費支出が平均値以下の世帯の消費税負担を事実上ゼロにしているという。民主党はカナダ方式を検討している。

よりよい社会保障制度を考える上で、救済を必要とする国民はどのくらいいるのか、国民はどこまで求めるのか、最低ラインをどうするか、データでとらえることによって、税金の投入額が算定されてくるのである。方向性を示さぬまま「消費税増税させてください」という話は通じない。

しかし、霞ヶ関がどうも積極的ではない。役所の構造改革が必要になってくるので、大きな抵抗が起きるだろう。所得税徴収は国税庁、社会保障給付は厚労省、このままでいいのか、各自治体にどう権限を降ろすのか等々、肥満政府から効率的な見直しが前提となるので、大きなシステム改革が避けて通れない。

給付付き税額控除導入済みの国では、徴税と社会保険料の徴収を「歳入庁」で一体的に行っている。長妻議員らが「年金の徴収を国税庁で」というのは一理ある。というか、そのほうがいい。

そこで、中川秀直氏ら改革派議員(100人くらいの議員が集まった)は、徴税・保険納付を一括管理できる社会保障番号制度を構築しようとしている。制度設計に当たっては、個人の所得や社会保障給付の正確な実態を把握しなければならないからである。麻生さんは細かい政策にはちんぷんかんぷんだし、与謝野さんは霞ヶ関をいじらないで歳入を増やすことしか考えていない。

社会保障の将来像を考えれば、必ず大きな行政の構造転換が必至なのである。しかし、社会保障番号制度の議論が進めば、きっと住基ネットの時のように右派・左派から「プライバシー侵害の危険性」「国の監視体制強化」といった反対論が起こるだろう。本当は、すでにある住基ネットに乗っかれば話は早いのだが、反対派との妥協によってラインを住基のみに限定したので、利用できない。

保守は、頭が固い。サヨクは社会主義が好きなくせに国をまったく信用しない。一方の改革派は「反麻生」だ「倒閣運動だ」とメディアにさんざん足を引っかけられるような悪口を言われながらも、着実に政策の勉強を進めている。

改革派が麻生政権の監視役となって、麻生政権が内政面で致命的なミスをしないように“補佐”しているのが現状である。麻生内閣は改革派には頑なにガードを固めてしまうので、助言というより苦言になってしまうのは仕方ない。

速やか議連の塩崎氏はメディアのターゲットになって、倒閣運動の跳ね返り議員みたいな記事を書かれたが、官僚の手の上で踊らされている麻生首相を放ってはおけない。茂木氏も速やか連だが、将来を見越してうまく政権と間合いを取り、補正予算にも関わっている。今のところメディアに悪口は書かれていないので、じっくり立ち位置を見極めていってほしい。

公務員制度改革は、、、長くなるからやめよ。
中川秀直ブログに■特別版■としてまとめてある。ぜひ読んでほしい。

■特別版■「政局だ」「役人叩きだ」との誤解に答える―いまなぜ「幹部公務員法」か

(議員立法)議員立法は若いみなさんがやる気をもって能力が発揮できる社会をつくるための第一歩

問題は、行政改革推進本部長の中馬弘毅氏と行政改革推進本部公務員制度改革委員長の石原伸晃氏である。
石原氏は内閣人事局についても、再び肝心なところで、変な思い込みによる妥協をしてしまった。この人が総理大臣になることは想像できない。改革派に実権を奪い返すための「御輿」にちょうどいいかな?と思ったが、やはりひよわなお坊ちゃんから抜け出せないようだ。

霞ヶ関は自民党有志による議員立法をおそれて、有志案を提出させないために霞ヶ関公認の政府案を棚上げにしてしまおうと画策している。
要注意である。

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5年日記をつけているんだけど、たまたま2年前にメモしていたのは、「ランキング33位」だって。今112位。スタンスも書いてあることもそんなに違わないと思うんだけど。。逆にアクセス数は少し増えている。読者もずいぶん入れ替わっているかもしれない。あの頃は50位以内目標、最近では100位以内目標、今度は150位以内目標にしよう。地味~でウケるネタじゃないしね。

◆日々是語草◆ 
アホバカ由起夫の「日本列島誰のもの」

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2009/04/17

日銀への長期国債買い増し要求が高まっている

1998年の日銀法改正以来、日銀の独立性は保証されているが、政府・日銀は必ず目標を共有していなければならない。政府と日銀が右と左に向いていては、経済の血流は動脈硬化を起こしてしまう。

その点、政府も日銀も国債発行には慎重という点で一致している。
経済危機でやむを得ず大量の国債を発行したが、政府は財政規律の面からこれ以上は増やしたくない、日銀は金融調節弁としての機能を縛られたくないので、国債を大量に持つことは避けたい。

日銀が国債買い取りに慎重なのは伝統らしいが、長期国債は金利がつくので、日銀が大量に購入してもリスクは少ないことから日銀の拒否反応には説得力がない。多方面から日銀への買い増し要求の声は大きくなっている。

3月の金融政策決定会合で、財務省や内閣府の出席者からも買い入れ増額を支持する意見が出ていたという。その結果、日銀はこれまでの月額1兆4千億円から1兆8千億円に増額することを決定した。

国債買い増し求める声じわり 日銀、内規たてに防戦(朝日)

(略)議事要旨によると、財務省からの出席者は、政策委員の国債買い入れ増額の議論を受けて「日銀は長期国債買い入れの増額など、積極的な資金供給を行い、資金面から経済を下支えして頂きたい」と求めた。政府の出席者は議決権は持たないが、会合で意見を述べることができる。

 政策委員の議論では、多くの委員が円滑な資金供給のために長期国債の買い入れ増額をすべきだと主張。複数の委員は「市場安定に向けた日銀の強い意志を示すため、できる限り大幅な増額が適当だ」とも述べた。

クルーグマン博士は「米国のほうが、失われた10年の時の日本より悪い」と講演会で言ったそうだが、慰めにもならない。「今の日本のほうが米国より経済実態は悪い」のである。財務省もじゅうぶんわかっており、政策委員や経済学者の多くは「もっと国債を」と提案しているのである。

与謝野氏は「インフレになる」と何とかの一つ覚えのように言うが、ハイパーインフレになるわけもなし、デフレで貧血状態になっている市場にまずカンフル剤を持たなければ死んでしまう。「まだ足りない」、「もうじゅうぶん」という認識の違いは、日本経済に対する危機感の違いでもあるだろう。

そこで、政府紙幣発行の議論が出てきたわけだが、与謝野氏はまた嘘をついて「法的に不可能」と言い張った。それなら一番簡単にできる方法は日銀が長期国債の購入額を増やすことである。

日銀が「日銀券ルール」を盾に拒否するなら、日銀の国債引き受けを国会議決によって行えばいい。

政府の借金である国債を、日本銀行はどこまで買い入れるべきなのか。国債増発が確実になる中で、政界の一部には日銀に買い増しを求める声が出始めた。日銀は、購入に上限を設ける「銀行券ルール」をたてに「いま以上は無理」と主張するが、財政規律の「最終防衛ライン」としては、やや心もとない。

 「銀行券ルール」とは、日銀の長期国債の保有残高を、世の中に出回っているお札(銀行券)の発行残高の枠内に収めるという日銀内の取り決めだ。直近時点では銀行券発行残高77兆円に対し、国債保有残高は43兆円で、余裕があるように見える。だが、これから国債を毎月1兆8千億円買い入れると、満期がきた国債の償還を計算に入れても、あと4~5年で「ルール」の上限に達するという。

日銀の言い分は、
一つは、長期国債ばかり大量にもっていると、将来金融引き締めに転じたときに、市場で国債を大量に売却せざるを得ず、長期金利が跳ね上がるおそれがある」ということだが、悪性インフレの懸念は多くの誤解に基づいている。

(Voice5月号)若田部教授によると、日銀の言い訳には根拠がないという。昭和恐慌から脱出させたのは高橋是清蔵相の金本位制停止と政府紙幣、日銀の直接引き受けが功を奏したと誰もが評価している。その成果はみごとなもので、実質経済成長率は約7%に対し、物価上昇率はわずか2%だった。このように成果を出してから、政府は財政支出縮小に乗り出したのであった。

日銀の銀行券ルールは2001年3月の量的緩和導入時に日銀が勝手に定めたものである。一定基準を設けないと「国債の買い増しを求める声が強くなるリスクがある」というのが理由だが、副作用についてそもそも何の経済学的な根拠はない。

山口広秀日銀副総裁「銀行券ルールを逸脱しないことが、財政ファイナンスと認識されない金融調節だ」と述べたという。

日銀側は、財政を金融が支えるのはよくないと言う。
今財政が厳しい時に、いったいいつ支えるというのだろうか。

 ただ、銀行券ルールには法的根拠はなく、日銀自身も「専門家以外には分かりにくいルール」(幹部)と認める。市場でも「ルールを超えて国債を買い入れても、直ちにインフレになるとは思えない。次の経済対策の時に、日銀券ルールは撤廃されるだろう」(野村証券の松沢中チーフストラテジスト)といった見方が出ている。

保守的で慎重な日銀はリスクをとりたくない。しかし、米国も英国も中央銀行は長期国債の大量購入に踏み切っている。日銀がもっと危機認識を正しく持っているなら、お家の安泰より国の安泰に一役買うべきと思うのだけれど。それでも動かなければ、政府の判断で政府紙幣発行という手段が残されている。

しかし、この危機に当たって与謝野財務相に白川日銀総裁では、どちらもおぼつかない。

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朝日新聞を読むと売国脳になる、、みたいな洗脳(笑)が解けて、初めて経済コラムを読んでみたら参考になった。

◆日々是語草◆
朝日の正論2「公務員改革―官僚依存への反省どこに」

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2009/04/16

クルーグマンさんが「日本に謝罪」(読売)、はて?

「日本に謝罪」…かつて対日批判急先鋒の米ノーベル賞教授(読売)

 【ニューヨーク=山本正実】「私たちは、日本に謝らなければならない」――。

 2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン米プリンストン大教授は13日、外国人記者団との質疑応答で、1990~2000年代のデフレ不況に対する日本政府や日本銀行の対応の遅さを批判したことを謝罪した。

 教授は、「日本は対応が遅く、根本的な解決を避けていると、西欧の識者は批判してきたが、似たような境遇に直面すると、私たちも同じ政策をとっている」と指摘。「(3月で8・5%と)上昇する米失業率を見ると、失われた10年を経験した日本より悪化している」と述べ、経済危機を克服するのは予想以上に難しいとの見方を示した。

 クルーグマン教授は90年代後半、日銀にインフレ目標を設け、徹底的な金融緩和を促す論陣を張るなど、日本批判の急先鋒(せんぽう)だった。

 また、景気回復の見通しについては、「(景気判定では)今年9月に景気後退が終わっても不思議ではない。しかし、失業率は来年いっぱい上昇し続け、回復は実感されないだろう」とし、極めて緩やかな回復になるとの見方を示した。

 「1930年代の大恐慌では、景気の落ち込みには、何度か休止期間があった」とも述べ、回復に向かったとしても、一時的なものにとどまる可能性を指摘した。

(2009年4月14日11時55分  読売新聞)

いろんな意味で讀賣らしい記事だと思った。(自民党政権応援新聞)

失われた10年の日本の銀行危機と米国の金融危機は違う。
バブルがはじけた後の日本の銀行の不良債権隠しと、米国の証券化によってばらまかれた不良債権が確定できないのはまた別の問題だし。当時の日本は一応国内問題にとどまっていたが、米国発の今回は、世界市場への危機の連鎖は比較にもならない。政策が同じか違うかの比較は単純にできない。

日本は不良債権処理問題にとりかかるのが遅すぎた。クルーグマンさんが当時どんな日本批判をしていたのか知らないが、誰に言われるまでもなく、対応が遅かったのである。

日本がデフレ脱却できなかったのは、日銀の政策が適切ではなかったことは事実である。金融引き締めの時期を間違えたのも事実。その証拠に現在の経済危機に当たって、慎重な日銀としてはかなり大胆に株の買い支え、金融緩和を行って評価されている。羮に懲りて膾を吹いているんじゃないかというくらい、政府は銀行の資本の予防注入にも熱心である。教訓は生きている。

各国は金融対策が必要であることを承知しているので、FRBは日本よりははるかに早いスピードで金融緩和政策を採っているのである。

私たちも同じ政策をとっている
当時の日本の銀行危機と今の米国市場の危機では、明確に違う政策をとっている。クルーグマンさん、ピントずれちゃった?

変な記事だったので、日経で同様の記事を探してみた。

米経済は日本の「失われた10年」と似た境遇 クルーグマン教授(日経)

 昨年のノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のポール・クルーグマン教授は13日、ニューヨーク市内で講演し、米景気について「1930年代の大恐慌以来の厳しさ」との認識を示した。日本の失われた10年と「似たような境遇に直面している」との見方も表明し、米経済の深刻さを強調した。

 同時にこのほど緩和が決まった時価会計については「金融機関の損失処理には時間を稼ぐことが必要」として一定の評価を与えた。日本では不良債権の実態把握が遅れたことが長期の経済停滞を招いた一因とされ、米国の時価会計の緩和も金融危機の全体像の把握を遅らせるとの見方があるが、クルーグマン教授は当面の危機回避のために容認する姿勢を示した。(ニューヨーク=山下茂行) (13:31)

こちらは「日本に謝罪」の質疑応答ではなく、同日の講演会の内容である。

バブルがはじけたのは「似たような境遇」ではあるが、日本は不良債権処理には監視を強化してかなり荒治療をせざるを得なかった。統合するところは統合し、外資が買収しても生き延びさせ、最後は資金注入して金融破綻を防いだ。

米国は容赦なくリーマンブラザーズを見殺しにして株価下落にアクセルを踏み、AIGは救済した。今、米国では地方銀行はバタバタ潰れている(20数行破綻)。時価会計を緩和させることは、経済悪化のこの時期には容認できるけれど、日本の金融再生に当たっては、時価会計を徹底させることによって不良債権の確定をしたのである。そのおかげで、今、銀行は潰れていない。

差し当たって、日本政府は銀行のリスク管理の監視を緩めることによって企業に貸し出しやすくし、危機が去るまで時価会計基準と資本比率維持を緩和しようという方針が出たくらいである。株の持ち合いも認めた。

日米は、危機の要因と救済方法は似て非なる状況下に置かれているのである。もちろん釈迦に説法なのだけれど、二つの記事を読む限り、クルーグマン博士って大した学者じゃないのね・・・と思ってしまった。

それとも讀賣と日経の記事を書いた記者が正確に書いていないのか。讀賣の記事は、正直言って意味不明だった。

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◆日々是語草◆
内政問題は朝日が正しい。「かんぽの宿-大山鳴動して何が残った」

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2009/04/15

医薬品のネット販売規制は厚労省の独断専行

医薬品のネット販売は継続すべき~甘利氏<4/14 15:16>

 医薬品のインターネット販売について、甘利行革相は14日、継続すべきとの考えを示した。
 6月に改正薬事法が施行されると、一部を除く医薬品がインターネットで販売できなくなることについて、厚労省はインターネット販売業者を交えた検討会を開き、議論が続いている。検討会委員の「楽天」の三木谷浩史会長は14日、甘利行革相に規制の見直しを求める要望書を提出した。甘利行革相は「時代に逆行する規制の在り方よりも、インターネット時代を見据えた安全確保の在り方という方向で検討すべき」と述べ、インターネット販売を継続すべきとの考えを示した。

 検討会では規制強化の意見が多く、甘利行革相の発言の影響が注目される。

この問題も気になっていた。
公務員制度改革も甘利さんのやる気だけは認めているから、厚労省の医薬品のネット規制の動きにもがんばって抵抗して。

楽天の推計によれば、いまや医薬品の通信販売市場は約797億円、ネット販売市場だけでも約363億円の規模があり、利用者は約852万人に上るという。(参照)

金融庁も厚労省も腕まくり
ネット通販に規制強化の大波

厚生労働省が制限しようとしているのは、一般用医薬品(OTC)のネット通販。「対面販売」の原則に基づき、風邪薬や発毛剤など、副作用リスクの程度が比較的高い第1類・第2類の医薬品のネット販売を禁止。ビタミン剤など、リスクレベルが最も低い第3類の医薬品のみ継続して販売を認める。

 つまり、これまでネットで販売されてきたOTCの大半はネット購入不可となる。2009年6月に施行される改正薬事法に伴い、この規制を盛り込んだ省令が公布される見通しだ。

 こうした動きに対して、規制を受ける事業者や内閣府の規制改革会議が反発を強め、今、それぞれの省庁との間で最後の攻防を繰り広げている。現状では、代引きおよび収納代行では金融庁は劣勢、医薬品のネット通販では厚生労働省が優勢だ。

 ネット販売以外にも、生活者に密着したサービスという点では、タクシー業界に新規参入や増車を制限する再規制を導入するべく国土交通省が動いている。2002年の規制緩和によって過当競争が激化したことが理由。09年の通常国会に法案が提出される見通しだ。

 規制改革会議の草刈隆郎議長は、「いままで規制改革が進んできたのに、逆の方向に行っている」と浮かない表情。いずれの動きも、消費者の利便性低下は避けられない内容だけに、2009~2010年は規制強化の揺り戻しを生活者が実感する年となりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 臼井真粧美)

そもそもなぜネット販売規制の動きが出てきたのか理解できない。
医薬品には第3類まであって、①副作用のリスクが高い-薬剤師しか販売できない ②薬剤師か登録販売員が取り扱う大衆薬 ③リスクのないビタミン剤や目薬など
規制されるとネットでは第三類しか扱えなくなる。ちなみに第二類には
風邪薬のパブロンや葛根湯などがあるという。葛根湯は風邪の引き始めにいつもお手軽に飲んでいるけど・・・。

持病があって、店頭まで行くのが辛い人もいるだろう。いつも服用している薬はネットでまとめて購入しておきたい人もいるはずだ。

これだけネットで市場拡大しているものをいまさら「利便性より安全性が大事」と声高に規制を叫ぶほうに無理がある。さすがにネットユーザーから反発を受けて、舛添厚労相も見直す方向を示していた。

なぜ規制されることになったかというと、今年6月に施行される改正薬事法に伴い、改正薬事法の検討過程で、今年2月に厚生労働省の省令が公布され、その中に厚労省の独断専行で薬のネット販売が大幅に制限されることが含まれていた。施行までもう時間がない・・・。

なぜ今まで問題のなかったネット販売をいきなり規制しようとしたのか、厚労省は動機と経緯をきちんと説明するべきだろう。業界の陳情で・・・まさかね?

舛添大臣が立ち上げた「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」にはさまざまな分野から委員が選ばれているが、相変わらず手口の割れている役所の御用委員会のようであっては困る。規制強化の意見に傾いているのはシナリオ通りなのか・・・? 

かつて政府の委員会に所属していた東京新聞の長谷川記者が暴露するところによると、役所が言うことを聞いてくれる委員にあらかじめ原稿を渡し、オピニオンリーダーのような役割をさせる。酷い時には委員は原稿をそのまま読んでいたという。せめて台詞を覚えられるくらいには頭の良い委員を選べばいいのにね。この検討会にはそのような振り付けがないことを願う。

舛添厚労相はいまひとつ詰めが甘いので、甘利行革担当相にがんばっていただきたい。

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規制しても抜け道は作られる。

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第二ブログです。軽~く気になるニュースなど。

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2009/04/14

的はずれの改革後退論議で安心社会実現ができるものか

権力側と蜜月の既得権者達が弱者救済を話し合うという茶番。
会議の委員には、ありばい作りのように薬害肝炎全国原告団代表を入れる姑息さ。最後に決めるのは与謝野さん。麻生首相はお飾り、か。

自民党と霞ヶ関べったりのマスコミ人なんか入れちゃだめなんだ。

安心社会実現会議が初会合=新たな国家像を提言へ

 政府は13日夜、各界の有識者らで構成する「安心社会実現会議」(座長・成田豊電通最高顧問)の初会合を首相官邸で開いた。麻生太郎首相が施政方針演説で掲げた「安心と活力ある社会」の実現に向け、目指すべき国家像や社会保障のあり方について議論し、6月上旬にも提言をまとめる。提言内容は、同月に政府が策定する経済財政改革の基本方針「骨太の方針2009」に反映させる方針だ。 
 首相は冒頭のあいさつで「議論を通じて安心できる社会の道筋を明らかにしたい」と訴えた。今後月2回のペースで会合を開き、医療、年金、介護、子育てなどの施策に関し、国と地方の役割分担や政策の優先順位などを検討する。
 同日の会合では、委員側から「小泉・竹中的な考え方が必ずしも適切でなかったから格差社会と言われるようになった」(渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長)と、小泉政権の構造改革路線に対する批判や「消費税を医療や年金に使うことを考えるべきだ」(伊藤元重東大大学院教授)といった意見が出された。
 メンバーは、渡辺、伊藤両氏のほか張富士夫トヨタ自動車会長、高木剛連合会長ら計15人。政府側からは与謝野馨財務・金融・経済財政相、河村建夫官房長官も出席した。(了)
(2009/04/13-23:23)

「安心社会実現会議」メンバー

 伊藤元重・東大大学院教授▽小島順彦・三菱商事社長▽高木剛・連合会長▽但木敬一・弁護士▽張富士夫・トヨタ自動車会長▽成田豊・電通最高顧問▽日枝久・フジテレビ会長▽増田寛也・野村総合研究所顧問▽宮本太郎・北大大学院教授▽武藤敏郎・大和総研理事長▽矢崎義雄・独立行政法人国立病院機構理事長▽山内昌之・東大大学院教授▽山口美智子・薬害肝炎全国原告団代表▽吉川洋・東大大学院教授▽渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長(了)
(2009/04/13-17:47)

「小泉・竹中的な考え方が必ずしも適切でなかったから格差社会と言われるようになった」(渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長)
「消費税を医療や年金に使うことを考えるべきだ」(伊藤元重東大大学院教授)

この発言が会議の性格を表すものとして発信されるとは、さすが「与謝野ビジョン」と称される会議である。伊藤教授は見識の高い人だけど。増田さんも頑張って。

ネットの若い人達は、小泉支持者だった人が熱烈な麻生支持者にスライドしていることも多いようだが、かつての小泉支持者は麻生政権の方針も応援するのだろうね。政策の違いに頭が混乱しないだろうか。それとも小泉・麻生というキャラクターを愛しているだけなのだろうか。

私も小泉さんが登用したことによって頭角を現した麻生さんが大好きで、麻生さんの格好イイ写真を集めていた頃もあったんだけどね。麻生さんの次は中川昭一!と期待していた。(遠い昔のことのようだ)

国のバランスシートを正常化させる上で、竹中主導の骨太方針に従って、社会保障費を2200億円ずつ削ったことが大きく印象づけられているようだ。麻生内閣の追加補正予算のように、フリーハンドで財政再建度外視なら何でもできる。何でも積み上げていいなら、こんな楽なことはない。

渡邉恒雄氏には、何がどう適切でなかったから格差社会となったのか、またどこを起点として格差拡大のデータがあるのか、偽りのない事実を報道するべきマスコミ界の重鎮なら答えてほしい。

こんな人に国の方向付けを議論させること自体が麻生政権は終わっている。

では、適切でなかったと評される小泉-竹中路線の「国家像や社会保障のあり方」について見てみよう。

格差論争「弱者を人質にするな」
2007/09/05
◇竹中平蔵(慶応大学教授、日本経済研究センター特別顧問、元総務相)

 参院選における自民党の惨敗を受けて、政策の路線修正ないしは変更について様々な議論がなされている。議論のレベルは様々だが、最も典型的な議論は、「小泉・竹中流の市場原理主義的な政策が、格差拡大と地方の疲弊を生み出した。これを転換し、弱者と地方に優しい政策に転換する」というものである。

 こうした議論は意味不明であり、コメントに値しないと考えてきたのでこれまでとくにまとまった議論はしてこなかった。しかしこのような誤った議論が日本の将来を危うくする懸念が生じている。そこで今回は格差について、次回は地方の問題について、コメントしたいと思う。

<格差問題>

ポイント
1,格差の多くは高齢化で説明できる。
2,格差拡大は世界的な傾向であり、世界中がその処方箋に頭を悩ませている。
3,グローバリゼーションという市場のフロンティアに勇ましく進み出て勝ち残る者と取り残される者の間に格差が生まれる。
4,政策的に必要なのは、フロンティアに挑戦する人達(この人たちは結果的に経済全体を進歩させる役割を果たす)への支援である。それにあたっては機会の平等と規制緩和が重要になる。特権階級が守られるのは不平等であり、格差を拡大させる。
5,格差を固定させない仕組みを作ることが重要。そのための最大の仕事は教育制度改革である。現在は所得機会がどのような教育を受けたかに大きく左右されている。
6,規制改革と教育改革が必要なのだが、改革をやめれば格差はさらに拡大してしまう。
7,格差問題に対応するため改革を修正するという議論は奇妙である。
8,格差問題を吹聴し改革に反対する議論に典型的に見られるのは、具体的な処方せんがないことである。先にも書いたが、格差は世界的な難問でありこれを解決する打ち出の小づちは存在しない。
9,「行き過ぎた市場原理主義」などという批判が聞かれるが、多くの研究によるかぎり、そもそも日本は依然として先進工業国の中で規制緩和が最も遅れた国なのである。

<貧困問題>

・ポイント
1,現実的に解決すべき問題として「貧困問題」がある。政策的に解決すべきは「貧困問題」である、と位置付けるべきだ。
2,日本では弱者を人質にした改革反対キャンペーンが行われている。
結果的にいまの格差論議は、既得権益を維持したい者が真の弱者を人質にし、改革をストップさせるためのキャンペーンに使われている。そして一部のマスコミがそれをあおっている。
3,しかし、(何度も竹中氏が要望したにもかかわらず)日本では包括的な貧困調査などを実施した事実はない。日本としては、格差対策ではなく貧困対策の実行によって、人々の不安に応える必要がある。

<地方の格差>
独りよがりの「地方格差」論議

ポイント
1,地方経済を活性化させるため具体的に何が必要か。
①地方の基幹産業である農業の競争力強化、②分権の徹底による資源配分の効率化など。
2,一時的に地方の公共事業を増やして建設業者が潤う状況をつくっても、それはあくまで「一時的」な措置でしかない。
3,農業の構造改革、道州制など分権の徹底といった「構造改革の強化」こそが、地方活性化の唯一の道なのである。

<雇用問題>
改革批判の誤り

・ポイント
1,そもそもマクロ経済運営の基礎的な目標として想定されているのが、有効需要の管理による雇用の安定確保である。雇用問題の解決は経済問題の基本と言っても過言ではない。
2,ステレオタイプの議論としては(1)小泉内閣での規制緩和で派遣社員が増えたため、派遣の待遇が悪化し、社会問題化した(2)問題の原因となった規制緩和など改革を見直すべきだ--などが挙げられる。しかし現実はこれと大きく異なっている。(データで立証)
3,問題は請負実態である。偽装請負という法律違反につながる場合もある。製造業への派遣を見直す動きがあるが、そうなれば結局、請負に戻るだけであり、労働者の待遇はより悪化すると考えられる。
4,重要なのは多様な働き方を認めながら、労働者の権利を擁護する体制を作ることだ。
5,判例で正社員の解雇を厳しく制限したことの弊害は明白だ。正社員の雇用が強く守られているために、企業は非正規社員を増やしてきた。また非正規の給与などが正社員より低くてもよいという判例も非正規社員が増える一因となっている。
6,こうした問題を解決する方策は(1)正社員の過剰な保護を改める(2)同一労働・同一賃金を実現するために、新たな法律を制定する--に尽きる。これこそが労働市場の構造改革である。
7,不適切な判例から生じている正規・非正規の制度的格差を改めるべきである。

_____以上

偽装請負の痛ましい労働実態を放置しながら、働き方の多様性を奪うだけの議論はなんの解決にもならない。今のメディアの取り上げ方は害悪でしかない。この委員会には改革に反対するマスコミ人のみならず、正社員の守護をしている連合が入っている。正社員と非正規の格差是正には最も遠いところにある“与謝野委員会”である。

以上のことからわかるように、構造改革とは、セーフティネットの強化と共にグローバルな挑戦をする人達を育成し、所得格差による教育の不平等をなくしていこうという自由主義の根幹を成す考え方なのである。

やる気のある人を邪魔するのが、既得権を奪われまいとするピラミッド型の機構であり、格差問題を吹聴して「市場原理主義」というレッテルを貼る一部のマスコミは、ともすれば強者側の既得権のトップ層なのである。

貧困問題を見棄てているのは彼らのほうなのである!!

長くなるが、大事なことなので、貧困問題についてもう少し。

格差問題とは貧困問題に他ならず、「貧困の撲滅」は世界的な課題なのである。日本政府は1996年に貧困層の調査を打ち切り、再開していないという。

参照:辻広雅文氏「自民党と民主党は“貧困ライン”を設定し、貧困撲滅を政権マニフェストに掲げよ

貧困問題の解決にあたっては、貧困ラインの設定が必要となる。
(略)OECDの貧困層の定義は、「全国民を可処分所得の高い順に並べたときに、中央に位置した人の可処分所得額の半分に満たない人の数」であり、日本のそれは15.31%であった。
日本の「中央に位置した人の可処分所得額」は450万円程度であるから、この定義を援用すれば、可処分所得225万円が貧困ラインとなる。

<対策>

1,米国などで導入されている「給付付き税額控除」は、所得が課税最低限度額を下回った場合、所得税がゼロになるだけではなく、納めるべき税金がマイナスになったとして還付される。この制度を使えば、貧困ラインへの引上げの一助になる。
2,企業の社会保険に加入できる正社員であっても、低所得者にとって保険料の支払いは負担である(分担する経営にとっても、零細企業にはきつい)。年収150万円の単身者の保険料率が20%であれば、保険料は30万円だ。そこで英国では、社会保険に基礎控除を導入した。基礎控除額を100万円とすると、保険料率は年収との差額である50万円にしかかからず、負担は10万円ですむのである。
3,生活保護は、生活扶助に住宅扶助を加えて、月12~13万円、年間140~156万円になる。現実には生活保護の審査基準は全国で厳しくなるばかりで、受給枠が絞られているという問題が生じている一方で、最低賃金でフルに働いても生活保護受給額に届かない、という問題も解決されていない。貧困ラインを200万円とするならば、ともに達しない。
4,ゆえに受給金額の再設定とともに、きめ細やかな制度設計も必要になる。英国では、日本と異なり、そもそも高齢者と若者では所得保障制度が異なる。生活保護の適用を高齢者とそれ以下に分け、復職の可能性の低い前者は生活保護対象とするが、後者には失業扶助と就労支援のセットを導入している。
5,「貧困ラインを設定し、そこに貧困者たちを引き上げようとすれば、生活保護、健康保険、雇用保険、年金などの社会保障制度と税制を組み合わせ、整合性の取れた一体改革が必要となる」(西沢和彦・日本総合研究所主任研究員)のである。社会保障制度を担当するのは厚生労働省であり、税制を握っているのは財務省だから、この二大省庁の壁を乗り越えなければならない。
6,景気刺激策によって経済を成長させ、貧困者の所得を向上させる――そうした抽象的かつ曖昧な施策ではなく、OECDの数値を使えば、貧困率15.3%を何年かかって何%まで減らすのか、そのためにいかなる税制、社会保障制度改革を行うのか、その財源はどれほど必要で、いかに確保するのか、マニフェストに記された具体策と数値を読み込むことで、有権者は、自民党と民主党の政党力の優劣を判断できるのである。

_____以上

社会保障の制度設計は、省庁を横断的に、かつ党派を超えた緻密な議論が必要な問題なのである。このような議論を麻生-与謝野の委員会で議論できるだろうか。問題意識もない、具体策もわからない、しかも小泉-竹中が格差社会を作ったとキャンペーンを貼るマスコミ人に「消費税を上げろ」論議はできても、抜本的な社会保障システムの議論などできるはずがない。

やはり自民党と民主党の中堅改革推進派議員が党派を超えて政策を煮詰め、国民から支持を受けるしかない。
日本が麻生政権と第二社会党(民主党)によって衰退させられない前に、なんとか次の次の選挙あたりで政界再編を期待するのみである。

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選択肢が「麻生か小沢か」しかないなんて…。とっても不幸【ノ_;】

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北野誠が再び舌禍事件。マスコミ界のタブーに触れたらしい

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2009/04/13

15兆円補正は大盤振る舞いが過ぎる(朝日)

サンプロでは、竹中vs.R・クーより日本経済再生戦略会議(町村・茂木)による大型補正予算の説明のほうが視聴価値があった。民主党案を見るのは時間の無駄だが、番組でさわりだけでも紹介しないのは、民主党から不公平だと苦情が来ない?

● 日本経済再生への戦略プログラム(中間報告)
―今、未来への投資、新たな成長ステージへ―

文書に目を通すとわかるように、あらゆる分野にわたって思いつく限りの対策を詰め込んだ総花的な景気対策になっている。
落ち込んでいる自動車・建設・家電へのエコを味付けした消費刺激策が目玉である。環境対策は付随的なもので、いわば業界への重点支援という意味合いが強い。

田原氏がこの補正予算に関する朝日・毎日・讀賣の社説を紹介していた。

2009年4月10日(金)付
15兆円補正―大盤振る舞いが過ぎる(朝日)

 財政支出15兆円余、事業規模は57兆円。過去に例のない大規模な新経済対策を政府・与党がまとめた。

 米国政府に「国内総生産(GDP)の2%相当の財政刺激」を約束した麻生首相は2%、つまり10兆円規模の財政支出を指示していた。しかし、総選挙を控えた与党の議員から「需要不足が20兆円超とされるのに足りない」といったむき出しの要求が高まり、膨れ上がった。

 この結果、すでに決定ずみの対策も合わせると、今年度の財政出動はGDP比3~4%程度となる。超大型景気対策をとっている米国や中国とも肩を並べるような水準だ。いくら深刻な経済危機に直面しているとはいえ、先月成立した経済対策の予算執行が始まったばかりの段階で、これだけ大規模な追加対策が必要だったのだろうか。

 「規模ありき」で性急に検討が進んだため、メニューには不要不急の項目がかなり紛れ込んだようだ。

 検討過程で、自動車や不動産などの業界が与党議員に働きかける姿も目立った。このためか業界支援色が濃い。エコカーや省エネ家電への買い替え補助は低炭素社会への転換を大胆に促すほど厳しい基準は設けず、住宅取得目的の生前贈与減税にも踏み切った。

 各省庁も予算拡大に動いた。食糧自給率向上へ向け減反政策の見直しを進めている農林水産省は、その結論も出ていないのに、従来の減反を推し進める対策費の増額を盛り込んだ。

 世界経済危機に直面し、日本経済も大きな痛手を負った。ショックを緩和し、社会不安を防ぐ安全網を整備し、経済活性化策を打ち出すのは政府の役割である。だが、それにしても「大盤振る舞い」が過ぎないか。

 民主党も2年間で21兆円の財政出動をする経済対策をまとめた。与野党あげて選挙目当てで規模を競う様相となっており、歯止め役が不在だ。

 政府案では、今年度の新たな「国の借金」(新規国債発行額)は空前の43兆円超となる。不況による税収の大幅減が見込まれるので、さらに膨らむだろう。新規の国債発行を極力抑え、主要国最悪の財政状態を立て直そうとする財政再建路線は挫折した。「11年度に基礎的財政収支を黒字に」という旗を麻生政権は降ろしてはいないが、実際には葬り去ったも同じだ。

 消費刺激型の景気対策は、将来の需要の「先食い」でもある。そのために政府が借金するのは、子や孫の世代へ「負担のつけ回し」になる。一時的に景気刺激効果があっても、長い目でみればマイナス面が少なくない。

 米オバマ政権は大規模な景気対策を打ちながら、任期4年で財政赤字を半減という目標も掲げた。いばらの道ではあろう。だが、将来世代に対し責任を果たすことも、政治の役割である。

緊急の大型補正なのだから“大盤振る舞い”に決まっている。
期間限定の財政投入も多いので、「財政再建路線は挫折した」と嘆くには当たらない。与謝野財務相は、税制抜本改革の中期プログラムを早期に改訂すると発表しているので、増税見積もりで財政再建もぬかりない。さすが責任政党だ。←イヤミ

先月成立した経済対策の予算執行が始まったばかりの段階で、これだけ大規模な追加対策が必要だったのだろうか。

仕方ない(-_-;)本年度予算と別建てにしたのは、麻生首相の延命策・・・

財政出動で内需拡大は仏・独を除く国際社会のコンセンサスとなっている。日米が旗振り役である。予算の規模が大きければ大きいほど「内需拡大に熱心な国」と評価を得られるような空気がある。日米が自画自賛しているだけというしらけた空気ではあるけれど。中国はなりふりかまっていられない。中小企業貸し渋り対策で地下銀行まで頼るという。

需給ギャップをどう埋めるかという時に、GDPの60%が個人消費の日本では、需要の潜在性は高いのである。消費のインセンティブをどう引き出すかが重要なのであって、持てる者から消費の先取りをしてしまおうという施策は、短期的には効果がある。

業界・省庁の予算獲得競争の成績表といった補正予算案ではあるが、一応コンセンサスは得られるだろう。しかし、どこか根本的にずれている感じがするのはなぜだろう。

なぜ消費活動が冷え込んでいるかといえば、医療・介護・年金等、老後への将来不安ゆえなのである。国民が渇望しているのはセーフティネットの充実ではなかろうか。増税して社会保障費に充てるといった漠然とした話には乗れない。安易に増税に頼ろうとする政府に対し、国民から懐疑的な目を向けられていることをまず認識してほしい。自信満々な態度を見せられるほど、裏切られてきた過去を思い出して退いてしまうのである。

たとえば15兆4千億円をいっそ全額福祉に充当したらどうだろう。IMFにぽーんと10兆円を出す実力があり、15兆円もばらまける予算がある国が、なぜ病人や障害者や老人から身ぐるみを剥ぐようなことをするのだろう。私は決して自己責任論者ではない。

将来不安が解消されれば、年配の人も安心して蓄えたオカネを使う。
お車一台お買い上げのお客様には特典付き♪」なんて政策は、国が税金使ってやるようなものじゃない。その分は税金還付として手元に戻してほしい。また所得税を払わない低所得者に恩恵を与えるのは消費税減税である。定額給付金のように生活支援の意味でも考えてほしかった。財務省は絶対YESと言わないが・・・。

竹中氏は貧困問題を国の重要施策と位置付けている。セーフティネットの再構築のためにも、政府は貧困問題に正面から取り組まなければならないのである。貧困は病気や障害、高齢化と密接不可分である。ニートなどは弱者に分類しなくていい。きょうだいも子供もいない私は真剣に考える。介護付きの老人ホームは幾らかかるのかな、順番待ちかな…なんて。

中小企業支援は大企業の復活が何よりの支援となり、大企業復活には外需、特に米国の景気回復が鍵となり、「ものづくり」には保護主義が大敵である。米国の“バイアメリカン”法案は、良い意味で骨抜きになってよかった。一国が保護主義に走れば他国の保護主義も認めざるを得ず、グローバルな市場を否定するということは外需を否定することになり、輸出に強い日本の「ものづくり」は衰退する。そうなったらいくら中小企業にカネをつぎ込んでも死に金となる。

このように経済はすべてつながっている。弱者は強者に依存する関連性は、強者を縛らないやり方が正解であることを示している。

財政拡大がばらまきに終わらないためには、下請け・孫請けの末端の中小企業にその場しのぎの支援をするよりは、強い産業をより強くする経済成長プランを同時に示すことが政府の責任なのである。

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内閣支持率は不思議なことに株価と連動していると聞いたことがあるけど、ホントにそうなっているね。一度最悪の底を打ったので、あとは上がる一方!?

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2009/04/12

「プライマリーバランスは意味のない概念」と与謝野財務相は申しております

携帯を最新のwinに変えたおかげでネットも楽々。検索スイスイ。パケット割は前もつけていたけれど、今度は同じ1000円でも割引幅が大きくなって、パソコン卒業してしまいそう(笑)

ためしに自分のブログを検索してみた。
へぇ~、シンプルにテキストだけ読めるんだぁ。

え?

どーんと出たのは
朝まで生テレビ「皇室問題」感想

これが読者の“一押しエントリー”らしい。
もっと上手に書き直そうかな・・・(-。-;)ボソ

与謝野財務相、財政再建「新しい目標必要」

 与謝野馨財務・金融・経済財政相は11日、BS11の番組収録で、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2011年度に黒字化する現行の政府目標に代わる、新しい財政再建の目標をたてる必要性を強調した。

 財政支出が15兆円に達する追加経済対策の策定で、財政再建の道筋は不透明さを増している。同相は「きちんとした目標を立て、国内総生産(GDP)比でみた国債残高がこれ以上増え続けるのを抑制しなければならない」と語った。

 プライマリーバランスの黒字化目標については、達成してもGDP比の国債残高が増え続けるケースがあると指摘。財政再建目標としては「ほとんど意味のない概念だ」として、「(GDP比の国債残高が安定的に減っていく方向で)収束する形の目標をつくらないといけない」との考えを示した。(11日 20:05)

きちんとした目標を立て、国内総生産(GDP)比でみた国債残高がこれ以上増え続けるのを抑制しなければならない
それはそのとおりなのだけれど、借金を返済した国というのはいまだかつてないんだよね。国内総生産を上げる努力をすれば、比率は低くなる。つまり国債残高抑制による財政再建が目標なのではなくて、まずプライマリーバランスを黒字化する目標が経済成長を促す施策につながり、結果として財政再建が達成されるということなのである。歳入歳出バランスが意味のないことと言い、国債残高にこだわる与謝野氏のほうがおかしい。

預金金利が低いまま据え置かれ、国債金利のほうが少し高いので、そこで郵政は利ざやを稼いでいた。与謝野財務相は無利子国債に賛同していたようだが、差し当たって残高は問題視しなくて良い。

国債残高重視かプライマリーバランス重視かと考えた時に、財政再建とは財政健全化に他ならず、健全な財政運営とは民間活力による歳入増と行革による歳出減によって達成されるので、政策として重きを置く部分は、とりもなおさず民間活力による歳入増なのである。

今は財政再建度外視の政策を打っているが、もともと財政規律を重んじる与謝野氏の価値観は、歳入の算段が先に立つので、目先の歳入が減る減税の発想は渋々しか出てこない。大胆なシステム変更はなおさら無理。国の懐具合を主に考えれば、増税ありきの政策になる。だから、3年後に引き上げにこだわった。党内の反対に遭って「景気回復の兆し」なのか「景気回復してから」なのか曖昧に誤魔化された格好になったが。

株の持ち合いにしても経済危機を盾に骨抜きにされている。
郵政は政府の関与が資金の流れを阻害していたことが改革の動機であった。しかし、反発の度合いが半端でなかったのは、要するに政府が持っている株式は一切売りたくないわけである。麻生政権の日本郵政への“いやがらせ”は非常にわかりやすかった。麻生首相の小さく上げた観測気球は失敗した。

財政再建は、システムの再構築が不可欠なのである。既得権は手放さない、干渉はやめない、でも歳入は増やしたい、それでは手っ取り早い方法は増税しかないではないか。

サンデープロジェクトで竹中vs.リチャード・クーを対決させるそうなので楽しみにしておこう。竹中氏が頻繁に説明しているが、国債を出して大型公共事業を乱発しても一時的な需要にしかならない。同じ予算を実践的な職業訓練に回したほうがよほど将来性がある。介護分野等々に適切な雇用対策を打っているとは思うが、待遇改善には道半ばである。旧来型の公共事業予算は、先取り投資に回してほしい。ハードよりソフトが重点課題である。

日本では10年間で130兆円の景気対策をやって90年代は1%しか成長しなかった。インフラ整備が遅れている発展途上国なら効果があるだろうが、先進国では国債に頼る財政出動型の景気対策は、規模の割には効果はない。国民はそれを学んでしまったので、経済理論はどうあれ「バラマキ」としか評価しなくなった。

赤字国債を発行してまで財政拡大しても、いずれ淘汰される弱い分野まで延命させるだけで、経済を底上げするまでには至らない。本来、「資本主義は不況のたびに強くなる」(イノベーション理論のシュンペーター)のである。

国が主導する財政拡大は必ず増税を招く上に、税の分配は決して平等ではない。既得権益構造の予算分捕り合戦の拡大を招くだけである。だから、機会の平等こそが保証されるべきであって、社会主義政策は逆に格差拡大を招くことを思い出してほしいのである。落とし穴はそこにある。社会保障政策的な雇用対策は大変けっこうだが、弱者保護を謳いながら生活保護を渋るような国の矛盾した体質がすべてを物語っている。つまり表の顔と腹の内は違うということだ。

規制緩和はまだまだ足りない。アンチ改革派はバカの一つ覚えのように「タクシーの規制緩和」を持ち出すな。サービス改善より先に料金を上げればどうなるか自明のことだろう。国が縛る規制が邪魔!ということはまだまだ山ほどある。

汗をかくより頭を使え、とは今思いついた言葉だが、社会主義の末路を学習した私達は、不況をチャンスと捉え、潜在需要を掘り起こしていこうではないか。国になんか頼るな。

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財務省は、とにかく財政赤字をなくすのが美学だという。赤字国債発行の是非はどうあれ、国民にツケが回されるのは勘弁してほしい。

◆日々是語草◆ 
チャゲアスとチョウユンファの一夜

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2009/04/09

鳩山総務相の暴走には小泉さんも黙っていられない

何をするにも気分がいまひとつ乗らない。
気分を変えて、というわけではないけれど、携帯機種を変えた。カメラは800万画素!デジカメ機能満載、ワンセグ、ナビ機能、ウォークマン並みの音質、噂には聞いていたが、いつの間にこんなに進化していたんだと驚いた。楽しいおもちゃができたわ。夜中も布団の中でピッピッピ♪ 暗闇に顔がぼぉ~っと浮き上がって怖いからやめろ!とダンナに怒られた。着メロ視聴しないだけでもよしとせい。楽しいけど、3万5000円の出費。申請済みの定額給付金、振り込まれているかな・・・。

雑談はこのへんで。政治ネタも雑談といえば雑談なんだけど(^_^;

時事ドットコム
「かんぽの宿」は250億円=日本郵政鑑定額の1.9倍-総務省推計

 鳩山邦夫総務相は7日の閣議後記者会見で、日本郵政の保養・宿泊施設「かんぽの宿」と社宅の計21施設を対象に総務省が独自に実施した不動産鑑定評価額は148億円だったと発表した。これを基に、オリックス不動産に譲渡する予定だった79施設の評価額を推計すると250億円となり、昨年8月の日本郵政の鑑定額(133億円)の1.9倍に達するとしている。(2009/04/07-15:36)

「1.9倍に達する」ではなく、正しく訂正してあげよう。
「建設に何千億もかけたのに売却額が安すぎる、ぼったぐりと評した鳩山総務相だが、独自に試算してもオリックスが提示した額の1.9倍にしかならず、疑惑追及の思惑は外れたようだ」

同じ内容でも印象がこんなに違う。ニュースは作文じゃないのだから、事実のみを箇条書きで並べてほしいものだ。

郵政民営化に当たって、小泉政権下ですでに不動産鑑定士などによってかんぽの宿売却額の試算を行っている。日本郵政の鑑定額と同様、百数億だったと思う。総務省独自調査の結果、高く見積もっても250億円。しかもその額で売れる保証はない。オリックスの109億円という提示額は妥当な数字だったことが、これではっきりしたわけだ。

国が売却をストップさせたので、資産価値は下がるので、ますます売却自体が難しくなってしまった。総務省という無知な株主に振り回されただけの結果に終わったのである。【訂正】株主は財務省

沈黙を守る小泉氏だが、郵政民営化については黙っていられないようだ。小泉さん、こんな大事な時期に引退しないでよ!あなたが動けば自民党は変わる。

かんぽの宿、売却必要=「役所がやる事業か」-小泉氏

 自民党の小泉純一郎元首相は8日午後、京都市で講演し、日本郵政の保養・宿泊施設「かんぽの宿」譲渡問題について、「売却(の価格)が高過ぎるとか安過ぎるという問題ではない。これは役所がやらないといけない事業か、しっかり国民は見極めないといけない」と述べ、郵政民営化を後退させないためにも施設売却を当初方針通りに進めるべきだとの考えを強調した。 
 小泉氏は、かんぽの宿などの福祉施設の運営に当たっていた総務省所管の特殊法人「簡易保険福祉事業団」に言及。「トップはすべて旧郵政省の事務次官経験者だ。役人は天下り先確保を巧妙に考える」と指摘し、売却は天下り根絶にもつながるとの認識を示した。
 一方、政界引退後の活動に関しては、「もう政局の話はしないことにした。一介の老人になるが、勉強は続けていきたい」として、環境問題などの取り組みに意欲を示した。(了)(2009/04/08-17:51)

トップはすべて旧郵政省の事務次官経験者だ。役人は天下り先確保を巧妙に考える
部下が全部お膳立てしてくれるトップには言えない台詞である。小泉さんもトップの頃は言えなかった。しかし、公務員制度改革が避けて通れないと知るからこそ「戦略を練らないと公務員改革には手を付けられない。私の任期中は無理だった」と当時を振り返って感想を漏らしたのである。改革の必要性を感じているのといないのでは月とすっぽんである。必要性を感じていない政治家は、勉強をしていない。勉強の蓄積がない野心に秀でる政治家は、霞ヶ関にとっては大変扱いやすい政治家である。

「政策は霞ヶ関が作るもの」「政治家は政局に明け暮れるもの」が日本の政治風土である。権力者が変わっても霞ヶ関がソツなく運営してくれるので、大臣なんか飾りにすぎない。麻生政権ですっかり元の自民党に戻ってしまった。霞ヶ関に丸投げなら大きなミスは起こらない。記者クラブを仕切っているので、都合の悪い情報も隠してくれる。

新人の官僚に“国のために良い政策を”と激励した麻生首相だが、政治主導を取り戻すには、政治家に政策立案能力が求められてくる。公務員改革とは、“国のために”政治家の質を上げることと等しいのである。データの蓄積のある霞ヶ関はサポート役として、あくまで政策は国民の支持を受けた政治理念の発露であってほしい。

営々と政官癒着でなれ合ってきた構造を変えなければいけない。財政出動に免罪符が与えられている景気対策に乗じて、既得権者の予算分捕り合戦にならないように国民は注意する必要がある。

子ども手当」などは、中長期的な視点で永続的な施策として煮詰めていくべきものである。ところが、またまた場当たり的な公明党の典型的なバラマキ施策を採ろうとしている。公明党が表に出るのは、もううんざり!公明党は「私達がやりました」と選挙でアピールするつもりなんだろう。

ETC助成と高速道路1000円対策は、識者には評判が悪い。ETC利権で天下り法人を太らせるだけとか、負債を抱えた民間会社に国策で値引きを強要するのはおかしいとか、いかにももっともらしい反対論がある。
ところが、ETC利権バッシングが別の特定利権の思惑を持つものだとしたらどっちもどっちである。猪瀬さんが週刊ポストで警告を発していた。櫻井よしこさんは、週刊新潮で道路公団絡みで批判していたが、もう経済政策については口を出さないほうがいい。

他に気になったニュース
石垣市長の尖閣諸島上陸は、外務省に難癖を付けられてぽしゃりそう(尖閣上陸要望、慎重に対応=外務報道官)。きょうはこんなところか。

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諸君!の桜田淳氏と櫻井よしこ氏の対談は、構造改革についての考え方が対立していて面白かった。読みながら櫻井さんの発言にツッッコミしまくり。また櫻井さんの部分を読み返すのが苦痛になってきたので、ブログに書こうと思っていたけれど、パス!_(.・)/ガク

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末綱東宮侍従長が退官。側近を失った皇太子への影響は?

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2009/04/06

平沼氏に今でも新党期待。麻生氏の本性を見た平沼氏

時事ドットコムより
「首相も小沢氏も新党結成求めた」=平沼氏、著書で明かす

 平沼赳夫元経済産業相(無所属)は3日出版した著書「7人の政治家の7つの大罪」(講談社)で、麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表の双方から新党結成を勧められていたことを明らかにした。
 著書によると、首相は昨年9月の自民党総裁選の翌日、平沼氏に電話で「たけちゃん、早く新党をつくれよ」と要請。その翌日、平沼氏が国会内で「その気はないよ」と断ると、首相は「態度が一変し、恐ろしく冷たい雰囲気になった」という。また、小沢氏にも昨年4月に会食した際、新党結成を持ち掛けられたとしている。 
 平沼氏は、郵政造反組の前議員らと「平沼グループ」を結成して次期衆院選に臨む考えで、「(首相も小沢氏も)私たちのグループを単独過半数が取れなかった場合の保険、手駒として動かそうとしていた。心外だ」と批判している。(了)
(2009/04/03-21:44)

大罪を犯したと断ずる政治家の中に「小泉純一郎」が入っているんだろうなぁ。
マネーゲームで日本を堕落させ、弱肉強食で自殺者を増やした、とかなんとか。雑誌では何度も平沼氏のその手の主張を読んだことがある。著作は読む気がしないから確認しないけれど、もし「小泉氏が何でも元凶」論を書いていなかったらごめんなさい。

金融ビックバンは行革を進めた橋本政権で行われたものだし、自殺者3万人超えは11年連続だということを一応明確にしておこう。

新党に関しては、ブログで常々「平沼新党を作ってください」と期待を込めてお願いしてきた。なぜなら論点を明確にするステップとして、理念・政策を同じくする者が旗を立て、国民に対立点の議論をわかりやすく見せることが、日本の政治を成熟させる道だと思うので。

“真正保守”は一定の保守層から強い支持を受けているので、もっと活躍してほしい。同じ自民党の中で茶碗の中の嵐を起こしていることがもったいない。政権次第でどちらかが造反になったり主流派となって抗争をするのではなく、きっぱり袂を分かって、堂々と主張を掲げ、支持者を増やす活動をしたほうがよほど国民にとって有益である。とはいえ、真正保守はネットでは声が大きいが、いざとなったら社民党以下の支持基盤になると思う。

麻生首相も“真正保守”の仲間らしいが、ご本人は「機会主義者」と言っているように実像は理念派ではない。ネットの麻生信者達は、是々非々で麻生政権の政策論議をすることができないようだ。私が観察するところによると、麻生さんはさびしがりやのご都合主義者にしか見えない。以前、小泉首相を「どす黒いほどの孤独に耐える」と評したことがある。今また総理の要件として「孤独に耐える」ことを挙げている。つまり周囲からお膳立てされて成功してきた麻生首相は、今、耐え難いほどの孤独を感じているに違いない。

平沼氏は麻生氏の本当の姿を見てしまったのではないか。
同じ保守の理念のもと、政治生命を日本再生にかけようと願っていたが、結局麻生氏も自分を政局に利用することしか頭になかった。新党立ち上げの意思がないことを伝えると「態度が一変して、恐ろしく冷たい雰囲気になった」と。ここまで書くということは、平沼氏は麻生氏との友情の終わりを感じたということだろう。

最近では盟友の平沼氏から え? と驚くような麻生さんへの皮肉っぽいコメントが見受けられた。CS番組で「麻生さんはずっと郵政民営化反対だった。総理になりたいから賛成のふりをしていた」という内容のキツ~イものもあった。「態度が一変した」経緯を読むと、平沼氏の微妙なコメントも理解できる。

将来の消費増税に反対=平沼氏

 平沼赳夫元経済産業相は28日、浜松市で講演し、「国に膨大な借金があるから消費税を10%に上げないといけないと宣伝されている。しかし、国は資産を持っており、日本は財務状況の悪い国ではない」と述べ、麻生太郎首相が意欲を示す2011年度からの消費税率引き上げに否定的な考えを示した。その上で「金は天下の回りものだから、思い切った減税をやって新しい産業を立ち上げればいい」と語った。(2009/03/28-18:23)

この発言は、財政再建のための行革を進める改革派と通じる。少なくとも与謝野(財務相)、麻生首相の政策に疑問を呈するものである。

そういえば、平沼氏を最大限に持ち上げる櫻井よしこさんも麻生さんの政策に異論を唱えたり、辛辣に批判したりしている。
麻生さんは、もはや“真正保守”とは言えないと保守層はそろそろ認めたほうが良いだろう。

「真正保守」の旗に対抗する旗は、小泉氏の掲げた「構造改革」である。
できれば、戦後レジームを踏襲する守旧派自民党(麻生)vs.真正保守(平沼)vs.構造改革派(渡辺喜美)の三つに分かれてくれたらありがたい。自民党内の改革派はこのまま埋没するか、結束して主流派になるか、渡辺新党に合流して。

あ、、民主党は要らない。解散して、この三つに合流してくれ(爆) 旧社会党の寄生虫議員は、とっとと社民党に帰れ。

真正保守と構造改革派の対立点について、「諸君!」にわかりやすい対談があった。(次回に続く)

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五十旗頭真防衛大学校校長の罷免要求は是か非か

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2009/04/05

かんぽの宿売却に「違法な不正行為は見つからなかった」/「壁と卵」の矛盾

<日本郵政疑惑を煽り続けたメディア>

「かんぽの宿」問題 日本郵政 利益追求と公益性の矛盾
配信元:産経新聞2009/04/04 00:11

「かんぽの宿」の売却問題で業務改善命令を受けた日本郵政は今後、鳩山総務相が示した「資産の処分については国に準ずる位置にある」との見解に沿い、透明性の高い手法で新たな売却先を探すことが求められる。一連の問題は、利益追求と公益性の両立を求められる民営化途上の日本郵政の“矛盾”を浮き彫りにしており、今後も手探りの経営が続く懸念がある。

記事本文の続き 日本郵政の西川善文社長は3日の会見で、「不正はまったくないと信じている」と強調。一方で、「事業譲渡を行うときは、どう見られるかについても検討が必要だ。われわれが正しいと考えているだけでは広く理解をいただけない」と、反省の言葉を述べた。

 総務相は16項目の問題点を指摘したが、日本郵政から提出された資料を精査したが、違法な不正行為は見つからなかった。

 郵政側にとっては、完全な民営化に向け、収益の改善が最優先の課題だ。売却価格や手続きについても「民間企業では当たり前の手法」との思いが強い。

 しかも、雇用維持に配慮しており、“政治的介入”と受け止める向きも少なくない。小泉純一郎元首相が進めた郵政民営化に象徴される構造改革路線を修正する政治的な動きに巻き込まれたとの被害者意識も垣間見える。

連日、鳩山総務相とメディアが何の証拠もなく西川社長に犯罪の臭いをなすりつけながら、調査の結果「違法な不正行為は見つからなかった」は無視ですか、そうですか。

利益追求と公益性の矛盾、Σ~;)/カア~
矛盾でも何でもない。一国の財政だってシートバランスの上に立っている。増収は民間の利益追求の結果なのであって、民間企業もまた公益性を無視しては発展がないのだから、相互関連のバランスが国民の最大公約数の幸福に寄与しているわけである。

過疎地域の郵便局を潰さないというユニバーサルサービスの担保は、すでに機能している。総務省が過剰介入をして邪魔をしなければ。

<壁と卵>

矛盾とは、矛と盾が同じ強度を持っている時に「つじつまが合わない」「撞着」という論旨が成り立つ。

村上春樹氏のイスラエルでの演説「壁に寄り添う卵」を思い出した。文学者らしく奥行きのある喩えをもって「考えさせられる」演説であった。村上氏によると壁とは(強大な)システムを指し、卵とはシステムに翻弄される弱者のことだという。

私は哲学的な考察には興味はない。
単刀直入に言えば、あの演説は「強大な軍事力を行使して、弱いパレスチナの女子供達まで虐殺するのは許せない」という非難である。

あえてイスラエルに赴き、政府関係者の前で演説した村上氏の勇気には感服するが、大絶賛した日本中の空気の中、私は「矛盾」を感じた。

卵を人質に取っているのは「ハマス」であることも一面の真実である。
強大なイスラエルにハマスが卵を投げつけている絵が頭に浮かんだ。村上氏が「卵に寄り添うことを選ぶ」なら、強大なイスラエルと共にハマスを非難しなければ矛盾である。壁と卵の比較では語れない。

イスラエルが住民を一箇所に避難させた後、そこをめがけて無慈悲に迫撃砲を投下したとハマス側は非難したが、ハマスが住民を誘導し、それを知らないイスラエルに攻撃させるように仕向け、全世界にイスラエルの残虐性を発信したという疑いも残る。

ハマスのロケット弾によってイスラエルに被害者が絶えないことから、イスラエルは報復措置を警告していた。警告を無視したハマスは「強大なシステムに踏みつぶされる卵」なのだろうか。私にはハマスはイスラエルと同等ではないかとさえ思う。強い壁と弱い卵ではなく、残虐性において矛と盾なのである。

常に「卵に寄り添う」ことは、システムの破綻を招きかねない。
時には権力というシステム側に立つ視線を持つことで、本当の弱者がどこにいるのか見えてくるのではないだろうか。

イスラエルには自重を求める。しかし、こじれた歴史を解きほぐすには、お互いに聖人君子になるか、破滅というリセットしか方法がないのかもしれない。

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日本の護憲サヨクが「侵略されたらみんな無抵抗で死のう」というのは、聖人君子の道なのか。いや、弱者にアイデンティティを放棄させて醜いシステムを生きながらえさせようという形を変えた暴力でしかないように思う。

◆日々是語草◆ 
日本が騒ごうが無視しようが「銀河2号」ははるか上空を飛んでいく

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2009/04/03

改革派に求心力のある政治家はいないのか!

陰謀論は四月莫迦限定だからね!
もともと“陰謀論”にはまる人達は「論理的思考が出来ないから陰謀論に逃げる」と思っているクチなので。(参照「陰謀論者のパラノイア類型」)

だから「高橋洋一氏がはめられた」と考えるのは、信じたくない私自身の“逃げ”なのである。「さされる」なら、その筋はとっくの昔に封じているよ。でも、まだ信じられない。

4/1、国家公務員達の入省式が執り行われた。

河村官房長官挨拶

「我々、国会、立法府の人間が法律を作りながら一緒にやっていかなければならない。車の両輪として国を引っ張っていかなければならない。一方的にどちらが良い、悪いという問題ではない。公務員バッシングとか言われるが、卑下することはない」-河村長官は天下り批判など公務員への風当たりが強まっていることを例に挙げながらも、「国民全体の奉仕者として頑張ってほしい」とエールを送った。

石破農水相挨拶(TVで聞いた)

皆さんは前例主義にとらわれず、自分達が変えるんだ!という志をもって仕事に取り組んでください。
(もっとかっこいいことを言っていたように思う)

河村官房長官のなんとズレていることよ。開いた口がふさがらない。新人達は卑下しながら入省してきたと思っているのか。同じ事を甘利行革担当相も発信していた。公務員制度改革をこんな意識でやっているから、麻生政権はダメなのである。

「国のために働こう」と希望に燃える新人に「卑下するな」?
少しは卑下してほしいのは幹部様達だ。今時「天下りできてラッキー」と期待して入ってくる新人はいない。バッシングされていることが何であるのか、彼らにはわかっているはず。組織の中に入ってしまうと見えにくくなるのである。

石破農水相直轄の改革チームのように「若手であってもおかしいことはおかしいと言える」霞ヶ関に刷新することが改革の第一歩である。

退職規定について、霞ヶ関は法律を書き換えるような政令を麻生内閣に閣議決定させた。それを曝いたのは高橋洋一氏。麻生内閣との戦いの真っ最中に高橋氏が失脚するのは心底痛手である。一日も早く精神的に立ち直っていただき、黒衣に徹してアドバイザーになってもらえたら・・・と思う。

改革派の敗北が決定づけられたように見える昨今の状況で、中川秀直氏は議員立法によって本来の趣旨に戻そうとしている。渡辺喜美氏も「最後は議員立法でやる」と言っていた。成立の要件はハードルが高いが、見ている人は見ているので、がんばってください。

オレはいつでもふっきれてるよ(笑)」(中川氏の秘書への言葉)

中川秀直さん、結果も出さずにふっきれてもらっては困る。
武部氏はまた新しいグループを立ち上げたようだが、改革派連中はバラバラである。求心力のある実力者がいない。麻生内閣に反旗を翻す必要はないが、そろそろ存在感を示さないと間に合わない。

郵政民営化も油断できない。
かんぽの宿売却は法律で決まったことなのに、売却をストップさせておいて、いまさら「黒字化しろ」と総務相は日本郵政に命令している。多すぎる従業員を民間並みにカットすることが難しいのは、百も承知のはずなのに。(雇用維持は法律で縛られている)  ホントにタチの悪い100%株主である。

改革の停滞が日本の衰退を加速させる
この意味をわかっているエコノミスト達は、しっかり政府を監視し続けてほしい。

改革とは「reform」である。竹中氏は「restructuring」とも言っていたと思う。日本という土台の上にもう一度耐震構造を強化して、作り直そうということ。ペンキを塗り直すだけでは元の木阿弥なのである。「看板の付け替え」を改革と称してきたのが今までの霞ヶ関主導の改革ではなかったか。

アンチ改革派は日米構造協議以来、日本の売国政策が始まったと言うが、「Structural Impediments Initiative」は構造上の障害を改善するという意味で、日米が要求を出し合ったところで諸問題解決にはほど遠い。土台は何であるか、リフォームの設計は誰がやるのか。応急的な修理では、もはや限界であることを直視しよう。

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産経のアンケートでは、「首相にふさわしい人」でまた小泉氏がトップ。吉田茂宰相が高支持率を背景に何度も登板したように、苦しい時ほど率直に国民に語るリーダーが求められる。

◆日々是語草◆ 
小泉さん、もう一度命を懸けてください。支持率の高い総理でないとこの閉塞状況を打ち破れない。

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2009/04/01

高橋洋一氏が窃盗容疑で書類送検

書きたくない事件だが、これを書かねば次の話題に進む気にもならないので、思い切って書いてしまおう。

小泉政権ブレーン・高橋洋一教授を窃盗容疑で書類送検
3月30日16時55分配信 読売新聞

 警視庁練馬署は30日、温泉施設のロッカーから財布や腕時計を盗んだとして、元財務官僚で東洋大教授の高橋洋一容疑者(53)を窃盗容疑で書類送検した。

 同署幹部によると、高橋容疑者は24日午後8時ごろ、東京都練馬区の温泉施設「豊島園庭の湯」の脱衣所で、区内に住む男性会社員(67)が使っていたロッカーから、現金約5万円が入った財布や、数十万円相当のブルガリの高級腕時計を盗んだ疑い。ロッカーは無施錠だったという。

 男性の通報で駆けつけた同署員が調べたところ、防犯カメラに高橋容疑者に似た男が写っていたため、浴場から出てきた高橋容疑者に事情を聞くと、盗んだことを認めたという。調べに対し、高橋容疑者は「いい時計だったので、どんな人が持っているのか興味があり、盗んでしまった」と供述しているという。

 逮捕しなかった理由について同署は「証拠隠滅の恐れがないと判断したため」としている。

 高橋容疑者は小泉政権で竹中平蔵・元総務相のブレーンとして郵政民営化などを推進。安倍政権では内閣官房参事官として公務員制度改革の青写真を描いたが、2008年3月に退官。「さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白」などの著書がある。東洋大は「教育に携わる者として許し難いことであり、厳正に処分を行いたい」としている。 

最終更新:3月30日22時28分

Yahoo!ニュース関連記事
高橋洋一教授を書類送検 竹中平蔵氏元ブレーン窃盗疑い(産経新聞) - 3月31日 7時57分
東洋大教授を書類送検=小泉政権のブレーン-温泉脱衣所で窃盗容疑・警視庁(時事通信) - 3月31日 0時11分
窃盗 元竹中氏補佐官を書類送検 腕時計など盗んだ容疑(毎日新聞) - 3月30日19時55分

今のところ本人のコメントがないので、真相は不明。ゆえに感想もなし。
客観的に見れば、現時点ではこれ以上書きようがない。

しかし、信じたくない気持ちを脇に置くとしても、この事件は不可解なのである。

<疑問点>
1,報道各社横並びで後追い取材がまったくない。

本間正明政府税制調査会会長が“愛人”と官舎で同棲していた事件は、完璧に財務省の仕掛けたスキャンダルだった。愛人と言っても半ば公認で、周囲では彼女の存在を知らない人はいなかった。その上で財務省は関西から会議に出てくる本間氏に官舎を用意していたのである。本間氏は竹中氏が推薦人であった。

財務省のリークから始まり、テレビ・週刊誌は独自取材と称して本間氏を追っかけ回していた。

今回は「霞ヶ関すべてを敵に回した男」の“犯罪事件”というインパクトがあるのに書類送検後、翌日になってもまったくの音無しの構え。本人への取材もなし。「盗った」「冤罪だ」「ノーコメント」「連絡が取れない」「行方不明」もない。なぜ書類送検の時点で発表があったのかは不明だが、大きく報道しながら、その後誰一人として取材を掛けた形跡がないのが不思議である。本間氏の時はストーカーしていたのに。

2,高橋氏は施錠忘れの他人のロッカーを開けて盗み、その後悠々と3時間も温泉施設で遊び、出てきたところを「持ち物検査」したらブツが出てきたという。

おかしいのは、被害者がフロントに紛失を届け出て、警察が急行し、その場でビデオを巻き戻して見たという手際の良さ。普通は被害届を出して、令状を取らなければ監視カメラのビデオチェックを出来ないはずである。おおぜいの利用客の中から、よく高橋氏を見つけたものだ。まさか犯人が犯行の後にのんびり湯に浸かっているとは誰も思わないだろう。たまたまビデオの中の男と同じ服装の男が警官の目の前を通り過ぎたのだろうか。すぐ判別できるような特徴のある服を着ていた?あまりに出来すぎの感じがする。

3,高橋氏はあっさり罪を認めて逮捕もされなかったという。高橋氏は24日以降、通常通りの生活をしていたのだろうか。大学側は本人と連絡がついていないようだし、その間の足取りがまったくつかめない。謹慎中のつもりで引きこもっていたのか。

379 名前:名無しさん@九周年[] 投稿日:2009/03/31(火) 12:59:31 ID:HGUPlm4X0
■電凸した人情報その他まとめ■

・少なくとも警察発表は間違い多し。「脱衣場」ではない
・ロッカー番号はフロントが指定する。したがって他人のロッカーを開けることはまずない
・逆に高橋氏のロッカーにあらかじめサイフと時計を仕込んでおくことは可能なシステム
・窃盗した後、3時間も入浴していたことになる
・その間、自分のロッカーに盗品を入れていたことになる
・監視カメラは見ればわかるほどの大きさ。気づかないはずはない

・常日頃から「自分は財務省に狙われている」「経費率ゼロにしないと、(国策捜査で)
 脱税でアゲられる」というほど警戒してた
 ソース 
http://www.youtube.com/watch?v=48e06JMJmDU&feature=related
 の1分すぎ~

4,庭の湯に勤務していた人の話によると、脱衣場には見えにくい埋め込み型の防犯カメラがあり、貴重品を入れるロッカールームには利用者に見えやすいタイプが設置されているとのこと。フロントで「指定番号付き」の鍵を渡されるので、番号を確認して自分のロッカーを開けることになる。開いているロッカーを探す必要がないので、偶然施錠し忘れたロッカーを開けたら高級時計が…という状況は考えられない。フロントに近く、混んでいる時間帯でもあり、他人の番号のロッカーを物色できるような構造ではないとのこと。

5,盗癖があれば、公職に就いていた人でもあり、53年の人生でどこからか漏れてくるものだが、噂すらなかった。逆に「霞ヶ関を敵に回した」ことを自覚してからは、高橋氏はカネと女問題には神経質すぎるくらいに気をつけていた。「そこまでするか!」という組織の怖さをいやというほど知っていたのである。

渡辺喜美も講演会で言っていた。
公務員改革で精力的に動いていた頃、身辺調査が奥さんにまで張り付いていたそうだ。四十肩だか五十肩だかで病院に行ったら「もしかして奥さんは喜美氏からDVを受けているのではないか?」というような憶測が流れたらしい。

霞ヶ関に狙われたら、公安から徹底的にスキャンダル探しをされる。事件を仕立て上げるくらい朝飯前なのである。人はどこかで小さな違反くらいはしているものである。

6,被害者は67歳会社員だが、現役で仕事をしている人ならボケてはいない。ロッカーの使い方もわからない老人ではないし、高級時計や何万円も置いて鍵を掛けないのは考えにくい。

逮捕されずに1週間後に書類送検された。さて高橋氏は起訴されるだろうか。

もし不起訴になったら「罠」の陰謀論が信憑性を帯びてくる。
高橋氏がごねて裁判になったら、決め手となった証拠のビデオを出さなければならない。粗い映像らしいが、「似た男」は本当に本人だったのか。その時計と現金はいつロッカーに入ったのか。高橋氏の“自供”どおりならクロで間違いないわけだが、自供がもし何かのバーターあるいは脅しが背景にあるとしたら・・・。本人は沈黙を守り、その後の情報が出てこないのは、何らかの手打ちがあって、取材も封印されているのではないか。いやいや、こればかりは高橋氏のコメントを待つより他はない。

まあ、普通に略式起訴で罰金刑で決着するのだろう。

さて、きょうは四月莫迦なので、高橋氏の弁明が待ちきれない短気な私としては、少しばかり趣向を変えて陰謀論を語ってみようか。

まず、警察発表の「自供した」は疑って掛かる必要がある。
小沢秘書が「虚偽記載を認める供述を始めた」と報道されたが、後から弁護士によって真っ赤な嘘であることがわかった。志布志事件や数々の「強引な取り調べ」によって「自供させられた」事件は枚挙にいとまがない。

取調官のストーリーに従って「自供」して、裁判で自供を翻すことは恒例行事なのである。地検はもっと強引で、何らかの取引を仕掛ける。ゆえに警察発表の「自供」は疑ってみるくらいがちょうどいい。

高橋氏が霞ヶ関方面に嵌められたと仮定する。「3度殺しても殺したりない」と言われたくらいだから、動機はじゅうぶんある。
目的は高橋氏に社会的死をもたらすこと。背任とか横領とかではなく、なるべく格好悪い事件がいい。「国策」の影も形もないような、せこすぎて笑われるくらいの事件でじゅうぶんである。

高橋氏には幸か不幸か?偏った性の嗜好はなかったようなので、その線の“仕込み”はなかったかもしれない(笑) 高橋氏に時計の趣味があったのかどうかは知らないが。もし高橋氏が時計収集が趣味であるとしたら、かなり見え透いた手口である。

霞ヶ関と自民党が長年培ってきた族関係と、自民党政権篭絡術をこれ以上ヤツに暴露されてはたまらない。高橋氏の口を封じ、改革派のブレーンとしての信頼を失わせれば目的は果たされる。

東洋大学

本学経済学部教授が、窃盗容疑で書類送検されたことが報道されました。
大学として、現在、事実関係を確認中ですが、このような行為を行ったことは、教育に携わる者として許し難いことであり、心よりお詫び申し上げます。
なお、今後、本人に対しては厳正な処分を行うことになります。
                             
平成21年3月30日

まず仕事を奪うことに成功した。

想像するのもいやだが、万が一、高橋氏にもしものことがあったら、高橋氏に一連の謀略を語られることを恐れる勢力の仕業だと私は断定する。高橋氏は陽気で、かつ強い人である。与謝野と財務省にゴミだらけの資料室に左遷されても、ひとりぼっちの部屋で耐え抜いた。

民主党+社民共産は取り調べ可視化法案を成立させようとしている。霞ヶ関は大反対。おまけに民主党は過激な公務員制度改革をしようとしているので、その前に都合の悪い奴の取り調べをしなければならない。高橋氏は民主党からも相談を受けていた。小沢民主党と自民党の改革派、渡辺・江田一派、改革派のブレーン高橋ひいては竹中の失脚が果たされれば万々歳だろう。改革利権一派に地検の手が入るとあちらこちらでささやかれていたのは、そういう思惑を持つ勢力が存在するという証拠である。

霞ヶ関はなんとしても麻生政権を守りたいのである。公務員制度改革への麻生首相の対応を見ればわかることで、陰謀論でもなんでもない。元警察官僚の漆間官房副長官と与謝野財務相は霞ヶ関の守護神である。

もともと霞ヶ関の振り付けどおりに動くなら、首相が誰であれ政権に安定感は出る。麻生首相は自信家なので、ちょっとオーバーアクションになっていたせいで揚げ足を取られていた。自分のカラーを出そうとしないで、余計なことをしゃべらなければ“安定感”が出る。麻生さんが変わったのではなく、自分の分をわきまえ始めたというのが実際のところではなかろうか。

小泉ブレーン書類送検の余波…脱衣場でブルガリ窃盗
上げ潮派らの政府紙幣論議も後退

 小泉政権のブレーンで、「霞が関埋蔵金ハンター」としても知られる元財務官僚の高橋洋一・東洋大教授(53)が31日までに、警視庁練馬署に窃盗容疑で書類送検された。小泉純一郎元首相の威光が低下する中での事件。反麻生を掲げる政治家の中には高橋容疑者をブレーンと仰ぐ面々も多いだけに、今後の政局にも微妙な影響を与えそうだ。

(略)高橋容疑者は1980年に旧大蔵省入りし、小泉政権時代には竹中平蔵総務相のスタッフとして郵政民営化などを推進。麻生太郎首相や与謝野馨財務・金融・経済財政相らを厳しく批判するとともに、退官後の昨年3月には財務省を批判する著書を出版していた。

 それだけに自民党ベテラン秘書は「ダメなときはなにをやってもダメ。それがついに小泉氏に降りかかってきている。定額給付金政局で政治的影響力を失い、かんぽの宿問題では郵政民営化を進めた小泉-竹中路線に犯罪的なイメージすらついた。そしてこの事件。まさに小泉構造改革の終焉といった感じだ」と語る。

 政策面で高橋容疑者を頼りにしていた面々も真っ青だ。高橋容疑者は反麻生のドンである自民党の中川秀直元幹事長ら「上げ潮派」や、自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相らの政策を理論的に後押し。政府紙幣発行を模索している自民党若手も、高橋容疑者を勉強会の講師に招いている。

 それだけに自民党有力筋は「自民党は麻生首相の不人気、民主党は小沢一郎代表をめぐる西松建設事件を抱える状況となり、『自民党内で新しい旗を立てる』という中川氏や第3極をめざす渡辺氏にとっては歓迎する流れだった。だが、ブレーンがこれではトホホだ。政府紙幣論議も後退するだろう」とみる。

 高橋容疑者が衣服に埋もれた財布や腕時計を埋蔵金と勘違いしたかは不明だが、発掘の対価は大きいようだ。

ZAKZAK 2009/03/31

高橋こければ改革派がこけ、第3極もなくなる。つまり小泉-竹中-高橋追い落とし作戦が進行し、かんぽの宿売却問題以降、一連のラインに「犯罪の臭い」をつけることに成功したわけだ。小泉氏は水面下の動きを察知し、手を引いたのだと思う。

今のところ、改革派の敗北である。

最後に高橋氏の窃盗事件について、こんなコメントが・・・

490 名前:名無しさん@九周年[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 13:58:51 ID:SIQN2iOf0

陰謀厨=南京大虐殺否定論者

853 名前:名無しさん@九周年[] 投稿日:2009/03/31(火) 21:07:07 ID:SIQN2iOf0

池田信夫のブログに妄想まみれのファビョり書き込みしてるババアは誰?

あんなに幼稚で醜い人間はじめて見た

ははぁ~ん、その「ファビョリ書き込み」は、よほど信憑性があったらしい(笑)

真偽の程は分かりませんがね。
あとは読む方がご判断を。

池田信夫blogコメント欄より

Unknown (今日だけ匿名希望)

2009-03-31 09:49:09

平素は実名を名乗っておりますが、本日は匿名で記します。

昨夜は帰宅後も夫の携帯が鳴りっぱなしでした。
主人と高橋氏は20年来の付き合いです。
そのようなことをする人物では一切考えられない。
U教授はその道の犯罪心理学者から見ても、一目(ひとめ)で常習者らしいですが、高橋氏の場合は、そんなことをする人であるとは、全く考えられない。

事件は24日午後8時ごろに起きました。書類送検まで6日も掛っています。たかだか「すりの現行犯事件」のはずなのに、なぜ、これほど書類送検するまで時間がかかったか?そのあたりを考えたら、この事件は不自然過ぎるほどの「事件」です。
ある意味、まったくタイムリー過ぎるというか、赤裸々にタイムリーではありますが・・・。

高橋氏を長年よく知るマスコミ関係者の話ですと、練馬区の温泉ランドには、当日も高橋氏は奥様と一緒に行ってらっしゃったようです。
新聞報道では、「監視カメラに高橋氏によく似た男が映っていた」などとありますが、「良く似ていた」だけで「同一人物」ではない。

赤裸々なソフトファシズムが起き始めたようです。
今回の事件は、事情通にとっては「当局は、火のないところでも、煙くらいは立ててやる力は持っているのだぞ」という「脅し」と写りました。高橋氏近辺にいた人々はみな震えあがっています。この「脅し」はものすごい威力がありました。

私はもう政治経済関係の記事については、ブログ更新を一切控えます。
私は臆病なので、巻き込まれ事故に遭うのも嫌です。

絶大な権力を握るにいたった某大臣は、たぶん、国内の法人税をも引き上げる予定なのでしょう。

もう日本経済は当分「お終い」でしょう。

最後に、池田先生と池尾先生の共著、池尾先生から献本いただきまして、拝読させていただきました。一般の読者向けの素晴らしい名著です。
できたら、改革派の学者の方々には、もっと早く大同団結していただきたかったです。
池田先生の今後のご健勝を祈っております。

・・

Unknown (匿名)

2009-03-31 12:18:54

あくまで事情通の人から聞いた話ですが・・・(参考までに)、
警察も「上からの指示」が明確にあったわけでわけではないのではないかとの話。
ただ、彼らは功名心から動いたのではないかとの話。
わずかなお金で動いてくれる「高橋洋一氏似のチンピラ」は、世の中に沢山存在しているとのこと。そういった人々と警察とは、けっこう「なれあっている」との話です。

高橋氏はピュアなところがあるから、取り調べの間、黙秘権を行使し続けられなかったのではないかとも聞いています。
取り調べの中で、「テメェ~~~『いい時計で、どんな人が持っているのか興味があった。申し訳ない』とかなんとか、俺に言わせたいんだろう!!!」くらいは、江戸弁で喋って(まくしたてて)しまったのではないかとも聞いています。
それをそのまま、調書に、「いい時計で、どんな人が持っているのか興味があった。申し訳ない」と書かれてしまったのではないかと聞いています。

私は取り調べなんて受けたことないので、本当のことは、所詮私には判断できないですが・・・。
あくまで、ご参考までに・・・。

なんというか、はてななどの掲示板では、今回の事件がU教授の事件と同一視されているようですが、なんか違うと思うんですよね。
事件が起きる以前から、U教授の性癖についての悪い噂は様々な人から私も聞いていました。(私は、このU教授の悪い噂なんてどうでもよいのですが・・・。)U教授の性癖は、業界では事件前から、周知のことだったようです。

ただ、今回の事件はU教授の件とは明らかに違うような気がします。
高橋氏の性癖ついての悪い噂は、私は誰からも一度も聞いたことがないのです。
私も高橋氏には一度知人と一緒に3人で会ったことありますが、こういったご時世ですから、高橋氏も、ご自分の奥さん以外の女性とは、決して二人っきりにはならないように(たとえ1分でも!!!)、当時から細心の注意を配っている人でした。

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魔が差して前科一犯になったところで、高橋氏の能力や分析力の価値を下げるものではない。しばらくは地下に潜って改革派のブレーンであり続ければいい。あれだけお世話になって、手の平を返したように離れていく議員がいるとしたら、そちらのほうの人間性を疑う。竹中氏は、バッシングを受けていた大臣の頃、辛いときにこそ「どんなことがあっても応援する」と言ってくれた友の言葉に涙したという。

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