自民党のためではなく、日本のために麻生首相と安倍氏にお願いする
自民党の安倍晋三元首相は5日夜、福島県南相馬市で講演し、渡辺喜美元行政改革担当相らが麻生太郎首相の政権運営を批判していることについて「本当に情けない。(首相に)至らない点はあるだろうが、首相を中心にこの経済危機を乗り越えていかなければいけない」と苦言を呈した。 (了)
(2008/12/05-20:51)
情けないのはあなただ、安倍さん。
総裁選で改革派の世耕氏がなぜ麻生支持なのか理解に苦しんだが、世耕氏は安倍氏の判断に追随したのである。そのかわり麻生さんが改革に後ろ向きであることを承知した上で、麻生氏と親しい安倍氏に対し、麻生首相が改革を後退させないようしっかりアドバイス(監視)することを約束してもらったと 世耕氏はブログに書いていた。
安倍さんは何故麻生さんに直接進言しない?安倍さんが政治生命をかけて成し遂げようとした政治主導の国家ビジョンと逆行しているではないか。麻生首相に申し入れた塩崎氏や渡辺氏を批判するのは自由だが、彼らは安倍氏と志を一にする盟友だったはずだ。参院選大敗後に麻生-与謝野が弱った自分を支えてくれたから、「恩返し」←(安倍さんはホントにこう言った!) したいという人情から麻生親衛隊のつもりでいるのなら、政治家としてどうかと思う。
もちろん挙党一致で危機を乗り越え、党を上げて麻生首相を支えるべき時なのだから、批判するのは裏切り行為という理屈もわかる。しかし、国民は真に自分達の生活に資する政策、ひいては国益に叶う政治のリーダーシップを求めている。政権維持と党利党略が目的化している自民党には落胆せざるを得ない。
麻生首相の補佐役である島村氏は、かつて郵政民営化について異論が多い中で「いろんな意見を自由に言い合えるのが自由民主党」と言っていた。麻生首相も「同じ意見ばかりだったら、そのほうが気持ち悪い」と言っているではないか。挙党一致を見せつけられたところで、有権者は異論がまったく出ない党のありかたに拍手を送ると安倍氏は思っているのだろうか。いかにも正論を述べているようで、政治家がどこを向いて意見を言っているのか、第三者はその動機を見抜くのである。
安倍政権は「機関銃乱射のごとく」←(世耕氏のたとえ) 政策遂行のためよく頑張ったと評価しているので、なおのこと安倍氏が情に引っ張られて、政治家の本筋を失わないでほしいと思う。平沼氏と共に保守政治家として先輩の麻生さんを支えていきたいという心情の発露かもしれないが、盟友の平沼氏すら麻生首相には苦言を呈している。
小泉政権の中枢で、安倍さんは何を学んでいたのか。
小泉首相は党の反対派に何でも批判させた。また党の中で「批判するな、小泉首相を支えろ」と言う議員は誰もいなかった。小泉首相は「反対なら否決しろ!」と反対派に迫ったのだ。
「麻生総理を支えるべき。批判はするな」と対外的にメッセージを発しなければならない事態は、すでに麻生首相が支えを失っていることの証左に他ならない。
幹事長代理の石原伸晃氏は講演で、
「自民党の国会議員の7~8割は麻生政権で選挙をやって与党でいられるか疑問を持っている。麻生政権は政治的にも経済的にもがけっ縁に立っている」と述べた。また消費税増税に関しては「ぼろぼろになった財政再建の旗は1回、クリーニング店や縫製工場に出すべきだ。無駄を省いて初めて国民に増税をお願いする環境になる」と述べ、まずは歳出削減を徹底すべきだとの考えを示した。(麻生政権はがけっ縁=「首相離れ」に異例の言及-自民・石原氏)
有権者は「自民党議員は麻生首相を批判するな」という意見と石原氏の「麻生政権は崖っぷち」の意見と どちらが腑に落ちるだろう。それぞれのスタンスによって意見は分かれるだろうが、私は石原氏の意見に肯く。もう一度改革の旗を取り戻さねばならない。そして麻生氏に近い議員は、なぜ崖っぷちなのか謙虚に反省し、方針を組み立て直すべく勇気をもって麻生首相にアドバイスしてほしい。安倍氏は世耕氏に約束したとおり、その役を担うべきである。「麻生さんをいじめちゃダメ」とかつての仲間の塩崎氏らをブロックしている暇があったら、有権者の声に耳を傾けよ。
◇
麻生太郎首相は4日、首相官邸でジャーナリストの田原総一朗氏と会談した。田原氏によると、同氏が「不況が終わった後、何をするのか。ビジョンを出すべきだ」と注文を付けると、首相は苦笑しながら「分かった」。また、日本が欧米並みの豊かな国になり、冷戦が終結したことなどで「自民党の役割は終わった。ビジョンが何もない」と指摘すると、首相は「そうなんだ」と応じたという。 (了)
(2008/12/04-13:35)
テレビ朝日は“敵”だから、まともに相手にせず、田原氏を軽くあしらった?それとも本気で自民党の役割は終わったと?
小池百合子氏は麻生氏の弱点をついている。(週刊文春)「麻生政権については、首班指名で一票を投じたので私は支える側です。ただ、総裁選を戦った立場で言うと、すごく自信はおありだと思うけど、総理になることが目的だったのかしらと思うこともあります。どういう国にしたいのかはわからなかった」「党首討論でも、金融、環境などで、日本が世界をどうリードすべきか、もっと崇高な理念を論じるべき」という。
崇高な理念でなくてもいい、サブカルチャーの発展はそろそろ民間に任せて、首相は強い日本を立て直すため、政策を繊細に積み上げ、大胆に見直すべきは見直し、嫌味と皮肉な口調ではなく、ストレートに国民に国のありかたを訴えてほしいと願うものである。そうすれば、左翼以外の国民はついていくはずだ。
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戦後レジームの出発点が吉田茂宰相、戦後レジームからの脱却を掲げたのは安倍晋三。麻生太郎はどんな日本の出発点となろうとしているのだろう。自民党の役割は終わっていない。
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