北との国交正常化交渉は続けるべき
麻生太郎外相は28日、拉致被害者家族会の横田滋代表らと外務省で初めて面談し、家族会側が求めた経済制裁の発動について「(拉致被害者のうち安否不明の)生存者の人命が心配なので極端なことはできない」と慎重姿勢を示した。
出席者によると、外相は日本が先の日朝政府間協議で国交正常化交渉と拉致、核問題の各協議を並行して進めるよう提案したことについて「まだ回答がないが、北朝鮮は国交正常化を望んでいるので(回答が)あるだろう」との見通しを示した。
その上で、国交正常化交渉だけが先行妥結した場合でも、拉致、核問題をめぐる協議が解決しない限り国交正常化はないとの認識を重ねて強調した。
家族会との面談で、麻生外相は、安倍官房長官と同じく「(圧力としては)さまざまな方法を考えていく」「被害者が生存していることを前提にやっていく」と発言していました。
麻生外相の方針を直接聞いて、家族会の皆さんも少しほっとしたのではないでしょうか。増元さんも「安心した」とおっしゃっていました。
北との国交正常化は、朝鮮半島の非核安定のため安全保障上なされるものです。拉致・核問題が解決しなければ国交正常化できません。その担保となるのが、包括的な解決を盛り込んだ「平壌宣言の誠実な履行を求める」ことです。ここがいまだに家族会にも誤解されている点ではないかと思います。交渉は続けなければいけません。外交放棄することはできないのです。
97年以前、議員になる前から拉致被害者家族とともに外務省などに出向き、拉致認定などの努力をしていたのは安倍さんです。家族会の皆さんは、安倍さんが今回官房長官に任命されたことで、政府への信頼をもう一度取り戻し、救出活動が原点に戻ってくれれば、そこがまた新たなスタート地点になると思います。政府にはぜひ膠着状態を打開する方法を模索していただきたい。目に見える成果を出してほしい。対日工作機関である朝総連へ捜査の手をゆるめるな。
家族会が設立された97年以降、「経済制裁」を強く叫んで積極的にかかわる議員やジャーナリストは、家族会の信頼を得てきました。家族会にとっては、どれほど頼もしい存在だったでしょうか。家族会の信頼を勝ち得るスローガンはただ一つ「北に経済制裁を!」。他の選択肢を考えて政府の方針を支持する私などは「拉致問題解決を邪魔する小泉信者」ということでしたね。そのうち「小泉信者は国家再生の邪魔者」になって、あれぇ~?この人達、政治的な自己実現のために拉致問題を利用しているんじゃないか?と不信感が募っていきました。政治的アジテーションだと思えば納得したものです。
人を説得したいとき、攻撃してはだめです。人格攻撃すれば、攻撃した人の人格が疑われます。
利害関係が一致した上で、最善の結果を出すことができるなら応援します。しかし、有本さんご夫妻がテレビ出演して「小泉さんじゃ北の言いなりになって、拉致問題に幕引きされてしまいます」と信じ込まされて訴えているのを聞くたびに、家族会の身近にいて、さらなる動揺を強いているごく一部の勢力が問題であると思わざるを得ませんでした。
しかし、対話継続のために中だるみの期間が長かったし、六カ国協議の影響で足踏み状態だったので「小泉さんは説明責任を果たしていない」という批判はもっともだと思います。
その後、国家再生・対北強硬派の人達の主張を聞いたり読んだりするうちに、完全に「反小泉」運動に変質していることが見てとれたので、彼らに小泉信者と呼ばれて嫌悪感を持たれることに何の痛痒も感じなくなりました。
小泉総裁任期あと1年以内に解決してほしいものだけれど、圧力の効果が出るのはそう簡単ではない。とすると、日本の懸案事項はしっかり次の総理に引き継がれるわけです。現段階では麻生さんか安倍さんが有力。一党独裁政権じゃあるまいし、打倒するまでもなく小泉首相は辞めます。アンチの皆さま、ご心配なく。
「小泉さんは狙撃されてもいい男」と言った議員がいましたが、願望なんでしょうかね。右翼の鉄砲玉でも使うのかしら?とちょっと心配しちゃいましたよ。もしそうなったとして、待望の安倍政権がたった今誕生したら、魔法のように明日にでも金正日が降参すると思っているのでしょうか。
「国家再生」の旗頭である西村眞悟民主党議員が逮捕されてしまいましたが、支持していなかったので、特に感想はありません。安倍さんや西村さんは、家族会と支援者に理想化されてきましたが、「安倍さんは小泉に取り込まれて弱腰になった」とか「西村議員逮捕は小泉の陰謀」などという意見を読むと、さすがに今後は、このような人達に家族会は躍らされないだろうと思います。
家族会の人達の心を引き裂くような陰謀論は、今後は慎んでいただきたい。
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