小沢流人事「不適材不適所」。テロ特措法対応で国益無視の民主党。労働市場ビッグバン
・日本の国柄
構造的格差は階級制度から発生するのであって、経済格差は機会の平等が失われた時に固定化する。戦後レジームからの脱却とは、戦前から戦後にまで引きずった国家統制経済政策から脱却し、ローカルスタンダードからグローバルスタンダードのルール――たとえば国際会計基準を採用――に挑戦することによって、さらに国際社会で日本の貢献度を高めながら存在感を示すことにある。
日本の経営者や保守層があんなに怖れていた三角合併もスタートしたが、かよわい日本企業がハゲタカに寄ってたかって食われたという話は聞かない。ルール上のストッパーは働いている。そもそも最大の買収防衛策が、自らの企業価値を正しく市場に反映させることであることを知りながら、企業価値を高く設定せずに放置してきたためにファンドに狙われるは当然である。
要諦は、日本企業を含めて民族性を守り育てるのは内に閉じこもっていれば涵養されるのではなく、経済発展と国際貢献が日本を守るのである。伝統・文化の保護・発展は、他国との積極的な関わりの中でさらに花開く。お大尽という言葉がある。村の金持ちで人望のある家長は、リーダーシップをとると同時に、持てる金を村のために使い、奉仕するからこそ“お大尽”と呼ばれる。そのような家は代々繁栄し“家柄”が良いと言われた。小さい島国の日本が身を守るためには、世界のお大尽たる“国柄”を保つこと、すなわち世界で影響力を持つことが最大の防御になるのである。向上心があって和を尊ぶ日本人の国柄は、決して引きこもりではないはずである。
私の国家観を述べよと言われたら、こんなふうになるのかな。
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・労働市場のビッグバンは夢物語だったのか
構造改革を応援する者は、本当にネオリベとか市場原理主義者なのだろうか。「小泉改革は弱肉強食」と断定してはばからぬ自民党有力議員が政権中枢に入るご時世で、私としては敗北感いっぱい。
ここ数ヶ月、ほとんどブログ巡りをしていなかったのだが、ブックマークを整理しながら5~6箇所覗いてみた。
ずばっと言い当ててくれているブログがあった!
まず「格差が拡大したのは小泉政権の市場原理主義のせいだ」という俗説は、まったく誤りである。正社員の求人は、1991年の150万人をピークとして翌年から激減し、95年には退職とプラスマイナスゼロになっている。その原因がバブル崩壊による長期不況であることは明らかだ。
したがって福田首相のいう「現在の格差は構造改革の影の部分」だから、改革の手をゆるめようという政策も誤りである。むしろ「景気対策」と称して行なわれた90年代の公共事業のバラマキが生産性を低下させ、かえって雇用環境を悪化させた疑いが強い。したがって「都市と地方の格差」が最大の問題だというアジェンダ設定も誤りである。
(略)
こうした労働供給の減少と労働生産性の低下が不況を長期化させ、しかも「日本的雇用慣行」によって社内失業者を守るために新卒の採用をストップしたことが「就職氷河期」をもたらした。この人的資源配分の不均衡は、景気が最悪の事態を脱した現在でも続いており、日本の労働生産性は主要先進国で最低だ。この意味で、まだ氷河期は終わっていないのである。
GDPを上げるためには、人的資源の流動化を促進する。異業種への移動をしやすくすれば、良い人材確保のために経営者側はペイを多くする方向に行く。劣悪条件で搾取まがいのピンハネを行い、雇用契約を守らない企業は、さっさと切り捨てて転職したほうがよい。国の補助金目当てで介護を金儲けの手段として、介護士を最低の労働条件下に置いていたコムスンは、結局行政指導で淘汰された。
池田氏は「労働市場を競争的にする」と表現している。しかし、一般国民には「弱者切り捨て」としか理解されないのだろう。非正規労働者の劣悪な労働環境を固定化しているのは、画一的かつ利権構造から抜け出せない労働行政と過剰な正社員優遇である。農業改革もそうだが、国がいくら保護と補償をしても、健全な競争力のない環境では発展性が見込めず、停滞と自然淘汰しか道はない。「小泉改革は弱肉強食」と信じている人は、目先のことではごまかしがきかなくなっていることに気づいてほしい。
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・テロ特措法の対応は、民主党が政権党たり得るかの試金石
世界の独裁国家取材番組で、中曽根大勲位が↑こう言っていた。
民主、テロ特措法に対案 アフガン民生支援 海自は撤退
2007年08月30日08時29分
9月の臨時国会で最大の焦点となるテロ対策特別措置法の延長をめぐり、民主党は29日、独自の対案をまとめる方針を固めた。アフガニスタンで医療や食糧支援などの新たな民生支援を進めることが柱で、法案として国会提出することも検討している。同党は、11月1日に期限が切れる特措法の延長に反対する方針で、インド洋で展開している海上自衛隊の給油活動も撤退に追い込む構えだ。対案には、これに代わる国際貢献の具体案を示す狙いがある。
特措法延長には、同党の小沢代表が反対することを明言。これに対し高村防衛相らは28日、同党の賛成を得られるよう特措法の修正を検討することに言及した。だが、同党は修正に向けた政府・与党との事前協議には応じず、あくまで国会審議を通じて論戦を挑む考えだ。
対案では、給油活動以外の独自支援策を提示する。すでにアフガニスタンの事情に詳しい専門家らから民生支援のあり方について意見を聴き、自衛隊派遣によらない貢献の仕組みを検討。鳩山由紀夫幹事長は29日、「燃料補給がアフガニスタンの平和に役立っているか。例えば貧困で支援できないか。そういう方向で対案を作りたい」との考えを示した。
具体的には、米国などが進める旧タリバーン政権掃討作戦の支援ではなく、復興を目的とした医療協力や食糧支援、同国政府の警察組織改革などが想定されている。
対案は、特措法延長の審議が衆院で始まるタイミングに合わせ、法案として参院に提出することを軸に検討している。ただ、政府・与党の対応によっては、提出を遅らせたり、見送ったりする可能性もある。
民生支援て・・イラクの比較的安全なサマワだって、民間では危ないので自衛隊が派遣されたのに。その陸上自衛隊を他国の軍隊に守らせるという情けなさ。民主党はどこまでアホなんだろう。
朝まで生テレビで、細野剛志が「給油活動はダメだが、(国連決議1386による)ISAFには後方支援で派遣が可能。そのための法律を作ればよい」と言っていた。給油活動は国際社会から感謝され、コストパフォーマンスから言ったら、日本の国益上、こんな美味しい国際貢献はない。ISAFは治安活動を担うのだから、より積極的な集団的自衛権の行使になっちゃうよ。各国が多数の戦死者を出している中で、世論をどう説得するんでしょ。国連至上主義もここまで来ると世迷い事としか思えない。誰かが言ってたけど、国連中心主義ではなく国連心中主義だね。
「本当に主権国家か」=給油反対の小沢代表に反論-石破防衛相
9月29日11時1分配信 時事通信
石破茂防衛相は29日午前、民放のテレビ番組で、小沢一郎民主党代表が「国連の承認がない」として海上自衛隊のインド洋での給油活動に反対していることについて、「それは逆に言うと(国連安保理で)拒否権を持つ5カ国のどれか1カ国でも(決議に)反対したら日本は自衛隊は出しませんということだ。本当にそれで主権独立国家と言えるのか」と反論した。
日米中の関係が正三角形と言ってはばからない小沢さんだから、日米同盟と日中友好は同じ重さなんでしょう。米国の言いなりになっていると批判はしても、中国共産党の言いなりになることには抵抗がないらしい。頭にあるのは「政権交代」だけ。日本の国益上、国際貢献のありかたを考えるのが独立国家だよねえ。
2007/09/26-20:50 海自撤退は常任理入りに不利=ドイツ大使、民主を批判
ドイツのデア駐日大使は26日午後、参院議員会館で開かれた公明党の外交安全保障調査会などの合同会議で講演し、海上自衛隊のインド洋での給油活動に関し「仮に(海自が)撤退すると、国連安保理常任理事国を目指す日本にとっては有利にならない」と述べた。
また、デア大使は講演後の質疑で、「OEF(不朽の自由作戦)は国連憲章51条に根拠があるので、具体的な決議を出す必要はもともとない。民主党が言ってることはちょっと理解できない」と述べ、国連の承認がないとして活動継続に反対する同党の対応を批判した。
自由主義圏では、小沢民主党はすっかりテロリスト側と認知されてしまいましたねー。民主党の鳩山氏は「米国の戦争」という言い方で、「テロとの戦いが本当にアフガニスタンの役に立っているとは思えない」「給油活動がテロ防止に何か役に立っているんですか」と。
民主党、氏んでくださいよ。タリバンがもし人心をつかむとすれば、テロ支援国家から供与される豊富な資金で民を繰る以外にない。ことはアフガンだけの問題じゃない。国際社会が今やるべきことは、カルザイ大統領率いる「民主国家の緒に就いた」アフガンを守ること。アフガン、イラク戦争の是非を論じている時ではない。アフガン、パキスタンというイスラム圏を孤立させないことが重要である。
民主党は、アフガンの将来のことはもとより、日本の国益にも無関心としか思えない。そう「政権交代」だけが目的だから。
給油活動がテロ抑止に役に立っているか?って、どこに目を付けているの。
【やばいぞ日本】第3部 心棒を欠いている(1)
■自爆テロに攻撃された日本船 「命綱」の守りは多国籍軍任せ(略)
原油の9割を中東に依存する日本の命綱の一つであることはいうまでもない。それが電力をはじめとして日本経済を支え、クルマを自在に走らせている。ここまでは読者になじみ深い、ごくありふれたタンカーの写真とその説明である。しかしこれらタンカーが中東からのシーレーンで、テロ攻撃を受けたとしたらどうなるか。とたんにエネルギー供給は干上がり、日本経済は壊滅的な打撃を受ける。石油危機の再燃である。
実はこの「高鈴」が、ペルシャ湾のイラク・バスラ沖で実際にテロ攻撃を受け、間一髪で撃沈をまぬがれていた。このとき、タンカー・テロを寸前で阻止したのはペルシャ湾に展開する多国籍軍であった。
■死者3人
英ペルシャ湾派遣艦ノーフォークの作戦日記によれば、2004年4月24日、石油積み出しターミナルが小型の高速ボートによる自爆攻撃の標的になった。ターミナルの損害は軽微だったが、係留中だった「高鈴」が危機に直面した。
多国籍軍の艦艇が、ターミナルに接近中の不審な高速ボート3隻を発見し、銃撃戦になった。うち1隻の高速ボートは「高鈴」の手前数百メートルで大爆発を起こした。
東京・丸の内の日本郵船本社には、現地から「本船がやられた」との無線連絡が入り衝撃が広がった。ほぼ同時に防衛庁情報本部も事件をキャッチした。
タンカーは船体を銃弾でえぐられ、鉄製ドアが吹き飛ばされただけで済んだ。しかし、この自爆テロで、多国籍軍のうち米海軍兵2人と沿岸警備隊員1人が死亡した。タンカー・テロは阻止されたが、手痛い犠牲者を出してしまった。
その数日後、国際テロ組織アルカーイダに関係するザルカウィ容疑者の犯行声明が出た。彼らはタンカーを狙えば原油価格が高騰し、西側の主要国が耐えられなくなると信じている。
民主党は、多国籍軍がテロ組織から日本のタンカーを守っていることを知らないのか。3人も亡くなっている。それを国連安保理で感謝決議案まで採択された給油活動が「テロ抑止に役に立っていない」だって。どんだけバカなのか・・・。
海自艦が直接的に海上テロを排除できないためにタンカーを守るのは他国依存にならざるを得ないのである。
その根拠となるのがテロ対策特別措置法だ。それさえ野党は、「日本の安全に関係ない所への部隊派遣はできない」と延長に反対する。
関係ないどころか、密接にかかわることを「高鈴」事件が示している。補給艦はこれら「テロとの戦い」を支援しているのであり、同時に、日本の「国益」に直結する経済動脈をも守っている。
(略)
国際社会でテロ、侵略、恫喝(どうかつ)をなくすことは不可能に近い。日本という有力国が、一国の勝手な都合だけで脱落することは、他に危険と負担をツケ回すことに等しい。(湯浅博)
小沢代表は、ここを100回読み直してほしい。
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・小沢代表の薄汚い党利党略
きょうも長くなってしまうが、もう一つ書いておきたい。
(3日に一回3日分まとめての更新ペースは、訪問客を減らし、最後まで読んでもらえぬ下手なやり方とわかっちゃいるが、やめられない)
先月、小沢氏がテロ特担当者に旧社会党の鉢呂氏を任命したとテレビニュースで伝えられ、私はいやーな気分になった。ああ、徹底抗戦するつもりだなという意図が読めた。
参照:フォーサイト10月号「深層レポート 日本の政治」より
鉢呂氏が安全保障問題に詳しいという話は聞いたことがない。
国対委員長の山岡氏は、得意顔で記者団に謎解きしてみせた。
「外交や防衛などの専門知識を持つ議員には得意分野を担当させないことにした」
「不適材不適所」の人事とはどういうことか。
さらに小沢氏と距離を置く若手議員の一人(前原さん??)が記者団に説明した。
1,テロ特で政府をとことん追いつめる。
2,絶対に政府・自民党と妥協しない。
3,自民と民主の専門議員が議論する必要はない。むしろ専門知識がない議員のほうがいい。
話し合いにならない社会党系の鉢呂氏は、党利党略にはもってこいというわけだ。テロ特措法の意義をわかっている民主党議員だったら、たしかに政府と一緒に「より良い案」を作ってしまうかもしれない。総選挙に追い込むため、「テロ特何が何でも反対」であって、政府・自民党と国益を中心に話し合いなどしてはならぬという腹黒い戦術である。
「政争の具」にするなと誰が言っても耳を貸さないだろう。小沢氏とは、しょせんこのような政治家なのである。
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