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2009年6月 6日 (土)

日本郵政「不動産売却等に関する第三者検討委員会」のどこがお手盛りか

隣町に一つだけ傾いて立っている看板がある。こう読めて仕方ない。

麻生が、(任期満了まで)やりぬく

もうご自由に。ぎりぎりになって「麻生が解散権行使してみました」ってことになっても、実質は勝負手を封じられた「任期満了型総選挙」である。

麻生内閣がどうなっても興味がない。あと数ヶ月、「への字口」が消えるのをじっと我慢して待つだけ。

政策はすべて霞ヶ関と党にお任せで、「総理のお考えは?」と聞かれると決まって「調整中」。ニュースで「総理の指示」と出ると、党内調整不十分で異論続出、「言った」「言わない」で「なかったこと」に。たまには指導力発揮してみたら?と無理な相談でもしてみるか。

麻生自民党マニフェストは、これから石原伸晃幹事長代理、菅義偉選対副委員長、船田元総務会長代理、園田博之政調会長代理を中心に作るんだって。麻生首相の下で戦うのなら、麻生さんも仲間に入れてあげて。首相だったら一つくらいやりたい政策を掲げてみなさい。これも無理な相談だったか。

その前に日本郵政西川社長続投問題に決着つけてね。6/29の株主総会まで待てないわ。

週刊新潮は、相変わらず匿名の霞ヶ関御用ジャーナリズムが健在。

国民の疑問を黙殺「かんぽの宿」報告書は「難解」「大甘」「不十分」

デタラメもここまで来ると黙っていることができない。この記事を書いた記者の名前を聞き出して、抗議してやるぞ!と思ったが・・・。2chの匿名コピペ工作員に怒るようなものだ。エネルギーの無駄。

西川社長バッシングは、西川社長続投について、身内のお手盛り・カイカク利権派がつるんでいるといった当て推量が多い。はは~ん、自分の器以上の推量ができないという分析から読み解くと、「つるんでいるのは、おめえらだ!」ってことになる。その根拠はありすぎるくらいあるので、過去ログ参照しながらポイントだけ抜き出しておく。

1,「3月の郵政民営化見直しの期限にタイミングを合わせて旧郵政官僚が西川の首を掻くことを狙って仕掛けた陰謀。菅選対副委員長も認めている。

2,鳩山総務相は「事業譲渡であって不動産売却ではない」ことを理解していない。

3,疑惑とされている部分についても、専門的に見ると通常のM&Aの手法の範疇と言える。

4,M&Aの際は、こうした利害関係者間での意見の不一致が起きた時には「独立委員会」を組成し、同委員会が独自にファイナンシャルアドバイザーを雇い、取引条件が妥当かどうかを検証することになる。

5,民営化法案の段階、あるいはかんぽの宿売却騒動後に総務省が専門家に試算させた結果、妥当売却価格は最大250億程度。オリックスは109億提示。何千億かけて作ったものでも、雇用を守る条件をつけられた事業譲渡において、鳩弟の言うような建設費用に近い売買などあり得ない。

6,「黒字の宿もあるので一括売却は不適当」という批判は当たらない。優良資産だけ売買すれば高く売れるが、不便な場所等の不利な物件を残したらそんなものに価値はない。売り手にとってバルクセールは妥当。

7,1万円で売ったものが6000万円で転売されたと嘘っぱちが報道されているが、一括売却のうちの相手の帳簿上の評価額が1万円であったにすぎない。

8,重要なのは、全体最適である。今回の売却は、採算性の異なる施設79件がパッケージになっている。いわばその全体最適が109億円と評価された。そのなかの豪華施設一つを取り出して300億円で売れるはずだと主張したところで、それは部分最適に過ぎない。

経営において不採算部門の売却は当然のことで、民営化法案にも明記されていた。天下り機関と化していたかんぽの宿は、民間の宿泊業とは比べものにならない非効率な運営をしていた。経営立て直しをするには本来大幅な人員整理をしなければならないが、民営化反対派によって「雇用維持」の縛りをかけられていた。この不況下に109億で事業を引き継いでくれるオリックスを鳩弟が強引に蹴っ飛ばしたことは、多大な損害を与える。日本郵政は、総務省に損害賠償請求してもいいくらいだ。どっちが国民の資産を盗んでいたのか!よーく考えろ。

テレビや週刊誌の嘘っぱちに騙されているのは、オンナ・コドモだけである。私もオンナだ、悪いか。そういえば阿川佐和子があんなに頭悪いとは知らなかった。

総務省自ら調査して不正が出てこなかったことは知らんぷりし、第三者検討委員会が「適法」と判断したら「社内委員会のお手盛り」だあ?どこまで腐っているんだ。

正義のハチマキ男を担ぐ輩には、第三者委員会の報告書が「難解」だそうだ。
こんなものも理解できない頭なら、かんぽの宿売却という経済行為自体が理解不能だろう。

お手盛り委員かどうか、この委員達に直接話を聞いてみろ。

不動産売却等に関する第三者検討委員会(pdf文書)

委員名簿(敬称略)
川端和治 
元日本弁護士連合会副会長
霞ヶ関総合法律事務所パートナー

黒田克司
日本公認会計士協会副会長
監査法人日本橋事務所理事長

澁井和夫
日本不動産鑑定協会常務理事
世田谷信用金庫常勤理事

報告書【要旨】(pdf文書)
平成21年5月29日
不動産売却等に関する第三者検討委員会

(抜粋)

ア 減損会計の適用 【本文P.2】
公社の会計は日本郵政公社法の定めにより企業会計原則によるものとされており、平成17 年度から上場企業等に減損会計が強制適用されたことを受け、公社においても平成17 年度中間期決算から減損会計を適用した。かんぽの宿等及びメルパルク等についても、個別施設毎の損益管理を実施し、減損損失認識の判定を経て、不動産鑑定評価(平成19 年度は譲渡を前提)に基づいた回収可能価額まで帳簿価額を減額して減損損失を計上した。減損会計は私企業固有の会計基準ではなく、独立行政法人や公益法人等の非営利の分野においてもすでに導入されている会計基準である。
なお、日本郵政の株式は、将来広く一般投資家に公開されるのであり、投資家保護の観点から株価の裏付けとなる資産価値を過大に見積もることは会計上容認されない。

鳩山邦夫は、誰かにこのことを指摘され、「減損会計とは何か知らない」と発言した。
知らない人に知らないことをいくら説明しても「不正義」の一言で片付けられてしまう。正義もへったくれもない。鳩弟はただの無知である。
国営時代の税金の垂れ流しをごっちゃにして、総務省の“お手盛り”には責任を取らないつもりか。西川社長は尻ぬぐいをさせられているのだ。

イ バルク売却という売却方法の選択について 【本文P.5】
バルク売却は民間でも一般的であり、バルク売却の売り手には効率的な売却処理が可能となる利点があること、現実の売却価格も個別の鑑定評価額の総額を上回っていることから、バルク売却という手法を選択したことに特段の問題があったとは言えない。

難解な点があるか?難しい会計を知らなくてもじゅうぶん理解できる。

<不適切とされた点>
適当に抜粋

・また、転売については、できるだけ競争原理を高めるとの理由から、特段の制限を行っていなかった。購入者全てに物件の自社使用義務を課すことは現実的でないが、公社資産の売却であり、ただちに転売することによって巨額の利益を得るような事例が発生すれば強く非難されるリスクがあったのだから、より慎重な考慮が必要であった。

・バルク売却の総額を一定の方法により個別物件に配分し、その売却損益を各事業別損益に反映させる必要があった。

・また、バルク売却の場合、売却価格は総額としてしか存在しないにもかかわらず、個別物件についての買い手による算定取得価額を、あたかも個別物件ごとに1千円や1万円等の売却価格が存在していたかのごとく誤解されるような方法で開示したことは、情報の開示方法として不適切であったし、その際の説明もきわめて不十分であった。

・本委員会は、第二次提案が2社ともクロージング時の想定純資産相当額を下回る額であることが判明した時点で、本件中止か、条件変更か、どのような条件変更をするかについて、少なくとも経営会議で十分な協議をした上で、重要事項として取締役会への報告がなされるべきであったと考える。

・今回の契約が不適切であったとは言えない。ただし、選定手続きと手数料の考え方につき、さらに透明性・公平性を備えるべく、採点項目や評価基準について社内で明確化することが望ましいと思われる。

長いので、詳細はリンク先でどうぞ。
専門家の検証として、素人が読んでも納得するものであり、不適切な点は、今後の参考にされるべきである。

改革意欲と能力において西川社長は最適な人物である。鳩弟が西川社長を無理矢理更迭させれば、他に頼んでも、こんな手足を縛られる会社に来る民間人はいないだろう。民間人にいないから仕方ないと理由付けして、晴れてお手盛り・傀儡の旧郵政省の天下りを送り込むつもりなのか。

鳩弟は、とんだ正義野郎である。

【追記】ぜひお読み下さい。

【かんぽの宿問題】不正も不正義も無し、突っ込む隙があっただけ
 
報告書23頁読破し、わかりやすくまとめてくださっています。
鳩山邦夫にこの解説を一度読ませるべきじゃないですかね。

◆日々是語草◆
櫻井よしこさん、福田前首相が嫌いだからってそりゃないよ

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「1万円で業者に売却したかんぽの宿が、6000万円で転売された」という話の謎解きをします。 前回エントリで紹介した 報告書(6ページ) によれば、平成18年度のバルクセール(一括売却)は178物件、鑑定評価額は114億円に対して売却額は115億円でした。 178件で合計114億円相当の物件を、ひとまとめにして115億円で売った、ということですね。 例の、1万円で売られたとされる 施設の公社側の評価額は、実は3700万円でした 。もちろんバルクですから、 この施設がいくらで売れた、というものはありませ... [続きを読む]

受信: 2009年6月 6日 (土) 08時04分

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