公的年金運用を誰に任せるか。公益法人見直し
公務員制度改革と政治改革は一体のものだよね。政・官の構造に歪みがあるのだから、どちらが先という問題ではない。TBのタイトルだけ見て、レスしてみた^_^;
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公的年金の積立金の昨年度の市場運用利回りはマイナス6.4%で、損失が約5兆8000億円と過去最悪となったことが明らかになった。
公的年金をめぐっては、厚労省所管の独立行政法人が積立金を運用している。昨年度はサブプライムローン(=低所得者向け住宅ローン)問題の影響で国内外の株価が低迷したことなどから、利回りはマイナス6.4%と5年ぶりにマイナスに転じた。運用損失は約5兆8000億円に上り、過去最悪となった。町村官房長官は4日午前、「基本的に株価の動向に応じてリターンが良かったり悪かったりというのはあると思う。そう驚きもしないし、慌てる必要もない」と述べ、株価の動向によるもので、心配する必要はないとの考えを強調した。
「SWF検討プロジェクトチーム」の公的年金基金10兆円を年金積立金管理運用独立行政法人から切り離す中間報告を出した翌日というタイミングで、このニュースが出てきたか。
夕方に携帯でニュースをチェックして、夜の古舘君の「だから言わんこっちゃない」というしたり顔が思い浮かんで、いや~な気分に。
世論は「これだから素人集団は・・。プロに任せよう」となるか、「やっぱり大事な年金資金を投資に回すのはダメだ」となるか。挙げ句の果ては「失われた5兆8000億円があったら社会保障が・・」と皮算用を始めるか。と、思ったら番組内で「政府系ファンドは外資のカモになる」ときた。
19年度、サブプラショックと重なって世界市場が激落したのだから、市場環境に左右されたのは仕方ない。
収益率(名目)-6.4%(平成19年度)←3.10%(18年度)←6.83%(17年度)←2.73%(16年度)←4.90%(15年度)←0.17%(14年度)←1.94%(13年度)
収益額 -5兆8,000億円(平成19年度)←4兆5,669億円(18年度)←9兆8,344億円(17年度)←3兆9,588億円(16年度)←6兆8,714億円(15年度)←2,360億円(14年度)←2兆7,787億円(13年度)
平成19年度は、ほとんど事故みたいなものだ。小泉政権以前はマイナス収支もあったが、これほど酷い落ち込みはなかった。
現在7兆円のプールがあるようだから、じたばたするようなニュースでもない。「18年度は外国株式を中心として収益がプラスになった」が19年度には転落したわけで、今後市場運用には慎重を期さなければならないのは言うまでもない。いずれ民営化するかどうかはわからないが、安定運用を考えたらプロ集団に任せたほうが良いと思う。
私は年金積立金管理運用独立行政法人への不信感のほうが大きい。前身の「年金福祉事業団」はグリーンピアの運営、住宅融資も行っていたが、結局杜撰きわまりない経営で糾弾された。そのような感覚のお役人達に財テクを任せてはおけない。
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82公益法人の事業見直し、支出3割削減へ<7/4 16:38>
政府は4日、国などが補助金を支出している公益法人のうち82法人について、事業見直しなどの支出削減策を発表した。
政府は、国などが経費を支出している約2000の公益法人について、無駄な支出がないか調査・検討をしていた。その結果、82法人について、国からの事業の発注や補助金を削減・廃止するなど、事業を見直すことになった。また、福田首相は4日、公益法人への国の支出の「3割削減」を新たな目標として各閣僚に指示した。町村官房長官は「公益法人への支出を3割減にしたいと、福田首相から目標の設定があった。それに向けて、来年度概算要求、予算の作成で実現したいし、平成20年度中に予算執行しているものにも趣旨を生かす」と述べた。
政府は今後も、公益法人改革を進める方針。
改革の緒に就いたにすぎないことは認めるが、抵抗の大きい中で政府が削減努力をしていることは、もうちょっと評価してもよいと思う。
無駄な公益法人、独行法人の根本的解決法は、天下り禁止なんだよね。天下り用に増え続けた公益・独行を潰すには天下りを断てば自然消滅する。採算が取れてよくやっている所は民営化する。
参照:Voice④江田憲司氏
公益法人の社団法人や財団法人は「民間の自主的な発意によって設立される」と規定されているが、実際は国が主導して設立してもらい、そこに天下りの役員は送り込んで、国からの委託費や補助金に給料分のオカネを潜り込ませる。これが霞ヶ関の常套手段である。
・特殊法人:国からの統制色が強い
・財団・社団等の公益法人:民間の発意(実質は国が主導)
・独立行政法人:特殊法人と公益法人の中間的存在
独行法制度を作ったのは、まったく無駄・無意味だったと思う。小泉政権で特殊法人改革を行ったが、蓋を開けてみれば、特殊法人から独立行政法人への看板の付け替えでしかなかったということだ。渡辺行革担当相が独立行政法人改革に手を付け、今回は公益法人の削減を打ち出したが、この改革を続行して、同時に天下り規制を強化していくしかないと思う。経営感覚のある民間人を導入しなければならない。
独行法改革については、渡辺行革相は、世間の評判は芳しくはないけれど、「多少手前味噌になりますが、かなりいいところにまで切り込むことができたと思っています」と述べている。
参照:Voice④「霞ヶ関との闘いに勝つ」
昨年12月、独法の合理化計画が閣議決定された。102ある独法を86法人にする。
1,「雇用能力開発機構」
渡辺氏と舛添厚労相が大臣折衝の過程で深く切り込んだ。霞ヶ関裏シナリオの「手直しをして温存」を崩した。
雇用保険特別会計で運営されているが、資金がたくさんありすぎて箱物をやたらに作りたがった。
「私のしごと館」は580億円のオカネを掛けて、毎年十数億円赤字を垂れ流している。渡辺「廃止」、舛添「廃止せずに活用」と意見が分かれているようだが、舛添氏(厚労省)に何か名案はあるのだろうか。
2,「職業訓練大学校」
民間ですでに全国700カ所もある。雇用保険料を使ってやる必要はない。
3,「日本万博機構」
平成22年度までに廃止。
4,「日本貿易保険」
手つかずで残そうとしていたが、株式会社化という結論になった。
5,「国立印刷局」
大蔵省印刷局を独法にするとき、おみやげで付けてもらった土地資産がある。売却資産を売却代金ごと根こそぎ国庫に入れてもらう制度を創設する。すでに6000億円以上の土地売却、資産売却が決まっているが、「世間は全然こういうことに注目してくれない」と渡辺氏は苦笑い。
・・・等々、渡辺行革相は各大臣と折衝に折衝を重ね、難攻不落と思われた独法に改革の道筋をつけていった。
なんでも一足飛びにはいかないのだから、評価すべきところはきちんと評価しないとね。
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官僚の論理に耳を傾ければ「政治家が悪い」ということになる。しかし、そろそろ「結果を見て判断」する時期に来ているのではないか。官僚主導の戦時体制のままで統制型システムを続けるのか、とことん日本が病弊してから改革の重要性に気づくのか、日本は岐路に立っている。危機感を持つ政治家あるいは補佐役の官僚達がリーダーシップをとっていくしかないと思う。
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