2009/07/10

セブンイレブンが問題提起する「見切り販売制限」について

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テレビ報道とは違う側面が見えてくるので、ポイントを書いておきます。

セブンイレブン、「見切り販売制限」の深層

1,公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令を受けたセブン-イレブン・ジャパンは、食品廃棄で加盟店に生じる損失(仕入れ原価)の15%を負担することを決めた。

2,しかし、本社はフランチャイズ店の見切り販売に対しては、「過当競争をもたらし、結果として加盟店の利益を奪う」とし、反対の姿勢を変えていない。

3,全国のオーナーから本部への不満が噴出し、食料を無駄にしていると一斉にメディアから批判が出た。そして右に倣えの“護送船団報道”は、「セブン-イレブン本社は利益優先主義」という印象を国民に十分に植え付けた。

4,しかし、この問題は根が深く、複雑である。「セブンイレブンは安売りを許していない」と一概に断じることもできない。

5,「簡単に値下げできると」と、あるオーナー
(ジュースを)「100円で売ろうと思えば簡単に売れるよ。自分が身銭を切ればいいだけだから。本部の担当者からだって、何にも言われていない」 「本部とのフランチャイズ契約書にも『価格決定権は店舗にある』と書いてあるし、棚の入れ替えなんかのタイミングで見切り販売は、よくやっている。しかも、値下げした分の一定割合は、本部が自動的に負担してくれることになっているから助かるよ」

6,このからくりは、弁当やパン、チルド棚に並ぶデザートや飲料などの「日配食品」(デイリー)か、菓子、保存飲料、加工食品など消費期限の長い飲食品、日用雑貨品など、いわゆる「非デイリー品」かの違いによる。

7,セブン&アイの鈴木敏文会長がグループ各社に根付かせた理念の1つに、「死に筋排除」という言葉がある。売れ筋の商品、あるいは、売りたい商品を目立たせるように陳列し、売れない商品は早期に棚から下ろすべきであるという考え方だ。

※非デイリー品の見切り販売は、この理念にもとづく。安易な値下げは利益を削るだけだが、死に筋排除のためであれば、値下げも厭わない。むしろ、本部は支援している。

8,「見切りの前に、営業努力はしたのか」
デイリー品の開発は商品サイクルも消費期限も短い。死に筋商品があっても、毎日の発注で改善できるため、わざわざ値下げをして排除するまでもない、という考え方がある。

※デイリー品は消費期限が短いだけに、毎日、見切り販売のタイミングが訪れる。経営者としては、デイリー品の死に筋排除は、日々の発注精度を高めるという経営努力がまず求められるのである。

9,それでも廃棄は出てしまうが、陳列を直すフェースアップや試食、声がけなどのフレンドリーサービスなどの営業努力で減らすことはできる。

10,ただしデイリーの「見切り販売」によって店舗の利益を改善したいというオーナーが多いのも事実。

11,こうしたオーナーの口からは、決まって「ロスチャージ」という言葉が出てくる。「本部は廃棄の仕入れ分にもロイヤリティーを課金して、利益の源泉としている。見切り販売よりも、廃棄した方が利益を多く得ることができる。だから、見切り販売をさせたくないんだ」と。

12,見切り販売の賛成派が憤る「ロスチャージ」問題
 一般に、フランチャイズ本部の収益の大部分は、加盟店からのロイヤリティー収入であり、ロイヤリティーは各加盟店の利益に一定の率をかけた金額だ。セブンイレブンでは、「チャージ」と呼ばれるものがロイヤリティーにあたる。

13,セブンイレブンの場合、チャージの率は43~76%。土地持ちか否かや、各店舗の利益額などによって、変動する。本部の方針に異を唱えるオーナーは、このチャージを廃棄によるロスを勘案せずにかけていることに憤慨している。つまり、利益が出たわけではない廃棄ロスにもチャージがかかる、「ロスチャージ」という仕組みに憤っているのだ。

14,「廃棄をした方が本部の利益が多くなる会計方式は不公平であり、環境にも悪い」と、見切り販売派のオーナーは憤るのだ。

15,しかしこの問題については、最高裁が「契約は適法である」との結論を、2007年に下している。大半のコンビニチェーンも同様の仕組みであり、セブンイレブン固有の話でもない。

16,廃棄リスクを資力が弱い加盟店に負わせる仕組みではあるが、本部側から見れば、廃棄ロスが出ないような努力を加盟店に促す仕組みでもあり、経済合理性にかなっていると言える。だからこそコンビニが繁栄し、隆盛を誇った。

17,ただし、今回、公取委が指摘したように、価格の決定権はあくまでも加盟店側にあり、見切り販売をしないよう、圧力をかけることは許されることではない。

18,現在、全国約70人のオーナーが参加している「セブンイレブン加盟店ユニオン準備室」。その組合長を務める池原匠美氏は、こう話す。
 「これまで、オーナー同士が議論する場すらなかった。加盟店の集団として、本部と対等に話をさせていただく場もなかった。僕らは過激派の集まりでも何でもない。ただ、セブンイレブンの一員として、とことん、議論をしたいだけなんです」

19,「もったいない」対策が急務
中国地方のある店舗のオーナーは、こう語る。
 「誰も安売り合戦なんてしたいとは思わない。でも、何でどんどん捨てるシステムになっているんだ、とずっと心に引っかかっていた。見切り販売を強行しているオーナーは、利益なんて、二の次、三の次。捨てることが、嫌なんです」

20,発注精度をさらに高めるための施策を打ち出し、それでも出てしまう廃棄を完全にリサイクルする、あるいは役立てる仕組みを打ち出すことが、最大手には求められている。

以上

食品を扱う以上、廃棄は必ず出る。夜行ったら全部売り切れで、棚がカラッポという状態が毎日続けば、廃棄はなくなっても客は店に“見切り”をつける。レストランでもどの程度仕入れるか、経験やデータに基づく仕入れ管理をしている。それでも廃棄は出る。

廃棄を減らすオーナーの経営努力と、本部もコストを負担するリサイクルの確立、見切り販売の一定のルール確立等々、オーナーが連携する労組と本部との前向きな話し合いに期待したい。

「弱者」の味方をアピールするテレビ報道は、本部の強い圧力を視聴者に印象づけ、食料を無駄にすることの非を責める論調に終始する。

この件が問題提起しているのは、いまや生活に密着したフランチャイズシステムのトータルな視点と、オーナーの経営判断をどう考えるかということなのである。

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2009/07/09

「不毛地帯」は、今の時代とシンクロしている

昼間はダラダラと仕事&雑用、ブログを更新する夜の時間を読書にあてているので、思うようにページが進まない。長谷川幸洋氏の「日本国の正体」も並行して読んでいるところ。あ、SAPIOの百合子たんの論文も読まなくっちゃ。

「不毛地帯」のシベリア抑留時代を読むのはしんどかった。
しかし、歴史の真実は消すことはできないし、忘れることもできない。

小説では、日米開戦の真珠湾奇襲作戦立案にも携わった元参謀が、日本帰還後に商社マンとなり、軍参謀として培った戦略的な手腕をもって新規事業を開拓していく姿を描いている。

防衛庁の戦闘機発注を巡り、政官業癒着の泥沼に自ら足を踏み入れていく。ついには逮捕者を出し、事件はかけがえのない仲間を自殺に追いやってしまう。

商社マンとしての時代背景は昭和34年頃から昭和40年代、日本が繊維から重厚長大産業に転換していく時。パソコンも携帯も小説の中に出てこないのが、時代の流れを感じさせる。家庭を顧みないモーレツ社員が跋扈していた時代であった。

政界、防衛庁を巻き込んだ苛烈なる『黒い商戦』」の2巻目に、こんなセリフがあった。
主人公の元同僚である空幕僚長が、利権をむさぼる防衛庁内局の官房長に向かって言う。

「第一線の苦労を知らずして、あなた方は身の保身、出世のみを考え、都合が悪くなれば人事異動で、将棋の駒のように人を動かし、権力を振るい、政治家と結びついて利権支配のみに汲々としている、腐敗しきった今日の防衛庁の元凶はほかならぬ貝塚さん、あんただ、私は辞めると腹をくくった以上、おめおめとは引き退りませんぞ」

このセリフに溜飲が下がったものだが、貝塚があの守屋事務次官に見え、真に日本の国防を憂える幕僚長が田母神氏に見えたのだった。

あれから半世紀、日本経済は再び産業構造の転換を迫られている。
しかし、防衛庁をはじめ官僚機構は何にも変わっていない、それどころか腐敗が進んでいるではないか。第二のロッキード事件が起こっても不思議ではない。

このセリフを読んだ瞬間、今起こっていることとシンクロしたのである。山崎豊子氏は、まるで今の時代をそのまま30年以上も前に複写していたのである。それは、日本の経済界と政治・官僚機構が、高度成長の果てに動脈硬化を起こしていくことを予見しているようにも私には思えたのであった。

幕僚長がその使命感ゆえに憲法9条に疑問を感じたことは、半世紀たってもほとんど手が付けられていないのである。なんという政治の怠慢であろうか。今後何十年もたって、再び上記のセリフを読んだ時に、まさか「今の時代にそっくり」などと思うことのないように祈るばかりである。

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2009/07/03

麻生支持者は、麻生=安倍ラインが保守本流だとマジに信じているらしい

ある所で読んだが、麻生支持者って麻生=安倍ラインが保守本流だと本気で思っているんだね。あまりの単純さに呆れるというよりうらやましい。

麻生=安倍ならチョーセンジンをやっつけてくれるという思考回路みたい。楽ちんでいいよなあ。頭使わなくていいんだもん。

官邸に「麻生さんこそ日本の国益を守る総理大臣」「麻生さんを辞めさせてはならない」とFAX送っている若い人達って、こういう うらやましい 人達なんだねぇ。ブサヨに対抗するいっぱしの憂国運動家のつもりなんでしょう。

麻生支持者の求める「自虐史観からの脱却」「GHQが主導した戦後民主主義からの脱却」「憲法改正」など、その戦後民主主義の下地を作ったのは、麻生さんが尊敬する吉田茂宰相だったんだけどね。GHQも壊せなかった官僚省益内閣は、政治家の権力闘争を横目に着々と革新官僚の手によって統制を強めていく。

安倍さんは、その理念において私は高く評価していた。平沼氏ら真正保守と一線を画していたのは、内政において改革の重要性を認識していたことである。革新官僚の社会主義を転換しなければならないと頭では理解していたと思う。それゆえ改革派をブレーンに置き、「構造改革」「産業構造の転換」を訴えていたのだ。

麻生さんは安倍さんとは違う。福田康夫前首相は「日本は政治家が弱いんですね。だから官僚が強くなくてはいけないんです」と言ったそうだが、麻生さんは福田さん以上に、官僚が全部お膳立てしてくれなければ何も出来ない政治家なである。「政治家が弱い」のではなく、政策一つ作れない「無能な政治家」というのがその実態である。「麻生首相は人が好くていろんな人の意見を聞いてしまう」と評されているが、ホントのところは自分では何一つ決められない理念なき政治家である。

日本の保守本流とは、55年体制という利権システムに支えられた陣笠議員集団体制のことなのである。「政治の本流は霞ヶ関にあり」とよく覚えておけ。

総裁候補の時に麻生さん個人の政策もどきマニフェストを読んで、ひっくり返った。典型的な「ウケ狙い」「いいとこ取り」で、中身がからっぽ。あんなものを支持しているとは、麻生支持者も頭からっぽなのではないか。麻生支持者は、少なくとも安倍さんと一緒にすんな。安倍首相は渡辺喜美氏のアドバイスを受け、官僚主導の最も弊害となっている事務次官会議をすっ飛ばすというウルトラCもやってのけた。

安倍さんは、村山談話もひっくり返して「安倍談話」を閣議決定しようとした。しかし、江沢民の訪中時に中共と親中外務省に先手を打たれてしまっており、安倍談話は幻に終わってしまった。

安倍政権末期には、野心満々の麻生さんが与謝野さんと組んで政権を乗っ取ってしまった。安倍政権末期は、財務省傀儡政権に堕していた。

もう詳しくは書く気がしないが、「支持率が落ちてもやめるべきではない」と麻生さんに励まされたことを恩義に感じ、安倍さんは私的な恩返しのために麻生政権のアドバイザーになっているようだが、安倍さんもここまで落ちたか・・・と私は愕然としている。個人的な恩義より国益を考えてくれ。

アカ官僚の言いなりになっている麻生政権に希望の明日はない。

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