麻生経済政策は「国民が賢くないことを前提にしている」by竹中氏
「田勢康弘の週刊ニュース新書」-土曜日テレビ東京-は、落ち着いた雰囲気でゆっくりゲストの話を引き出してくれるので好き。聞き手は、少なくとも田勢記者くらいの知識がないとね。動物好きの私は、つい目が猫のま~ごを追ってしまうのだが。ま~ごが田勢さんのお茶を飲んじゃった!とか楽しい♪
1週間、ネットから離れてテレビばかり見ていたが、テレビ東京以外は予算を削られた報道バラエティ乱立で、ギャラが安そうなドシロートのコメンテーターのチラシの裏に付き合わされるのは苦痛でしかない。テレビ局も末期症状だ。
週刊ニュース新書の先週のゲストは菅直人だったので、気分ワル~で音を消して週刊誌を読んでいた。
今週は竹中平蔵。日経系なんだから、こういうゲストをもっと呼んでくれ!ナニナニ?明日のサンプロのゲストにも竹中平蔵?よーし、麻生首相の経済政策が評判が悪くて、やっと改革派に出番が回ってきたか。
最近まで麻生首相の景気対策をヨイショするリチャード・クー氏が引っ張りだこだったが、麻生批判に潮目が変わってきたかもしれない。テレビは空気を読むのが商売なので。視聴者としては竹中VSクーの直接対決を希望する。無聊を託つ中川秀直も呼んであげて~。
さて、田勢さんが聞き出した平さんの処方箋は何か。
(以下、竹中氏の発言どおりではない。意を汲んで補足している。色を変えている段落は私の感想)
●市場万能主義から脱却して規制強化に向かうのか
そんな議論をしているのは日本だけ。まったく的はずれ。規制の強い欧州もダメージを受けている。一つ一つ事例を精査しながら、どちらも見直す時機である。
●竹中式景気対策とは
やるべき改革が停滞している。構造的に問題がある。株価下落率もGDPも震源地のアメリカより日本のほうが深刻。日本への期待成長率はここ2年で落ちてしまった。
なぜ経済が悪くなったか、是正しなければならないという観点が麻生政権には欠落している。
小泉改革が何でも悪いというのは“政治キャンペーン”である。言いがかりである。既得権益者は反対するに決まっている。
→これについては「ズバリ!先読み日本経済」に詳細に書いてある。
具体的に政治がアジェンダ設定するとすれば、
1,オープンスカイ構想→羽田空港をハブ空港として国際化する。
2,法人税をアジア諸国並みに減税→スーパー特区を作ったらどうか。
3,東大民営化→世界の大学ランキングベスト10に入るように努力目標を掲げる。日本の教育レベルの低下を食い止める
4,株に対する相続税を引き下げる
※麻生さんの景気対策は、国民が賢くないことを前提にしている。
目くらまし政策。国民は矛盾に気づかないと思っている。あるいは麻生さん自身が矛盾に気づいていない。つまり麻生首相自身が賢くないから“愚民”政策を採っても意に介していないのではないか。
国民的議論を巻き起こすような、大きなテーマが必要。
「金融災害」と言いながら、絆創膏を貼るような後付対策に汲々としているようでは、中長期プランで今後の経済を牽引できない。
●オバマ政権の経済ブレーンをどう評価するか
これ以上ないベストなメンバーが揃った。
財務長官=ティモシー・ガイトナー氏、国家経済会議議長=サマーズ氏、経済回復諮問会議議長=ポール・ボルカー氏、経済諮問なんとか(忘れた)=クリスティーナ・ローマー氏
※67兆円景気対策は今後見直しされる可能性もある。オバマが打ち出した自動車業界支援策は、モラルハザードを起こしてしまう。→その後、オバマ氏もトーンダウンしている。
──────────以上
注目は財務長官のガイトナー氏で、日本語と中国語に堪能のアジア通として知られている。
90年から92年まで米国大使館に勤務していた。
ニューヨーク連銀総裁として活躍中であり、手腕を評価されている。
財務次官当時の日本側のカウンターパートは榊原英資元財務官だったので、この人事につながったと見るのはうがちすぎか。
【ニューヨーク=中前博之】国連は14日、国際金融システムの改革を検討する専門家委員会のメンバーを発表した。議長はノーベル賞受賞者のスティグリッツ米コロンビア大教授で、ほかに榊原英資早大教授(元大蔵省財務官)ら9人の専門家で構成する。
委員会は国連総会のデスコト議長が先月、金融危機を受けて設置を発表。12月、来年1月、3月に会合を開き、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などの改革について、新興国や途上国の意見も反映した報告書をまとめる方針だ。(15日 13:32)
国連の金融改革は期待できるのか?
榊原氏には賛同しかねるところもあるが、有能な人ではあると思うので、テレビに出てしゃべっているような「市場原理か規制強化か」といったずれた論点からは脱却してもらいたい。
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