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2005/11/18

天皇制を考える上での神道

女性・女系天皇に反対 超党派議員が安倍長官に決議文
2005年11月16日21時10分

 超党派の保守系国会議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」(238人)の平沼赳夫会長は16日、首相官邸で安倍官房長官に会い、「皇位継承問題は国家重要事項であり、慎重な審議と国民の納得が図られるべきである」とする決議文を渡した。小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が女性・女系天皇の容認を最終答申に盛り込むことに反発した格好だ。

国民世論が女性天皇に傾き始めている折、反対意見も出されるようになって、議論が熱くなってきました。

まず日本会議国会議員懇談会ですが、調べてみたらこれはすごいですよ。

ウィキペディア

日本会議(にっぽんかいぎ・にほんかいぎ)は、日本最大国民運動・政治団体。前身は、「日本をまもる国民会議」と「日本を守る会」で、両団体が統合する形で平成9年(1997年)5月30日に発足した。

はてなダイアリー

「日本会議」は、日本最大の保守系団体である。「新しい教科書をつくる会」、「北朝鮮拉致家族を救う会」「北朝鮮拉致家族を救うブルーリボンキャンペーン」などの本体である。

 「日本会議」は、1.憲法改正 2.教育基本法改正 3.靖国公式参拝の定着 4.夫婦別姓法案反対 5.より良い教科書を子供たちに 6.日本会議の主張の発信、の6大スローガンを掲げて活動している。

「日本会議国会議員懇談会」
会長:麻生太郎(総務大臣) 
会長代行:中川昭一(経産大臣) 
副会長:谷垣禎一(財務大臣) 
副幹事長:小池百合子(環境大臣)
副幹事長:安倍晋三(前自民党幹事長)
小野清子(国家公安委員会委員長)
石破茂(前防衛庁長官)

九七年結成時は
会長 島村宜伸(前農林水産大臣)
幹事長 平沼赳夫
事務局長 小山孝雄

メンバーは、そうそうたる次代を担う保守のスター達ばかりではないですか。
理念も日頃保守陣営が主張していることと一致しています。

日本会議は、男系の天皇制を守るために国民運動化しようとしているのですね。有志達が集会を開くようです。
女性・女系天皇に反対する柱は「神武天皇から続いてきた伝統を覆すことに反対」がその理由です。

私も一応は保守の範疇なので「日本の国体・国柄としての天皇制を守る」という主張はよくわかります。
一方、国体護持などと言うと、天皇を頂点とした最高統帥機構(大本営)が戦争に突っ走ったことが思い浮かび、戦後の日本人は拒否感に似た感情を持つのでしょうね。左翼が目をつり上げそう。

国体・国柄とは日本人の精神性だと私は思います。
天照大神から今日、日本人は神道とは切っても切れない精神性を培ってまいりました。異教が入ってきても、神道を土台として平和的に柔軟に受け入れ、昇華させる力を日本人は持っています。
いにしえは天皇を最高の祭司長として頂き、神仏の仲介者として崇敬しつつ、最高の権威と神聖の象徴として国民の心を一つにしていたと思います。日本人の信仰観と切り離しては天皇制は語れないのですね。

考えてもみてください。
戦後、日本国の象徴として、政治的発言も許されないお立場の天皇陛下の存在意義は?天皇制を語ることは一種タブーのような時期もありましたが、税金を投入して皇室を維持する意義は?答えられない人が、安易にジェンダーフリーのような価値観で、女性天皇でもいいよ~と言うのだと思います。まるで皇室の方々を芸能人並みに扱い、開かれた皇室などといって、時には小姑根性で弄ぶのです。

政教分離などと憲法で規定されてしまいましたが、日本人のDNAの中に綿々とつながる信仰観があるからこそ、天皇制は侵すべからざる尊いものとして存在し続けてきたと思います。天皇陛下・皇后陛下は常々「国民の幸せを祈ります」とおっしゃってくださいます。私はそこに、神聖なる血統を通して八百万の神々に守られ続ける日本の姿を見るのです。そうでなければ、天皇陛下を日本人が慕わしくありがたいと思う理由がありません。

ローマ法王はカソリックの最高権威ですが、神と信徒を結ぶ仲介者である法王は、汚れなく清く質素な信仰生活を送り続けなければなりません。普通はなりたくないものですよね、自由も怠惰も放漫も許されないのですから。
皇室にも、同じ側面があります。生まれながらに庶民のような自由が許されません。早く「男の子を産め」なんて人権無視もはなはだしいですよねー。

私は、天皇制を考える上で、基本となる神道を日本人がもっと大切に思ってほしいなーと思っています。
参照 神 道

☆―――☆

ただし平沼氏やそれに賛同する人たちが、国民運動化するのには不安を覚えます。
なぜなら、皇室典範に関する有識者会議の「女性天皇を容認する」方向性は、非公式ながら天皇家のご意向を受けていると考えられるからです。(ソース失念)

一番の問題は、GHQによって傍系の宮家が皇籍から離脱させられたことです。これは、いざというとき血のスペアとなる宮家がなくなることにより、断絶しても仕方がないという可能性も含めての強制離脱だったのです。
今まで60年も放置していたことで、民間に下りた宮家を復活させることは、現実問題としてどうでしょうか。私も宮家をスペアとして立てることが良いと思っていました。しかし、一時しのぎは成功しても、今後倫理的に側室を置くわけにもいかず、再び男子が望めないことも考えられます。どこの家系もいったんは絶家の方向に行くものなのです。

国民世論として、男系を続けるために、追いかけっこのように宮家を復活させることは難しいと思われます。男系にこだわれば、天皇制を否定する左翼連中に、かえって反論の口実を与えかねません。

天皇家の方々のご負担と心労を思えば、ここですっぱり割り切って、男女問わず長子がお世継ぎになるとすることも決して間違った選択ではないと思います。大事なのは、天皇制が末代まで続く保証を得ること。もちろん男系であることが神道の祭事を司るお役目上望ましいわけですが、致し方ありません。

日本はもともと女神から始まりましたし、ミトコンドリアDNAは母系でつながっていくということなので、女性天皇になってもいいんじゃないでしょうか。
歴代天皇で側室からお生まれになった方々も多いですが、もう時代が違うということです。
私も万世一系を望むものですが、何の罪もない天皇家の方々に、これ以上のご心労をかけることは避けたいものです。「女性天皇反対!」と叫ぶような国民運動になってしまうことには反対です。

☆―――☆

神道は、日本人の心のふるさとです。
「祖先をあがめる、自然に畏れを抱く、汚れを嫌い、精神の清浄を心がける」これが神道の心。教義らしい教義がないゆえ、どんな宗教とも対立しません。日本人の知恵であり、賢さであり、柔和な特質をよく表しています。天皇は、日本人の神性の象徴であるからこそ尊いのですね。

最後に逸話を紹介して終わります。(靖国神社 監修:三浦朱門より)

曽野綾子があるとき、イラクの宗教家や女教師、医師らを日本に招き、日本を知らせるために各地を回り、そのなかに伊勢神宮を加えた。彼らイスラムの信仰者は、伊勢神宮の拝殿の前で、敬虔な態度で頭をさげ、こう言ったという。
「イスラムの教える天国には清らかな水と豊かな緑があって、そこに美女がいて人々を慰めてくれるのだが、伊勢にその全てがある」
曽野が、慰めてくれる美女がいないではないか、と言った。
多分、彼女は銀座のクラブのホステスのような存在を考えていたのかもしれない。
するとイスラムの宗教家は、神楽を舞ってくれた巫女を指して、
「あそこにいる」
と言ったという。

天皇制を守ることは、日本の素晴らしさ、日本人の心の豊かさの延長線上にあるものだと思います。

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