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2010年5月 8日 (土)

「官僚は継続性のある国家運営に責任を持たなければならない」(小野次郎氏)

元警察官僚の超エリート&武闘派、そして国士を自認する小野次郎さんは、こう言っていた。(参院選に立候補している小野次郎氏は、みんなの党全国区比例代表)

政治家がどうあろうと、官僚は継続性のある国家運営に責任を持たなければならない」と。それは官僚としての使命感・責任感だったのであり、警察庁を選んだ小野さんの「国家に対するリスク管理」から導き出される結論だったと思う。「継続性のある国家運営」は、体制転覆は想定していない。あくまで健全な保守体制の中での継続性である。

小野さんが小泉総理秘書官だった頃、小泉総理の目となり耳となって昼夜を分かたず仕えてきた。何より悔しかったのは、小泉総理が就任した年に8/15に靖国神社参拝をするという決意を翻し、福田官房長官や加藤紘一氏・山崎拓氏らの抜け駆けのような説得工作によって日程が前倒しされたことだったという。また不法入国した金正男をおめおめ取り逃がしたことも悔しかったそうだ。(官邸の深層 総理秘書官 小野次郎より)

「官僚体制が国家運営の継続性に責任を持つ」、この意味を政治家サイドから読み解くと、権力闘争に明け暮れる政治家には国家運営の能力はなかったということである。党内で権力闘争を勝ち抜いた自民党の総理大臣が それなりに“仕事が出来た”のは、完全フォロー体制を敷く霞が関官僚の力があればこそ。歴代の総理大臣は、あの森さんだって実績を並べたらすごいもんだ。

しかし、時の内閣が支持率という命綱を保つか手放すかの命運を分けるものは、まさに「リスク管理」。マスコミ対策も含むわけだが、何より情報管理、根回しもろもろの官邸のチームワークが内閣の生死を分ける。小泉総理の秘書官チーム・参事官チームの9人は、今となってはあり得ないほどのチームワークを誇っていた。あれは奇跡だったのだろうか・・・。あの官邸主導体制は、安倍総理にも引き継がれると信じていたのに。

警察庁から出向した小野秘書官は、重大事件が起こるたびに常に沈着冷静に事に当たっていた。その小野次郎氏にして小泉総理の肝の据わり方は凄い、凄いとしか言いようがないと言わしめた。

官僚の使い方が最も巧かったのが小泉総理だったのだと、いまさらながらに実感する。

官僚システムあっての政府」であることは、みんなの党はよくわかっていて、その上で「政治家は大きな方針を出さなければならない」と。(江田氏談) 「決断」こそがトップの仕事なのである。人間に例えると、頭脳が命令しなければ四肢も内臓も機能しないということ。

「みんなの党は公務員バッシングしているだけじゃないか」と逆バッシングされようが、問題視しなければならないのは、政府の下部組織でありながら自己増殖が止まらず、政治家とつるんで権力を侵食していたことである。縦割り組織が硬直して、国益より省益中心になっていた。国民の目に隠されてきた部分にこそ腐蝕が進んでいたのである。

今の民主党政権は、頭脳がお豆腐だから体は動きたくてもサボタージュ。しかもメタボもいいところ。ダイエットして動きやすくしましょうよ、というのが公務員制度改革で、難しい話じゃない。実際に贅肉絞るのは、体が悲鳴を上げることもあって至難の業なんだけど。

現在、口蹄疫の被害により、すでに殺処分頭数は4万4千頭に上るという。初動対応が遅れに遅れ、赤松農水相は外遊中。7日の閣僚懇も欠席した。官邸は何をやっているんだ。いくら官僚が優秀でも、政府の頭がルーピーだとこういう事態を引き起こすことを証明してしまった。

(プライムニュース)司会者「みんなの党は公務員バッシングで票を稼ごうとしている?」 浅尾慶一郎氏「そう思われているとしたら考えなければなりませんね」。そして浅尾氏は具体的に給与体系の不合理な点や問題点を列挙。

公務員制度改革の真意をなかなか伝えきれていないのが課題だと思う。
政官一体改革をやり遂げてくれる政権があるなら、別にみんなの党である必要はない。政策理念による政界再編を成し遂げた暁には、みんなの党は消滅してかまわないと渡辺代表自身が言っている。

有権者は、今、政治に倦んでいる場合ではない。混乱している時こそ本物を見分けるチャンスなのである。

◇日々是語草◇
中央集権体制は時代的使命を終えた

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