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2008/05/29

WiLL竹田恒泰氏への反論

大長文注意(^_^; 竹田氏の間違いを訂正するところから始めなくてはならないので、すごーく疲れる。

こんなに長くては、WiLLのコメント欄にコピペできないな。今回は編集部宛にメールするか。

WiLLのご意見募集

◎旧皇族が「雅子妃問題(西尾論文)」に大反論 竹田恒泰

竹田恒泰氏
西尾幹二さんに敢えて注告します
これでは「朝敵」といわれても・・・・・・

WiLL編集部は、この件を「雅子妃問題」としている。
8月号で西尾氏が再反論の予定とのこと。楽しみである。

果たしてこれは「雅子妃問題」なのか。雅子さまに言いなりの「皇太子問題」なのか。
インターネットで東宮ご夫妻に違和感を表明する人が増えてきたのは、何がきっかけだったろうか。その人達は、皇室を敬愛する民草であり、どちらかというと「皇室ファン」である一般庶民であると感じられる。かくいう私も天皇ご一家の映像に心癒されていたファンの一人だった。

私は皇太子殿下の「雅子のキャリアに基づく人格否定があったことも事実です」という発言に仰天し、なんと配慮のない言葉だろうかと、この時初めて不信感を持った。
不信感を持ち始めた国民の意見をネット上で見てみると、そのきっかけは雅子さまの祖父(チッソ元社長)の葬儀に二人揃って弔問に行った時というのが多かったように思う。

どのような人達が西尾論文に「我が意を得たり」と感じたのか。組織的でもなんでもなく、皇室を敬愛するからこそ今までは言いにくかったことが、「え?あなたもやっぱり変だと思っていたの?」というところから広がっていったのである。

万世一系男系支持の皇室を敬愛する老若男女は、いまや「雅子さまが嫌い。あるいは雅子さまのことを知らない」の二種類しかいないとまで言われている。雅子さまを擁護する人達は、皇統が女系になってもかまわないか、無関心か、カルト絡みだと思う。

■ぜひマスコミがタブー視しないで調べてほしいことは、創価学会との関係である。

1,妹の礼子さん夫妻は創価学会か。

2,東宮ご夫妻を出迎える時には、いつも同じような女性の大きな声が聞こえる。決まって「まさこさまああっ!」「あいこさまああっ!」であって、「皇太子さまあ」は聞こえない。動員されているかのようである。

3,外務次官時代の小和田恆氏と大鳳会(外務省内学会員組織)の関係。池田大作氏の中国訪問で外務省が便宜を図ったというのは本当か。

4,雅子さまがご結婚当初から祭祀に拒否反応を示していたのは、何か理由があるのか。単に面倒くさいことはやりたくないというずぼらな性格だったのか。

5,学会員は、雅子さまは素晴らしいと持ち上げながら、秋篠宮両殿下のあることないこと都市伝説まがいの中傷を言い回っているのは本当か。

6,折伏の際に東宮ご夫妻の名前を出しているのは本当か。

7,皇太子と雅子さまのデートを外務省職員が取り持ったことは本当か。コルマールでのデート等、不思議なことが多すぎる。機密費疑惑もある。

5,6に関しては、証言がたくさんある。また私自身も、意味もなく突然紀子妃殿下のありもしない中傷を聞かされたことがある。しかもその人自身の経験のように説得力のあるものだった。私もその時は信じてしまったのだが、それは学会員が流布する噂として出回っている“ストーリー”と寸分違わぬものだった。

竹田氏に賛同する読者のコメントを読むと、どうも竹田氏と同じく基本的な事実関係を何も知らず、調べもせずに「いてくださるだけでありがたい存在」というところから一歩も出ていないようだ。あがめ奉っている間に、ふと目を上げると、頭がイワシになっていたなんてことになりかねない。イワシの頭なら信心すればなんとかなるが、「平伏しているうちに王朝が変わっていました」では困るのだ。

皇室に関しては、聖域でもあるので情報収集はままならない。「何か変だ」と感じ始めた皇室ファン達が、少ない情報の中から検証し始めたのを機として、徐々に「雅子妃問題」を共有する人々が多くなってきた。雑誌などでも取り上げられるようになり、何も知らなかった一般人でも「事実の積み重ね」を知るようになってきたのである。せめて皇太子殿下がしっかりしていてくださればいいのだけれど、その実態は両陛下と距離を置きながら、小和田家にどっぷり取り込まれている様子が見えるのだから嘆かわしい。

■西尾氏が、ブログで竹田氏に少し反論している。
西尾幹二のインターネット日録

――WiLL 7月号のこと――

(略)
 私が学歴主義という言葉を用いて言おうとした明治以来の文明史的な文脈を竹田氏はよく分っていないらしく、「東大卒のどこがいけないのか」というようなシンプルな捉え方しかしていないし、それに妃殿下問題は病気治療の問題ではなくすでに「国家の問題」と私が言ったことについても、また皇室が国民に今与えている不安や違和感についても、何もお感じになっていない呑気さ、あるいは鈍さである。

竹田氏の反論が揚げ足取りにしかなっていないのは、西尾氏の言うように「何もお感じになっていない呑気さ、あるいは鈍さ」、これがすべてなんじゃないだろうか。
竹田氏が誰でも知っている事実すら確認せず、あたかも「皇族はその存在だけで貴い」とでも言うような傲慢さに目眩がして、反論する気も失せてしまった。血統をつなぐだけに価値があり、存在するだけでいいのなら、動物園の珍獣と変わらないのだ。

論点がズレている人に反論するのは大変な作業だ。そうは言っても「何もお感じになっていない呑気さ」と笑ってばかりもいられないので、面倒くさい作業だが一つ一つ検証してみよう。

その前になぜ東宮ご夫妻が問題なのか、私自身の捉え方を書いておく。

・反論のポイント
1,戦後の皇室像は変わった。いや変わらざるを得なかったのはなぜか。
2,皇室はなぜ開かれなければならなかったのか。
3,道徳規準の範として自制されてきた皇族。
4,国民の支持を失った皇室はどこへ行くのか。

私が東宮ご夫妻と小和田一家を問題にするのは、皇統簒奪を企てる者が内部に巣くっている危機感、ただこの一点のみ。証拠はない。状況証拠のみ。しかし、事の経緯を追っていくと「愛子女帝」ありきの動きが内部から出てきたとしか考えられない。

雅子さんが不適格であることは、ある意味どうでもいい。その不適格さが単に「お仕事は何もできません」ということにとどまる範囲であるならば、無害かもしれない。問題の根を深くしてしまったのは、皇太子殿下が雅子さんと小和田家に引きずられて、祭祀をないがしろにする傾向を否めないからだ。擁護する人は「きちんとやっていらっしゃるではないか」と言うだろう。果たしてそうか。これもまた状況証拠でしかないので逐一言及しないでおく。

ヒントとしては、両陛下、秋篠宮ご夫妻と比較して、東宮ご夫妻の祭祀の前日の過ごし方を調べてほしい。あるいは天皇陛下が最も重要な日の一つとされる8月15日に、過去、東宮ご夫妻は何をしていたのか。一方、秋篠宮殿下は、自らその日の重要性に言及し、秋篠宮ご夫妻は身を慎んで真摯に祈りを捧げておられる。

■竹田氏への反論

西尾氏の弁護ではなく、私個人の意見として反論する。(ページ数の後に竹田氏の文章を引用)

43p>「天皇制度の廃棄に賛成する」人物に皇室を思いやる資格はないと私は思う。

「こんな天皇ならもう要らない」と思う時が来るとすれば、天皇が天皇としての精神性を失った時、今まで皇室を崇敬してきた国民から支持を失うと言っているのだ。

前提は万世一系を守ることだが、「皇室典範改定」問題はくすぶっている。悠仁親王殿下御誕生に日本中が喜びで溢れたが、悠仁さまお一人では将来的には心細い。東宮ご夫妻と小和田家に野心がある限り、皇太子が即位した後、再び「女帝」問題が起こらないという保証はない。

根拠についてはこちらを参照してください。

「伝統に雅子さまが合わせるのか、雅子さまのために伝統を変えるのか」

今の東宮ご夫妻のおふるまいには、知れば知るほど疑問を抱かざるを得ない。戦後、苦労の限りを尽くして国民を庇護してくださった昭和天皇のお心に背き、皇室が変質するようなことがあれば、器は同じでも別物である。そんな皇室は敬愛できなくなる。

そのような切羽詰まった民草の心配も知らず、竹田氏は能天気に「朝敵」呼ばわりとは・・・。絶句した。どちらが本当に皇室を大切に思っているのか。

先帝はタイ国王との会話でこうおっしゃったという。(週刊文春)

天皇 高い道徳規準を国民に示す事が、王室の一員としてとても重要ですね。

高い道徳規準を示すことは、天皇ご自身が戒めとされてきたことなのだろう。

昭和天皇は、戦後、モラルの統合として率先垂範して、積極的に国民の心に寄り添ってこられた。時代とともにより身近に、より開かざるを得ない皇室の中で、国父として国民から慕われてきたのである。今上陛下はその志をしっかり受け継がれたことを私達は知っている。血統をつないでさえいれば、何もしなくていいという存在ではない。それは時代を遡っても、なぜ王朝転覆がなされなかったかに思いを致せばわかると思う。「守り続けてきた精神性」があったからに他ならない。「貴いものを守る謙虚さ」を感じない、自分のお楽しみ中心の天皇・皇后には、国民はいつか愛想を尽かしてしまう。

率直に言って、秋篠宮殿下に継いでいただきたい。歴史的に見て、必ず長男が継ぐとは決まっていなかったではないか。兄弟の中から後継を指名してきたのである。儒教ではないのだから、長男至上主義である必要はない。皇室典範は元来家法なのだから、いかようにも方法はある。

32p>否、西尾論文は東宮を貶め、徒に国民の不安を煽り、不要な誤解を生じさせるのみであり、何も良い方向に導くものではない。

誤解をしているのは竹田氏。あやふやな情報ではない。お二人の言動の事実に基づいて批判しているのである。

33p>(東宮ご夫妻は)個別の記事に対してご意見を発せられるお立場にない。

宮内庁は、いま積極的にメディアの誤報に対して抗議・訂正している。
両陛下や東宮ご夫妻に直接聞き、あるいは訂正してほしい旨を受けて職員が掲載している。いくらでも反論できる方法はあるのである。

竹田氏は、何度も西尾氏の「妄想」「憶測」と言っているが、西尾氏は事実に基づいて書いている。しかし、事が事だけに「・・・らしい」「・・・と聞いている」と婉曲的に表現しているにすぎない。竹田氏自身がなんの検証も調査もせず、「妄想」と決めつける行為がまったく反論の体を成していないということだ。

34p>たとえば私の知る皇族の一方は、皇室の将来を考えて何度か東宮殿下に直接お諫め申し上げたことがあったそうだ。しかし、媒体の取材で東宮を応援されるご発言はあっても、非難されるご発言はただの一度たりともない。保守論者はそのような振る舞いを心に刻むべきだ。

三笠宮寛仁殿下は東宮殿下にお諫めの手紙を書かれたそうだ。お諫めしなければならない事実があったわけである。しかし、皇太子殿下は手紙を受け取った旨と「ありがとう」の一言だったという。あのお二人にはその意味が伝わっていないのだ。

竹田氏は羽毛田長官が公の場で「苦言」を呈したことを批判しているが、竹田氏は、羽毛田長官が何度も何度も直接東宮ご夫妻に注意していることを知らない。いったい竹田氏は、東宮ご夫妻の何を知って擁護しているのだろう。忠言しても無視されてきたことを知らず、羽毛田長官も西尾氏も直接東宮ご夫妻にご忠言しないのは卑怯だ!と言うのだから、反論するのもばからしくなる。最低限、事実関係を調べてから「朝敵」呼ばわりでもなんでもするがいい。

35p>人格否定発言、宮内庁長官諫言と問題が拡大してきた原因は本当に学歴主義なのだろうか。(略)東宮妃を民間に求めるなら、学歴などが求められることは、むしろ自然である。

学歴の件を何度も竹田氏は繰り返すが、何を言いたいのかさっぱりわからない。
まず、国民は皇太子妃に学歴を求めているのか?美智子皇后陛下があまりにも素晴らしい国母さまなので、つい比較してしまいがちだが、学歴ゆえに美智子皇后を尊敬しているわけではない。学歴を言うなら、紀子妃殿下が一番上だ。皇室に嫁いで一生懸命に努力しているお姿を通して応援するし、妃殿下としてふさわしい教養とお心と規範を示していただくことで、国民はさらに慕わしさと親しみを持つのである。

最初からろくに祭祀もせず、何の努力もしないうちから皇室への「適応障害」を起こしたと言われても、そのような妃殿下が次の皇后とはお笑いぐさである。旧皇族として皇族の肩書きを前面に出すのなら、民草の絶望感を少しは斟酌してくださってもよろしいのではないか。

しかも雅子さまの学歴が、親がかりの底上げであることはとうに知られているところである。実力の伴わない学歴とキャリアなるものを掲げるような小和田家の品性を疑う。

35p>秋篠宮若宮殿下がお生まれになる前、国民は身勝手にも、東宮に親王がご誕生されることを願った。一人の女性に集中するその無言の圧力は日々強まり、東宮妃殿下を押し潰していたことは想像に難くなく、今日の問題に至る大きな要因になったと考えなくてはならない。

私は、この段落に一番違和感を持った。竹田氏は男系維持派ではなかったか。「愛子さま女帝」結論ありきの皇室典範改定を食い止めた悠仁親王ご誕生を聞いた瞬間、万歳した国民の心が理解できないとは悲しいことだ。竹田氏は「国民からのプレッシャーに押し潰された雅子妃殿下、おかわいそう」と思ったようだ。この引用文が竹田氏の本音をあらわしている。

本来、東宮妃殿下のお立場だったら、男系で皇統がつながることで、ようやくプレッシャーから解放され、秋篠宮ご夫妻にお礼を言うはずではないか。それを「愛子にもかわいらしいいとこが新たに一人できましたことも(略)」としか表現しなかったことに国民感情との乖離を感じた。

国民は「身勝手にも雅子妃に親王ご誕生を願った」と言う。子どもは授かりものだから、いつの日にか親王の誕生を期待しながらも、いつ誰が雅子妃を責めたというのか。今上陛下が「国民は期待していますよ」とおっしゃった時、雅子妃は「私の周りにそのようなことを言う人はいません」と口答えしたという。勘違いもはなはだしい。誰も責めないことをいいことに、お世継ぎを生む気もないことを表明したようなものではないか。

秋篠宮両殿下は、その国民の期待を知ればこそ、命がけで悠仁親王を出産してくださった。神業としか言いようがない。

皇統維持を尊ぶならば、雅子妃にだけプレッシャーがかかったと考えるほうがおかしい。その期待を担っていたのは、雅子妃と紀子妃である。それなのに紀子妃に10年もの間「ご遠慮」させていたとしか考えられない。いろいろ推察できることはあるが省略する。

全文を通して感じたのは、竹田氏は東宮ご夫妻に肩入れが過ぎるようだ。一言で竹田氏の本音を言い表せば「雅子妃に問題があっても国民は黙っていろ」ということなのか。

雅子妃に問題があることは、竹田氏も承知しておられるようである。そして国民の目から問題が隠しおおせなくなっていることも。だから「混乱させることはよくない」という言い分で蓋をしてしまおうという意図を感じる。

しかし、ここまで東宮ご夫妻の不適格さがあらわになってきた以上、疑問を持つ人々の口を塞ぐことは無理だと思う。西尾氏は、そのような国民の声を代弁してくれたにすぎないのである。

37p>西尾論文には、その他にも各所にただの妄想と見られる記事が見受けられる。たとえば「妃殿下が海外生活を禁じられ、それがストレスになっていると発言されていると聞いた」というが、一体誰の発言を誰から聞いたのか。

竹田氏は、一度宮内庁のホームページで、東宮ご夫妻の発言にすべて目を通したらいい。

平成16年5月10日(外国訪問前の記者会見)
<関連質問>
問4  殿下,大変,ちょっと失礼な質問になってしまうかもしれませんが,先ほどお答えになった時にですね,妃殿下のキャリアや人格を否定するような動きがあるとおっしゃいましたが,差し支えない範囲でどのようなことを念頭に置かれたお話なのか質問させていただきたいのですが。

皇太子殿下 そうですね,細かいことはちょっと控えたいと思うんですけれど,外国 訪問もできなかったということなども含めてですね,そのことで雅子もそうですけれど,私もとても悩んだということ,そのことを一言お伝えしようと思います。

また、雅子さまは、いつの会見かは忘れたが、ご自身の口から「6年間の間,外国訪問をすることがなかなか難しいという状況は,正直申しまして私自身その状況に適応することになかなか大きな努力が要ったということがございます」と、辛そうにお顔を歪めながら答えていたことを覚えている。

39p>二つ目は、「皇太子殿下にとりあえず国民が期待しているのは、天皇ならびに国民に向けた謝罪のニュアンスのある言葉」の部分。国民は本当に東宮殿下の謝罪を求めているか。

西尾氏は「ニュアンス」と書いている。誰も謝罪など欲していない。皇太子殿下は雅子さまが長いご静養に入られてから、正確には忘れたが、ご家庭のことにのみ関心が向いているのでは?という不満があることについて会見で感想を求められ、「批判は甘んじて受けます」と答えられている。チャンスがあるならこの時だったと思う。質問は年々皇太子殿下にとって厳しくなっているが、毎回あまりに木で鼻をくくるような突き放し方であるように思う。マイホームパパを前面に出すばかりで、「国民の期待に応えられない」ことの“さびしさ”といったものは何も感じられない。国民は、おことばの中からニュアンスを感じ取るしかないのである。

40p>ただのわがまま病であれば家の躾の問題であり、病気ではない。しかし適応障害は立派な精神疾患であり、それを個人のわがままであると決めつけるのは、病気への知識と配慮に欠ける。
(略)
これまで鬱病は心の病と考えられてきたが、最近の研究の結果、脳の病ととらえられるようになった。

雅子さまを鬱病と決めつけているのはどちらなのか。しかも問題だと思うのは、医学的に「脳の病」と書いている。そうであるなら、大野医師一人に任せておくことが適切とは思えない。医師団の専門的な診断と国民への説明が必要である。本当の病名を隠し、説明を怠ってきた責任は免れない。竹田氏は、説明を求めることすら国民の「身勝手」と言うのだろうか。

41p>皇后は「祭り主」ではない

そんなことはわかっている。皇室に適応障害を起こすような妃殿下が立后すれば、どれほど重い責任がかかってくると思っているのか。だから雅子さまは立后は辞退してほしい。それが結論である。皇太子一人で真摯に祭祀を守り続ければよい。しかし、皇太子殿下にその重さがわかっているとは思えないから批判されているのだ。

42p>東宮殿下も将来三種の神器をお持ちになり、即位礼と大嘗祭を済ませられて天皇になられ、葦津珍彦がいうように「神に接近し、皇祖神の神意に相通じ」れば、今上さまと同様、必ず立派な天皇におなりあそばすと私は思う。

皇太子殿下が、今は立派ではないことを竹田氏も認めているようだ。

今上陛下は大嘗祭の後、まとわれる雰囲気ががらっと変わって畏れ多いお姿になったという。摩訶不思議な神意を感ずる。祭司長としての資格を得られたのだろう。
しかし、竹田氏が思い至らぬことがある。たとえばエリートの家系に生まれても、勉強をさぼっているなら試験に合格できない。次男が試験に合格すれば、跡継ぎは次男になるだろう。先祖から生まれながらの器を与えられていても、磨く努力を怠れば、素晴らしきものを満たす器にはなり得ないのである。穢れを嫌う祭祀がかくも厳しいことを旧皇族の人が知らぬわけはないと思うのだが。

ここまでして東宮ご夫妻を擁護しなければならない理由が竹田氏にあるのだろうか。

43p>作法は善悪を超える。仮に西尾氏の論が完全に正しいことだとしても、正しいことを振りかざして現実が混乱するのであれば、その正義は自らのエゴでしかない。

作法は時として正しい道を塞ぐ。正しい道に戻るには、混乱もまた必要なのである。
天皇は国民の総意として存在する。何度も書くが、国民が天皇皇后両陛下を拝見して「ありがたい」と感ずるのは、そのお姿を通して祈りに裏打ちされた「神」を見るからである。神々の通過体として存在してくださっているのである。

国民が平安をむさぼっているうちに、御簾の中に野心ある者を取り込む事態を許してはならない。

以上

<追記>

コメント欄でさっそく反論がきましたので、レスしてきました。以下訂正がてら転載しておきます。

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反論があったので、レスします。

>竹田さんは、宮内庁長官が何度も皇太子に直接苦言を呈してきたことを知っていますよ。別のところに掲載されている最近の竹田さんの記事を読んでください。

WiLLの論文に対して私は反論しています。他は読む必要がありません。
竹田氏は西尾氏に対して「東宮御所に投書することは可能であり、西尾氏ほどの言論人であれば、人脈を辿って両殿下のお手元に諫言書を届けることもできただろう」と書いています。その後に宮内庁長官諫言について「天皇陛下が長官にそのようなことを会見で発言するように指示なさるはずは断じてない」と。
WiLLの記事では、陛下に頼まれたわけでもないのに長官は直接両殿下に諫言するべきだったというふうに読めますね。誤解であれば失礼しました。

しかし、何度も長官が直接諫言したことを竹田さんが知っていらっしゃるとすると、それを無視した東宮ご夫妻についてどんな感想を持たれたのでしょうか。そちらのほうが気になります。誰に諫言されても、お二人は態度を改めてくださらないのです。その後、すぐに皇居に訪問はしましたが、やはり続かないようですね。

竹田さんは、本気で皇太子殿下は急に立派になると考えておられるのでしょうか。神様は、それにふさわしい人にしか降りないです。

ちなみに私も竹田さんのファンでしたよ。Voiceで連載されていた「天皇の日本史」は全部読みましたし、「語られなかった皇族たちの真実」も素晴らしかったです。

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